業界の水槽レイアウトコンテストにて、優勝を数多くいただいてからレイアウトのご相談をよくいただきます。
そこで今回は、どなたでも簡単にできるレイアウト術をお伝えしたいと思います!
海水水槽レイアウト実践編
水槽仕様
今回使用する水槽は、横幅(w)300mm×奥行き(d)300mm×高さ(h)400mmのアクリルオーバーフロー水槽です。
オーバーフロー水槽のご注文はこちら↓
砂を敷く
今回は一番細かいサンゴ砂のパウダーと呼ばれている物を採用します。
砂は3センチ~5センチ程度敷きつめます。
ライブロックを選ぶ
ライブロックは水槽サイズに合わせて選ぶのも重要ですが、完成図を考えながら選定することが一番重要です。
よく、ライブロックに付着する石灰藻が多いものや、アーチ状のものばかり選ぶ方が多いですが、それだと、慣れている私たちでも苦戦します。
そこで、今回は下記形状のライブロックを選定しました。
- アーチ状:1個
- ブロック状(握りこぶし程度):4個
- ブロック状(小):1個
ライブロックを配置する
まずは、土台ライブロックを配置します。
土台は、選定したライブロックのなかでもっとも大きく重い物を使用します。
そこで、土台を置く時の注意点です。
- 傷などの原因となるため、水槽の観賞面に当てない様にしましょう。
- 水通りを良くするため、土台同士は十分な隙間をあけましょう。
今回は土台を2個置きます。
次に、それぞれの土台の上に、最後のアーチがカッコ良くかかる様に、もう一段かさまし用ライブロックを積み上げます。
そして、メインとなるアーチ状のライブロックを配置します。
このアーチ状ライブロックは土台と土台の橋となる様配置します。
最後に、高さを強調するために小さいライブロックを1個のせて完成です。
組み終わったライブロックを見たときに、あたかも1つの自然の塊に見える様に配置できていると良いです。
飾りアイテムの配置
こちらはお好みですが、ライブロックだけだと寂しい場合に使用します。
今回は白い飾りサンゴや、各メーカーから発売されております造花を使用してみました。
下記にて、各レイアウト写真を比較していきたいとおもいます。
ライブロックレイアウト
ライブロック以外何もなしのレイアウトです。
シンプルですが、自然のものしか使用していないので人工的な水槽がお好みでない方はオススメです。
今回はアーチ状にレイアウトしてみましたが、ライブロックの組み方一つで様々なレイアウトを楽しむこともできます。
ここに、ライブコーラルを配置していくのも良いですね。
ライブロック+白い飾りサンゴレイアウト
こんな人におすすめ!!
- ライブロックだけだと高級感はあるがシンプルすぎる。
- ライブコーラルを飼育する機材がない。
こちらは、死んでしまったサンゴや人工的に作製した白いサンゴを配置した水槽レイアウトです。
白が全体的に陰性な色味の水槽に強く映え、人工物を使用しているのに、高級感を損なわず美しい水槽を観賞することができます。
デメリットとして、1~2週間程度してくると白いサンゴがコケにより茶色く汚れますので、定期的に漂白するなどの手間が発生します。
なお、漂白は塩素を使用するので中和剤を使用するなど、塩素抜きは必ずおこなってください。
この作業で塩素が抜けきっていないと、水槽内の生体にダメージを与えてしまう恐れがあります。
ライブロック+人工草レイアウト
こんな人にオススメ‼︎
- 水槽内を明るくしたい。
- サンゴや海藻飼育は出来ないが、どうしても水槽内に緑色がほしい。
- ライブコーラルを飼育する機材がない。
多くのメーカーから出している人工草を配置した水槽レイアウトです。
人工草は非常に多くの種類があり、お気に入りの品を探す作業も楽しいですよ。
デメリットとして、こちらも飾りサンゴ同様コケにより汚れてきますので、定期的に清掃が必要です。
ライブロック+飾りサンゴ+人工草レイアウト
こんな人にオススメ!
- とにかく派手にしたい!!
- 人工草だけだと淡水水槽みたい
- ライブコーラルを飼育する機材がない。
これは、水槽内を華やかにするための必殺技です!
例えばイベントやテレビ撮影など、瞬間的に水槽内を鮮やかにするのはこれしかないですね。
また、幼稚園や保育園など子ども達が集まる場所に置くのも良いですね。
水槽を泳ぐ生体の色に合わせて人工草も色を変えてみたり、逆に人工草に合わせて生体の色を考えてみたり…
自分だけのレイアウトを考えるのも楽しくなります!
完成した水景をみて
いかがでしたか??
満足できる海水水槽レイアウトができましたか?
水槽レイアウトは十人十色ですが、みなさんの満足いく水槽レイアウトの参考記事となれば嬉しいです!
今回は海水水槽のシンプルなレイアウトをご紹介いたしましたが、淡水のレイアウトはこちらをご覧ください!↓↓
せっかく立ち上げた海水水槽、できるものなら長く美しく維持したいですよね。
海水水槽の掃除や水換え、メンテナンスについてはこちらをご覧ください!↓↓
では、楽しく素敵なアクアリウムライフを!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
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