暑くなってきて気分はもう夏です!
夏にはお祭りがたくさんありますが、思い浮かべるのは『チョコバナナ』、『わたあめ』などの屋台。
そして『金魚すくい』です!
金魚すくいの金魚は弱い?
日本のお祭りには欠かせない、金魚すくい。
すくった金魚を楽しく家に連れ帰ったのに、翌朝には死んでしまっている…そんな悲しい思いをした方も多いのではないでしょうか。
『お祭りの金魚は弱いんだよ。』と定説のように言われていますが、何故なのか。
どうして死んでしまうの?
金魚がすぐ死んでしまうのには5つの要因があります。
- 過酷な環境で弱っている
- 過密な輸送で疲弊している
- 餌をあまり食べていない
- 水質が悪化している
- 連れて帰った先で、金魚を飼う環境が整っていない
まず、金魚すくいというのは、金魚たちにとって過酷極まりない環境です。
ストレスや疲労は相当なものです。その疲れ切った状態で、慣れない環境(連れて帰った先)に馴染むことができず、命を落としてしまうのです。
しかし5番目の『金魚を飼う環境』が整っていれば大丈夫です!
金魚飼育に必要な物
金魚飼育に必要な物を挙げてみましょう。
- 水槽(飼育容器)
- 10Lバケツ
- ぶくぶくセット(チューブ、エアレーション、エアストーン)
- ろ過装置
- ライト
- カルキ抜き
- 餌
- 水温計(小さいものでOK)
これだけあれば、金魚を育てることができます。
底にひく砂利は、あれば金魚も落ち着きますが、いきなり飼う場合は必須ではありません。
ぶくぶく(エアレーション)は必須です!
吐出し口は濾過装置と一体化したもの(水作エイト、ロカボーイなどの投げ込み式フィルター)もありますので、そちらを用意されるといいと思います。
ただし、砂利をひかないと投げ込み式フィルターは、使用時の振動で動いてしまいます!
砂利を使用しない場合は、シリコンシートなどをフィルターの下に敷くと動きを止めることができます。
まずは金魚を癒す!
連れ帰ったばかりの金魚はとにかくとにかく疲れ切っています。
持ち帰った水(金魚すくいでもらった水)は絶対に水槽やバケツに入れてはいけません!
カルキを抜いた新しい水を用意し、それに一気にドボンと投入するのではなく、徐々に袋に新しい水を注いでいってやります。そうすることで、水質の変化によるダメージを防ぐことができます。
ペースは10分間に、多くても500ccを静かに注ぐ程度です。
水は、市販のカルキ抜き剤を規定量いれた水や、1日間日光を当てた水を使用します。金魚の数にもよりますが、10L~ほど用意しといてあげると安心です。
この時、水温を合わせてやることも忘れないでください。
いれる予定の飼育容器に飼育水入れ、ビニールごと浮かせて30分以上かけて水温を合わせてやります。
それから、水質を合わせてやると良いです。
休ませてあげることが必要です!
最初は覗いたりせず、不透明なバケツに入れておいたり、水槽をタオルなどでくるんでやり、視線さえぎるようにします。金魚が新しい環境で過敏になっているからです。
※もちろん、この時もぶくぶくセット(エアレーション)は必須です。
1~2日したら落ち着いてきます。
餌は欲しがっても、当日はあげてはいけません!
消化するための体力を消費してしまうからです。
連れ帰って2~3日たったら1粒~3粒程度を徐々に与え始めます。
そこで食べてくれたら一安心です。
金魚の体調を知る!
金魚をはじめ魚の体調を知る方法があります。
それは『背びれ』が立っているか、です!
調子の悪い金魚は背びれをずっとたたんでいます。
ピンと張っていれば、元気であるといってよいでしょう。
また、エサに見向きもしない場合は本当に体調が悪いです。
(餌に気づいてない場合は別です。)
逆に、ケガや病気でも餌を欲しがってる間は、大丈夫です。
(それでも、病気の際にはエサは控えたほうがよいですが…)
よく見る金魚すくいの金魚の種類
金魚すくいにはいろいろな種類の金魚がいますよね!
よく見かける種類は以下の通りです。
和金(ワキン)
小赤や姉金と呼ばれる一般的なフナ型の赤い金魚
(上の写真は小赤です!)
琉金(リュウキン)
丸い体の金魚
朱文金(シュブンキン)
朱・白・黒の三色がはいったフナ型の金魚
出目金(デメキン)
目が飛び出している金魚。
コメット
オレンジと白で尻尾がやや長いフナ型の金魚
丸い金魚より、フナ型の金魚が多いことがわかりますね。
フナ型は『長手』と呼ばれ、非常に丈夫な種類です。
上手に連れ帰った後のケアをしてあげれば、大きく成長してくれますよ!
金魚すくいの金魚は弱いわけではない
よく『金魚すくいの金魚がこんなに大きくなった!』というような話を聞いたりしますよね。
金魚すくいの金魚は特別弱いわけではありません。疲労困憊しているだけです。
稀に、輸送時の水質悪化が原因で病気になってしまう子もいますが、基本的にはきちんとケアすれば成長してくれます。
金魚すくいに出ている金魚は、みんな赤ちゃんか小・中学生くらいです。
なので、ストレスや疲労に弱いのです。
肝心なのは、家に連れて帰った後、ちゃんと受け入れられる環境があるかです。
たのしくて魅力的な金魚すくいですが、それを踏まえたうえではじめるとよいです。
金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!
アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。
文章づくりも頑張ります!
そうですね。よくわかりました。今度、金魚すくいをやってみようかな~
金魚すくいの金魚は、ケアをしてあげれば長生きします。
つい厚くなってしまう競技ですので、ぜひ、ご挑戦ください。