熱帯魚や金魚に餌をあげる時の注意点やポイントとは?

飼育している魚たちが楽しみにしているものといえば、何と言っても『餌』です!

よりよい熱帯魚の餌の与え方や注意点を考えていきます!

餌やりはコミュニケーション!

餌の時間、人影を見て集まってくる魚の姿は、この上なく愛らしいです!

おねだりするように、正面を向いて口をぱくつかせているのを見ると、すぐにでも餌をあげたくなります!

でもちょっと待ってください。

餌はただ与えるだけでなく、ルーティンを加えることで、更に仲良くなれます

餌やりルーティンとは?

ルーティンとは『決まりごと(条件付け)』です。

餌を与える時、決まった行動をすることで、魚がそれを覚えます。
例えば、池の鯉などに餌をやるとき、手を叩くと、ぞくぞくと集まってくる…なんて光景もありますよね。

魚は頭も目も良いです!人間の動きを敏感に感知します。

ルーティンを作っておけば、餌のタイミングに魚が戸惑ったり、気づかないで餌を食べ損ねることもなくなります。

また、ルーティンは信頼をうみます。“必ずご飯がもらえる!”という約束事でありますので、魚も安心して懐いてきます。

中には、輪をくぐったり、指にキスをするなどの芸を覚える魚もいます!(覚えさせるのは、もちろん根気がいりますが…)

 

ちなみに、我が家では、部屋に入るときに照明をつけるので、それがルーティンになってしまいました。なので、電気をつけると勢いよく泳いできます。

また、水温計を口でつっつき、音を立てて、餌を催促することを覚えてしまった魚もいます。

ルーティンの行動により、魚の性格もわかりやすいので、愛情も増します!

魚を大きくする餌の与え方

魚は、餌をたくさんあげれば必ず大きくなるわけではありません。

なぜなら、魚は消化器官があまり発達しておらず、キャパシティ以上の量を食べると、すぐに消化不良フン詰まりなど、“食べ過ぎ”の症状がでてしまうからです。
消化不良になったら逆に栄養を満足に吸収できません。

なので、魚を大きくするには、(大きくなる種類で、沢山食べても消化ができる見込みのある魚であることを前提として)『少ない餌をこまめに与える』必要があります。

しかし、私達は日中は忙しいので、こまめに餌を与えることは難しいです。

そんな方は、『フードタイマー(自動給餌機)』を使用すると良いです。決まった時間に決まった量を与えられるので、長期旅行でも安心です。ただ、あげ過ぎには注意です!

ADA 魚自動給餌器 水槽用 餌やり器 金魚オートフィーダー 出張・旅行・急用などの留守中の餌やり

魚は食べなくてもそう簡単に死にませんが(ただし、活動量は減る)、逆に食べ過ぎて死ぬことは良くあります。

魚がよろこぶ!餌の種類と与え方

人工飼料、活餌、冷凍など、餌にも様々な種類がありますよね。

やはり新鮮な餌ほど魚は食いつきます!テンションも最高潮になります!
食いつきのいい順としては、生餌>冷凍>人工飼料です。自然に近いもののほうが、おいしい!と感じるようですね。

しかし、生餌や冷凍餌は自然由来ですから、そればかり与えていると栄養に偏りがでてきます。

生餌なら栄養価の高い餌で育てたり、冷凍餌ならビタミンを添加するなど、その欠点を補う処理をした餌が多いです。人工飼料は、食いつきは普通ですが、まんべんなく栄養素を配合しています。

ただ、魚によっては、人工飼料は好き嫌いがあるのも事実です。個体によっては見向きもしないことがあります。

そんな時は生餌・冷凍餌と人工飼料を交互(もしくは一週間に1回などペースを決めて)に与えるのが良いです。次第に餌を食べることに慣れていき、人工飼料も口にしてくれることがあります。

水分やビタミンの多い生餌と、バランスの取れた人工飼料を両方与えることにより、魚も健康的に育っていきます!

魚の肥満を考える

活餌や人工飼料を与え続けると、体長は普通なのに、恰幅が良くなりすぎることがあります。ようするに『肥満』です!
必要以上の餌を食べ続ければ、魚も肥満になります。

魚が生きるために必要な最低限のエネルギーはそんなに多くありません。

熱帯魚なら2~3分、金魚なら5分で食べ終えるような餌の量で充分です。

肥満になれば、魚も病気になったり短命になります!しっかり節度を持って与えるようにしましょう。

肥満じゃない?!お腹が膨れる原因

お腹が膨れたからといって、肥満でない場合もあります。
『腹水病(原因菌:エロモナス)』という病気の場合もあります。餌に食いつかなくなったり、動きが悪いときはチェックしましょう。

また、メスなら抱卵の可能性もありますので、日々観察してあげてくださいね!

まとめ

どんな生物も、口にしたもので、身体は作られていきます!

魚は現在、満腹中枢が無いと言われています。(何故、”現在”なのかというと、そのうちあると証明されるかもしれないからです!)
なので自分のキャパシティを超えてご飯を食べ過ぎてしまいます。メタボや消化不良など、健康に問題が出てしまったら、餌の与え方を見直しましょう。

餌の食べ残しは、水の汚れや病気も招きますから、ちょうど食べきれる量を与えたほうが、魚と人間双方にとって最良の結果になります。

魚が喜ぶ餌=食いつきの良い餌を用意してやることが、結果的にそれをかなえます。

餌を与えたら、どのように食べているか観察してみましょう。
その魚の傾向や、餌があっているか、ちゃんと消化できているかなど、わかることが沢山あります!

餌の時間はコミュニケーションタイムです。

魚にあったご飯をあげて、どんどん仲良くなりましょう!

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