水草を育成をしていると、なかなかうまく育たずに悩むことがありますが、逆に水草が育ちすぎるとトリミングの手間がかかってしまい悩んでしまうこともありますよね。
トリミングを頻繁に行うということは、水草の成長スピードが速いということなので、水草の成長スピードが遅くなればトリミングの手間は減らせます。
とは言っても、液肥や二酸化炭素の添加量を減らして成長スピードを弱めるということはナンセンスです。
最も良い対応方法は、水槽設置時に成長の遅い水草を中心に選び植栽することです。
では、成長の遅い水草とはどんな種類があるのか、紹介していきますね。
成長の遅い水草10選を動画で解説!
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成長が遅く育成が簡単な水草を音声付きで解説します。
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成長の遅い水草10選
成長の遅い水草は、いくつか特徴があります。
その内1つ大きな特徴として、値段が高いことにあります。
多くの水草は水草ファームで増やしたものになりますが、成長スピードが遅いと出荷までに時間と手間がかかるため値段が高くなってしまいます。
それ以外にも水草ごとに特徴がありますので、水草の紹介とともに特徴も解説します。
アヌビアスナナ
成長の遅い水草と言えば、アヌビアスナナ。
1本あたり他の有茎草と比較すると金額が上がりますが、1つでボリュームも出せ育成も簡単です。
逆に強力な光を照射するとコケに負けてしまうので、強力な光を避ける場所に配置をおすすめします。
オトシンクルスを上手に使いコケが付きにくい対策を日々していくことをおすすめします。
ミクロソリウム
ミクロソリウムは非常にきれいで、アクアリウム初心者からベテランアクアリストに至るまで、幅広い層から人気がある水草です。
そんなミクロソリウムも、照明光量が強い水槽で水槽上部に配置してしまうと、葉焼けをする、または水草自体がうまく育たなくなる可能性が考えられます。
ミクロソリウムを上手に育てる場合は、光量に気を付けて管理をしていきましょう。
ボルビティス
ボルビティスも強力な光があると、ミクロソリウムと同様の症状が発生してしまうことがあります。
そして、ボルビティスはアヌビアスナナやミクロソリウムより、やや気難しいこともありますので、育成難易度はやや高めです。
ミクロソリウムがきれいに育成できてからチャレンジすると、成功する可能性が飛躍的に上がります。
アヌビアスナナ・プチ
アヌビアスナナ・プチはその名の通りアヌビアスナナの小型版です。
プチと言う名にふさわしく、非常に小型でかわいらしく小型水槽にも最適です。
小型水槽に流木を入れて、その流木にアヌビアスナナ・プチを活着させると、品のある美しい水草水槽を作ることができ、大型水槽でもワンポイントに使うと繊細に、そしてお洒落な水景を演出することができますよ。
アヌビアス・バルテリー
バルテリーはアヌビアスナナの大型版だとイメージしてください。
葉も大きく、全体的に非常に大型になるので、90cm以上の水槽に使うと良いですよ。
育成は簡単ですが、根を傷つけると一気に衰弱しやすい特徴がありますので、根はやさしく扱うようにしましょう。
流木や石に活着させてレイアウトすることをおすすめします。
アヌビアスナナ・ゴールデン
アヌビアスナナより葉色が黄色く明るい水草です。
非常に鮮やかで美しく、水槽内を華やかにしたい時に最適です。
育成自体は簡単ですが、入荷状況により根が傷んでいると葉がポロポロ落ちてしまこともありますので、状態の良い個体を購入することへ注力しましょう。
アルテルナンテラ・レインキー
中景草に向いている水草は成長が遅い水草が向いています。
その代表格なのが、レインキー。
赤色が美しいレインキーは、成長が遅く中景草向きです。
育成は、二酸化炭素や液肥、照明選定とハイスペックな水槽設備が必要ですが、植栽するとその美しさに驚きます。
大磯砂や二酸化炭素無しの状態でもある程度維持できますが、長期的に美しい状態をキープするためには、ネイチャーアクアリウムのような設備下で植栽、管理することをおすすめします。
ガイアナドワーフ
ミリオフィラムの仲間ですが、ミリオフィラムは成長が早いのに対し、ガイアナドワーフは成長が遅いです。
中景草として向いていますが、育成はかなり難しいです。
ガイアナドワーフを育てる場合は、これまたネイチャーアクアリウム水槽の設備が必要になるので、購入時は設備が足りているか注意しましょう。
プロセルピナカ・パルストリス
ギザギザした葉が特徴のパルストリス。
非常に美しく、他の水草と比較し葉の形状が異なるためアクセントに最適です。
ただ、こちらも癖があり美しく育成させるにはコツがいります。
経験上、ガイアナドワーフが育成できる設備が必要です。
二酸化炭素無しでも維持はできますが、やはり長期的に維持管理していくとなれば、ネイチャーアクアリウムの設備があるに越したことはありません。
ブセファンドラ
ブセファンドラは育成も簡単で、成長もクリプトコリネなどと比較し、あきらかにゆっくりでトリミングの手間がかからずおすすめです。
育成自体も簡単でワイルド感たっぷりの個性的な水草です。
水中だけでなく、テラリウム水槽やパルダリウム水槽で陸上植物としてもレイアウトすることができるので、ぜひ挑戦してほしい水草です。
まとめ: トリミング手間を減らそう! 成長の遅い水草10選! 育成ポイントも解説
いかがでしたか。
トリミングの手間を減らすための水草の選び方について解説しました。
ここで紹介した水草を中心に使い水槽をレイアウトすることで、トリミングの手間を減らした楽な水槽管理に近づけることでしょう。
しかし、トリミングの手間は減りますが、水の汚れる量は変わりません。
換水やコケ取り、ろ過フィルターの清掃管理は、必ず定期的に行うようにしましょう。
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
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