海水魚は淡水魚にみられないような、色鮮やかな種類が多く、一度は飼育してみたいと憧れる人も多いですね。
ですがそんなに大きな水槽は置けないし…という方のために、今回は「小型海水魚」のおすすめを9種類を紹介します。
どれも小さくて色鮮やか、とても可愛らしいですが、海水魚には気の強い種類や餌の難しいものもいます。一つずつ解説していきますので、これなら飼育できそう!というお気に入りを探してください。
かわいい!小型海水魚おすすめ9選
こちらの項では、トロピカ特選・かわいらしい小型の海水魚を9種をご紹介します。
- ロイヤルダムセル
- シリキルリスズメ
- トールボッツダムセル
- フタイロカエルウオ
- キイロサンゴハゼ
- チェルブピグミーエンゼル
- マンダリンフィッシュ
- ニセモチノウオ
- ハタタテハゼ
初心者向けの種類もいますので、初めて海水魚にチャレンジする方にもおすすめです。
ロイヤルダムセル
パッと目を引く、非常に深く美しいブルーと、腹部のイエローのコントラストが特徴の海水魚です。
飼育は特に難しいところもなく、初心者向けの種類ですが、いかんせん気が強いです。
小型の頃はおとなしく感じても、大きくなるにつれて他の魚とケンカすることがありますので、同じように気の強い種類との混泳は避けてください。
シリキルリスズメ
トゲトゲした背びれが特徴的な、鮮やかなブルー&イエローの海水魚です。イエローの部分は産地によって面積が変わります。
パイロットフィッシュとして使われることもあるほど丈夫な種類なので、初心者向けとなっています。小型水槽でも飼育可能ですし、人工の餌でも食べてくれます。
海中では枝状サンゴの間を泳ぎ回っている種なので、サンゴのいる水槽が向いています。
こちらのシリキルリスズメも気の強いタイプなので、混泳には注意が必要です。
トールボッツダムセル
蛍光イエローと背びれの黒いスポットが印象的な、かわいらしいサイズの海水魚です。最大でも6cmほどにしかなりません。
人工餌も食べ、初心者の方でも安心して飼育できます。
こちらも気が強い種類ですので同種との混泳はできません。
フタイロカエルウオ
目の上に眉のような皮弁が突き出しているのが特徴的なカエルウオの中で、もっとも流通しているタイプがこちらのフタイロカエルウオです。
とても丈夫な海水魚として知られています。藻類を食べてくれる性質がありますが、藻類を食べきったら食べるものがなくなって餓死などということがないよう、人工餌を与えましょう。
基本的に、他種に対してケンカを売ることはしませんが、同種には激しい闘争心を見せるので注意してください。
キイロサンゴハゼ
最大でも4cm程度と、とても小さな海水魚です。
サンゴの枝の間を泳ぎ回るのが好きなので、デリケートなサンゴとの飼育には向いていません。キイロサンゴハゼが頻繁に泳ぎ回ることで、サンゴにストレスがたまる場合があるからです。
小型なので、大型の海水魚と混泳させると食べられてしまうことがあります。
チェルブピグミーエンゼル
ヤッコの仲間で、非常に飼育しやすいため、初心者向けの種類として知られています。
ヤッコ系の海水魚はスズメダイ系の海水魚との相性が非常に悪いので、スズメダイ系との混泳は避けてください。
サンゴをつつく個体とつつかない個体がいますので注意しましょう。
マンダリンフィッシュ
何とも言えない、サイケデリックなカラーリングの海水魚です。
温和な性格なので、他種との混泳に向いています。サンゴをつつくこともありません。
ただし、問題は餌で、マンダリンフィッシュは人工餌を食べてくれませんから、生餌を用意する必要があります。
最も好むのは生きた甲殻類、冷凍の生餌(コペポーダなど)を食べてくれる個体もいますが、食べてくれない個体もいるので注意が必要です。
ニセモチノウオ
ベラの仲間で、鮮やかなストライプの入った海水魚です。
エビやカニ、貝類が大好物なので、そういった生体との混泳は困難です。性格はややきつめなので、海水魚との混泳も注意が必要です。
砂に潜ることはしませんが、身を隠すことのできる岩などを水槽に入れて飼育してください。
ハタタテハゼ
その名の通り、背中に帆を立てたかのようにスッと伸びた背びれが特徴的です。
グラデーションのかかった体色もとても美しいですね。
とても丈夫で餌も難しくないため、初心者向けの種類です。ただ、飛び出してしまう性質を持つため、飼育には必ず水槽のフタを用意してください。
温和な性格で、他種との混泳は可能ですが、同サイズの個体との混泳にしてあげましょう。
サンゴとの相性もよく、むしろ隠れ場所として利用しますのでサンゴがある水槽が向いています。
小型海水魚の飼育上の注意
人工飼料を食べない海水魚もいる
海水魚の中には、人工の餌を食べない種類もいます。
上記9種の中では「マンダリンフィッシュ」にその性質が強く、人工の餌を食べてくれないのであれば生餌(プランクトン系)を用意するしかありません。
生餌はとてもおいしいらしく、嗜好性が高いのですが、保存性が低いので常備しておくのが大変です。
とはいえ、冷凍プランクトンなどもありますので、そういった餌を常備できる環境にあるか…家族が冷凍餌を冷凍庫で保存することに反対していないか、冷凍餌を販売する店舗が近所にあるか、などの要素がからんできます。
混泳する海水魚は同種以外で
海水魚は、淡水魚にくらべて縄張り意識の強いものが多いです。
よって、もし混泳させたいのであれば「別種の海水魚」と混泳させましょう。同種であるとお互いをライバル視し、激しいケンカが起こってしまうからです。
また、混泳に向いている穏やかな気質の海水魚…デバスズメダイなどと混泳させるようにしてください。
まとめ:小型海水魚のおすすめ9選!小さくてかわいい!スズメダイなどをご紹介!
色鮮やかで、小型の海水魚をご紹介しました。どれも可愛らしくて目移りしてしまうほどですね!
種類によって餌だったり気の強さだったり、注意すべきポイントはありますが、そこを抑えればうまく飼育できる、丈夫な初心者向けの種類ばかりです。
ぜひ一度、海水水槽にチャレンジしてください!
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