アクアリウムのろ過フィルターにはろ材をセットしますが、運用を続けるうちに汚れが蓄積していきます。
ろ材にはいくつかの種類があり、寿命はそれぞれ異なるので、適宜交換を行いましょう!
- ウールマット:寿命は3~4ヵ月ですが、洗うことで2~3回使用可能。
- スポンジ:寿命は2年ほど
- セラミックろ材:割れや崩れがなければ、永久利用可能。
- 活性炭:寿命は1ヵ月程度ですが、メーカー推奨時期を目安にしましょう。
- サンゴろ材:洗うことが可能で半永久的に使用可能。
今回はろ材の寿命や長持ちさせる方法について、ご紹介します。
ろ材ごとの特徴や寿命はこんなに違う!
水槽の仕様や育てている生き物の種類や数によって、使用するフィルターの種類は変わってきます。外掛けフィルターやエーハイム2213のような外部フィルターの他に、水槽の上に設置する上部フィルター、オーバーフロー式ろ過装置などがありますが、それぞれに最適なろ材の種類は違います。
ろ材は1種類でも運用可能ですが、複数の種類を組み合わせることで、効果を高られます!
しかしろ材ごとに耐久性に違いがあるように、交換のタイミングは異なります。
水質を安定させるために必要なろ材の交換のタイミングを間違えると、水が濁ったり、水質が不安定になってしまうことがあります。
ここでは、ろ材ごとの特徴と寿命を解説していきます。
ウールマット
ウールマットは生物ろ過に必要なバクテリアが、繁殖することのできるろ材です。スポンジと比べると「目が細かい」という特徴があります!
アクアリウム慣れしている方の中には、ろ材はウールマットしかいれていないという人いるほどですが、ゴミをこしとる物理的なろ材でもあるので、目詰まりしやすいです。
ウールマットの寿命は3~4ヵ月ほどですが、洗うことで2~3回使用することができます。しかし洗うとろ過能力が低下してしまうので、毎回交換することをおすすめします。
何度も使用していくと最終的にくすんだ色になり、弾力を失い分解されていきます。この状態になってしまうと再利用することはできません。
スポンジ
多くのろ過機材で使用されているスポンジですが、こちらもろ過に必要なバクテリアの機能を期待するよりも、ごみを取る物理ろ過をメインに行います。
ゴミがスポンジ内に溜まっている状態が続くと、水流が弱まります。また、溜まったゴミが分解され水槽内に戻り、水質悪化を招くことがあります。
寿命は約1~2年ほどですが、商品や普段の汚れ具合などから交換時期は変わります。
洗浄すれば長く使用できるアイテム絵はありますが、凹んでいたり、弾力が無くなった状態は交換のサインです。またスポンジの弾力性がなくなると、通水性が落ちてしまうので注意しましょう。
セラミックろ材
セラミックろ材とは、陶器のように焼着固めて作られているろ材です。多孔質な構造になっているため、スポンジやウールマットよりも多くのバクテリアが繁殖するという特徴があります。しかし製品によっては水質に影響を与えるものもあるので、確認して導入しましょう。
セラミックろ材は割れたり、形が崩れるといったことがなければ、ほぼ半永久的に使用可能です。汚れが酷い場合は洗うことで再利用可能ですが、pHの緩和作用などが低下していく点はにはご注意ください。普段から目詰まり防止のために、定期的に汲みだした飼育水ですすぎましょう。
活性炭
活性炭の原材料は竹や松などの木や動物の骨などさまざまなものがありますが、アクアリウムで使用するのは主に木炭です。粉砕されてネットなどに入れられて販売されていることがほとんど。
多孔質のろ材ですがセラミックと異なり、「有機物を吸着する性質がある」という特徴があります。
寿命は約3週間~1ヵ月ですが、パッケージなどに記載されているメーカーの交換推奨期間を守りましょう。化学ろ材は物質を吸着することから洗っても使いまわしがきかないりです。水の汚れ具合によっては早ければ2週間、遅くても1ヵ月程度で効果が切れてしまいます。
サンゴろ材
底砂として使用することの多いサンゴ砂ですが、実はろ材としても利用可能です。珊瑚の死骸が風化したもので、セラミック同様に多孔質な構造となっています。そのためろ過バクテリアが繁殖しやすいです。
さらに、水質をアルカリ性傾向に保つことができるため、海水魚飼育にぴったりと言えるでしょう。
サンゴろ材は、寿命がありません。汚れても洗うことで何度でも使用でき、半永久的に使用できます。
ろ材を長持ちさせる方法
ろ材は消耗品なので定期的に交換しなければなりませんが、お金がかかるのでなるべく長く使いたいという人は多いです。水槽内の餌の食べ残しやフンなどを積極的に排出し、ろ材に詰まる汚れを減らすことで寿命を伸ばすせます。
ろ材を長持ちさせるのに一番注意したいのは、洗い方です。
- ウールマット:汚れの酷い面を下にし、上から水を流すと汚れが自然と落ちやすいです。しつこい汚れの場合は、蛇腹にして軽くもみ洗いします。
- スポンジの場合:目詰まりしやすいため、少し強めにもみ洗いしましょう。
- セラミックの場合:形が崩れないように、軽く飼育水の中でゆする。ネットに入っている場合は、ネットに汚れが詰まってしまう事が多いので、ネットを交換する、洗うなどで目詰まりを解消しましょう。
ろ材を洗うのに使用する水はカルキ抜きした水か、飼育水です。
ろ材を洗うことで、住み着いていたバクテリアが水と一緒に多少は流されます。それが原因で水質悪化するほどに激減してしまうようなことはありませんが、ろ材を洗うときは優しくすすぐようにしましょう。
また、セラミックろ材は経年で割れることがあります。割れたろ材が増えると通水性が悪くなるので、割れたものは新しいものと交換していきましょう。
まとめ:ろ材の種類ごとの特徴や交換時期を把握して綺麗な水作りを!
水槽内のゴミ取りや水質安定のためにも、ろ過は必要です。ろ材は単品でも使用可能ですが、複数を組み合わせることで、水質調整力が高くなります。
しかし、一度にすべてのろ材を洗浄したり交換してしまうと、バクテリアの数が減ってしまうこともあります。
生き物を長生きさせ、綺麗な水槽を作るには水質の安定がカギになります。
目詰まりしたり、崩れたろ材をいつまでも入れておくと、水質悪化の原因になってしまうので、定期的に確認し、交換していきましょう!
トロピカプレゼンテーターのぶっちーです(。-`ω-)
この記事が、皆様の素敵なアクアリウムライフの手助けになれば幸いです。
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ウールのろ材が寿命が、一番短いとは知りませでした。
以前、行き付けのショップではセラミックろ材は、多孔質の為目詰まりし洗っても一年位しか持たないと説明を受けたので交換していました。
大変、勉強になりました。
コメントありがとうございます!
フィルターが形崩れを起こすと水流が弱まってしまうので、濾過力を下げる原因になります。
ろ過機にもよりますが、ウールろ材は徐々に溶けたようになり、こしとる力が弱まります。
セラミックろ材は型崩れのスピードが遅い(ほぼ崩れない)ので、洗って再利用することがほとんどです。
もちろん、割れたら交換をおすすめししています。