【効果と値段で選ぶ】熱帯魚におススメのろ過材ベスト5をご紹介

ろ過装置に使用するろ過材は、種類も値段も豊富でどれを使ったらよいのか悩んでしまったことはありませんか?
高いのをいきなり買ってみても合わなかったら困るし…でも安いものは本当に効果があるのか心配になりますよね。

どのろ過材が一番優れているか…
アクアリストにとって永遠のテーマともいえるほど、常に議論されているお題です。

今回はそんなお悩みを解決すべく、値段と効果のバランスが取れたおススメろ過材ベスト5をご紹介します!

熱帯魚水槽に使うろ過材とは?

まず始めに水槽内ろ過について、簡単にお話ししましょう。
ろ過とは、水槽内の水を綺麗にする働きのことで、多くの方はろ過装置を使用してろ過を行っているでしょう。
ろ過は大きく分けて、「物理ろ過」「生物ろ過」「科学ろ過」の3つがあり、ろ過装置の中では、この3つのろ過を行うことで水をきれいにしています。

ろ過については、以下の記事で詳しく解説しています。

ろ過材とは、ろ過装置の中に入れて使う水をろ過するための素材のことをいいます。
厳密にいうと、ろ過装置の中にいれるフィルターやスポンジ状の素材などもろ過材に含まれますが、今回は、主に生物ろ過に使用するろ過材についてご紹介します。

生物ろ過に使われるろ過材は、大抵小石のような見た目のもので、ろ過装置の中に敷き詰めて使います。
素材はセラミックやガラスが多く、形はリング状やキューブ状など様々な種類が販売されています。

生物ろ過に使われるろ過材の大きな役割は、バクテリアの住処になることです。
生物ろ過はバクテリアが水に含まれる有機物を分解することで、水をきれいにしますが、そのためにはたくさんのバクテリアが住み着く住処が必要となります。
その住処の役割を果たすのがろ過材です。

ろ過材には様々な種類があるとお話ししましたが、共通していえるのは、の素材にも細かい穴が開いており、バクテリアが住み着きやすいようにできているということでしょう。

バクテリアについては以下の記事も参考にしてください。

熱帯魚におススメのろ過材ベスト5!

1位:エーハイムサブストラット プロ

価格:5ℓあたり15,020円


エーハイム サブストラットプロ レギュラー 5リットルバケツ


アクアリウム業界の老舗企業エーハイム社から販売されている、サブストラット プロは、球体のろ過材です。

熱帯魚水槽のレンタル・リース会社 東京アクアガーデンでも、ろ過材はこちらを使用しています。

多孔性で通水性に優れているのでバクテリアが定着しやすく、高いろ過能力を発揮します。
水質に影響を与えない素材のため、アルカリ性、弱酸性、海水、淡水など環境を選ばず、大抵の水槽で使用できるのも魅力です。
生物ろ過材としてはもちろんのこと、物理ろ過のろ過材としても使用できます。
これだけの汎用性を備えていながら、比較的手を出しやすい価格で販売されている点もサブストラット プロをおススメする理由です。
ただし、長期間連続で使用していると形が崩れてしまうので、交換の時期には注意が必要です。

2位:パワーハウス ベーシックタイプ

価格:5ℓあたり10,000円


パワーハウス ベーシック ハードタイプ 微アルカリ性 Lサイズ 5L


ろ過材の王道として必ず名前が挙がるといっても過言ではないぐらい人気のろ過材に、パワーハウスがあります。
しかし、パワーハウスはかなり値が張るため、手を出しにくいことが難点でした。
このパワーハウス ベーシックタイプはパワーハウスの製造工程を簡略化し、価格ダウンを実現した商品です。
パワーハウスの半額程度となっており、内容量も5ℓと大容量ですので、大型水槽のろ過材として、非常におススメしたいろ過材です。
値段が下がった分、気になるのはその効果だと思います。
筆者の主観となりますが、パワーハウスと比べても見劣りすることなく使用できていますので、安心してお使いいただきたいです。

3位:パワーハウス ソフトタイプ

価格:5ℓあたり20,000円

パワーハウス ソフトタイプ Mサイズ 5L


水質の変化に敏感な熱帯魚を飼育する時におススメしたいのが、パワーハウス ソフトタイプです。
使用開始から約3か月間PH値の上昇を抑制する効果があるため、水質を弱酸性に維持しやすくなります。
そのため水質の変化に弱い熱帯魚を飼育するのときには、パワーハウス ソフトタイプを使用すると飼育がしやすくなるでしょう。
また、長期間使用し続けても形が崩れにくいことも大きなメリットといえます。
ただ、価格かなり高価なため、なかなか手を出しづらいのが難点です。

4位:エーハイムメック

価格:1ℓあたり2,650円

エーハイム メック バケツ 5L


エーハイムメックは、サブストラップ プロと同じエーハイム社製のろ過材です。
サブストラップ プロとは違い、こちらはリング状の形をしています。
セラミック素材でできているため、崩れにくく長期間の使用にも耐えられる丈夫さを備えています。
安価で手に入りやすいのもおススメしたいポイントです。

ただし、同じリング状のろ過材では2位、3位でご紹介したパワーハウスが有名です。
エーハイムメックはパワーハウスと比較すると、汚れてから洗浄しても表面が綺麗になりにくいなど、使用感ではパワーハウスに劣ってしまうという印象がぬぐえません。

しかし、価格ではエーハイムメックのほうがかなり安価ですので、その点を考慮して選択するとよいでしょう。

5位:セラ シポラックス プロフェッショナル

価格:1ℓあたり3,000円程度

セラ (sera) シポラックス 1リットル(290g)


セラ社のシポラックス プロフェッショナルは、海水、淡水どちらでも使用できるとても優秀なろ過材です。
ガラス素材でできているため、耐久性にはかなり優れています
長期で使用したいときにおススメのろ過材です。

ろ過材を選ぶポイントは?

ろ過材を選ぶときに、まず注目したのが、多孔性かどうかです。
生物ろ過で重要なバクテリアが住み着きやすいかどうかは、素材にたくさんの穴が開いているかどうかで決まります。
多孔性のものを選ぶことで、バクテリアの住み着きやすい環境を作り出すことができます。

また、水質に変化を与えない素材かどうかも確認するべきポイントです。
ろ過材の材質によっては、PHの値を変化させてしまうものがあります。
PH値が変化してしまう可能性のあるろ過材には大抵注意書きがされていますので、特に、水質の変化に弱い熱帯魚を飼育しているような場合は必ず確認してから使用するようにしましょう。

まとめ・効果と値段で選ぶ熱帯魚におススメのろ過材ベスト5

安価なものから高価なものまで、ろ過材は形状も値段も様々なものが販売されていて、どのろ過材がよいのか頭を悩ませている方は多いでしょう。
今回、ご紹介したおススメろ過材ベスト5が、お悩み解決のヒントになったら嬉しいです。
ろ過材は高いからよい、というものでもありませんので、自分の水槽にあったろ過材をぜひ探してみてください。