ピラニアといえば、有名な肉食魚で、水族館で目にすることの多い熱帯魚です。
ピラニアを家庭用の水槽で飼育する方法には、ちょっとしたコツがあり、餌の内容や水槽のサイズ、混泳させる場合の注意点などの面で、他の熱帯魚より飼育の難易度が高い魚く思われがちですが、餌や飼い方のポイントさえつかめば、問題なく飼育できます。
今回は、ピラニアを家庭で飼育する方法や、混泳、水槽サイズやエサの内容について詳しくご紹介させていただきます。
▼肉食魚に関してはこちらもご参考にしてください。
ピラニアを家庭で飼育する方法!おすすめの水槽や餌、混泳方法を解説
ピラニアは単独飼育が基本の肉食魚です
ピラニアを家庭で飼育する場合は、鋭い牙で他の魚を食べたり齧ったりすることがあるため、単独飼育が推奨されています。同種のピラニアの場合もケガをさせるなどの理由から、混泳が難しく、単独飼育するのが基本です。
例外として、群れを好むピラニア・ナッテリー同士は混泳させることが可能です。
ピラニアには、小型のピラニアと大型のピラニアがいて、おススメの水槽のサイズは最低でも90㎝以上で飼育することが好ましいです。
ピラニアは肉食魚なので、生餌や冷凍赤虫などの餌を好んで食べます。
▼生き餌に関してはこちらもご参考にしてください。
ピラニアの飼育におすすめな水槽
ピラニアは、小型でも30㎝以上に成長するので、単独飼育といえども、横幅×90cm以上、奥行き×45㎝以上の水槽で飼育するのがおススメな飼育方法です。
また、ピラニアはエサなどで水を汚しやすいです。小さい水槽での飼育では水の容量が少ないため、水質保持の面でも、大きいサイズの水槽がおすすめです。
加えて、大型水槽用の強力な濾過フィルターを使用するようにしましょう。
小型のピラニアは90cm水槽がおすすめな理由
ピラニア・ナッテリーは小型のピラニアで、国内では最も流通の多いピラニアであり、最大で30㎝以上にまで成長します。
ピラニア・ナッテリーを水槽で飼育する場合、成長すると、アクアリウムの標準サイズといわれる60㎝水槽では狭すぎます。
最低でも90㎝水槽以上で飼育するのがおススメです。
90㎝以上の水槽であれば、ピラニア・ナッテリー同士を混泳させることが可能です。
大型のピラニアは120cm水槽がおすすめな理由
大型のピラニアは、体のサイズが大きいものを購入する場合や、小さいサイズから成長させる場合は水槽内では成長が止まりやすいなどの理由から、120㎝以上の水槽で飼育するのがおススメです。
他に、大型のピラニアでは、ブラックピラニアなどが人気ですが、ブラックピラニアの黒い体色を再現するには、約30㎝以上の体の大きさに育てないと黒くなりません。
また、小さいサイズの水槽では成長が止まりやすいため、あらかじめ欲しいサイズのブラックピラニアを購入する必要があります。
以上のような理由から、大型のピラニアは、大きな水槽で飼育するのが好ましいです。
ピラニアを60cm水槽で飼育する場合の注意点
ピラニアを60cm水槽で飼育できる体のサイズは、20㎝弱までのサイズです。
小さいサイズのピラニアを購入した場合で、水槽内で成長が止まればそのまま飼育することも可能ではありますが、ピラニアの成長に応じて、水槽のサイズを大きくしていく必要があります。
60cm水槽を使用する場合はあくまで通過点、買い替えを前提でというかたちになるでしょう。
それならばやはり、初めから横幅90×奥行き45cm以上の水槽を用意してあげたほうが、ピラニアにかかるストレスも減り、良い結果となります。
ピラニアの飼育におすすめなエサ
ピラニアは、肉食魚なので、メダカや金魚、ミルワームやコオロギといった生餌を好んで食べるのでおススメな餌です。人工飼料に慣れさせることも可能ですが、徐々に食いつきが悪くなって人工飼料を食べなくなる場合があります。
冷凍赤虫を人工飼料に混ぜて与えると、人工飼料への食いつきがよくなる場合があります。
餌は1日2回!食べきれる量を与える
ピラニアに餌を与える際は、1回で食べきれる量を、1日2回に分けて与えるようにします。
全部のピラニアに餌がいきわたるように観察しながら、餌を与えてくださいね。
注意点!生餌は水を汚しやすい
ピラニアが好んで食する生餌は、食べ残しが水槽内に散らばりやすく、必然的に水槽の水が汚れやすくなります。
おすすめのろ過フィルター
ピラニアを飼育する際は、エサなどで水を汚しやすいため、ろ過力の強い上部フィルターか外部フィルターを使用するのがおススメです。
ピラニアの混泳方法
大型のピラニア同士や、他の小型の熱帯魚との混泳は向いておらず、ピラニアに噛まれて怪我をして死んだり、食べられてしまうことがあります。
混泳に向いていない種類の熱帯魚やピラニア同士を混泳させる場合は、自己責任で混泳させるようにしましょう。
ピラニア・ナッテリー同士の混泳がおすすめな理由
ピラニア・ナッテリーは、群れで餌を追いかける習性があるため、同族同士での混泳が可能なピラニアです。
90㎝水槽の場合、ピラニア・ナッテリーを6~8匹飼育することが可能ですが、あくまでも目安の数です。
水槽のろ過装置の性能にあっている数のナッテリーを飼育するようにしてくださいね。
水槽内のコードなどは、ピラニアに齧られて壊れやすいため、カバーなどで補強してから設置します。
ピラニア・ナッテリー自体は臆病なピラニアですが、驚いた時に水槽内を激しく動き回ることがあるため、ぶつかって怪我をしやすいレイアウトは避けるようにします。
流木や水草はよい隠れ場所になるため、レイアウトとしておススメです。
まとめ・ピラニアを家庭で飼育する方法を紹介!おすすめの水槽や餌、混泳方法を解説します
獰猛な肉食魚としてのイメージが強いピラニアですが、ポイントをおさえて飼育すれば、家庭でも飼育できます。
水槽サイズは最低でも90㎝以上の水槽を使用しましょう。
ピラニアの餌は生餌がおすすめですが、水を汚しやすいので、ろ過装置は強力なものを使用してくださいね。
ピラニアを混泳させる場合は、混泳に問題のないピラニア・ナッテリーを飼育しましょう。その他の種類のピラニア同士の混泳は向いていません。
他の熱帯魚と違い、ピラニアには鋭い牙があるので、コードを齧られないように注意してくださいね!
ピラニアの寿命は約10年です。大きめの水槽で、長生きできるように飼育してあげましょう!
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