トリミングして余った水草。
そのまま捨ててしまうのは、何だかもったいない気がしますよね。
実はトリミングやレイアウトで余った水草は、基本的には再利用することが可能です。
別の水槽で使い回すのはもちろん、メルカリやヤフオクといったフリマアプリで販売している方も多くいらっしゃいます。
今回はそういった余った水草を賢く再利用する方法や、再利用に向いた水草の見分け方について解説していきますので、水槽で水草を育てている方はぜひお役立てくださいね。
あまった水草を再利用する方法3個
それではさっそく、余った水草を再利用する方法について解説していきます。
今回ご紹介するのは以下の3つの方法です。
- 別水槽でストックする
- メルカリで販売する
- 水上葉を楽しむ
個別に解説していきますので、気になる再利用方法がありましたらチェックしてみてくださいね。
再利用法1:別水槽でストックする
トリミングをしたりレイアウトする上で余ってしまった水草は、基本的にはすべてストックしておくことができます。
必要なときに使い回せるよう、水草をストックしておくための水槽を用意しておきましょう。
水槽はどのようなものでも良いのですが、ベランダなど屋外に置きたい場合は睡蓮鉢を使うのがおすすめです。
底に赤玉土を敷いておけば、おしゃれなビオトープ風に余った水草をストックしておくことができます。
余った水草を常にストックしておけば、新しい水草を買わずに再利用できるのでとってもエコです。
水草を育てている方は、ストック用の水槽をひとつ用意してみましょう。
再利用法2:メルカリで販売する
ストックして繁茂した水草や使い切れない水草を、メルカリやヤフオクといったフリマアプリで販売するのもおすすめです。
SNSを通じて、余った水草をプレゼントされている方も結構多く見かけます。
水草を発送する際は湿らせたキッチンペーパーで包み、フードパックに入れて梱包するのがおすすめです。
ただしフリマアプリで水草を販売する場合は、商品の状態を値段に見合った状態に保ったり、適切な梱包・発送などを、すべて出品者の責任で負担しなければなりません。
ときには質問やクレームを受けることもあるので、対応力も必要です。
余った水草をフリマアプリで販売する場合は、利用規約をしっかり確認してトラブルの対策をしておきましょう。
再利用法3:水上葉を楽しむ
水草の多くは水上葉を持ちますので、水中だけでなく地上で育てることも可能です。
使い古しの赤玉土やソイルとプランターがあれば、観葉植物として楽しむことができます。
水中と地上ではまったく異なる雰囲気を見せる水草もありますので、その違いを楽しんでみるのも面白いですよ。
再利用してよい水草の状態
水草の再利用方法について解説してきましたが、どんな水草でも再利用できるわけではありません。水草の状態によっては再利用を控えたほうが良いものもあります。
まずは再利用して良い水草の状態ということで
- トリミングしたての元気な水草である
- 根付きやすい品種である
これら2つの項目について解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。
トリミングしたての元気な水草である
水草を再利用する場合は健康であることが大前提ですが、中でもトリミングしたての元気な水草が向いています。
あとでまとめて処分しようと放置していたようなものは、再利用に向いてません。
トリミングしたばかりの新鮮で元気な水草をストックしましょう。
また、トリミングしたばかりとはいえ、短く切りすぎた水草は植え替えるのが困難です。
このような場合は再利用せずに処分しましょう。
根付きやすい品種である
また、どちらかと言えば中々根を出さない水草よりも、根付きやすい活着水草を再利用したほうが、後々楽に植え直すことができます。
ストックするなら根張の強い品種を選びましょう。
再利用してはいけない水草の状態
続いては再利用してはいけない水草の状態について、
- 明らかに枯れている
- 寄生虫が発生した水槽の水草
この2パターンについて解説していきます。
これらに該当する水草はストックする水槽の水質を悪化させてしまったり、他の健康な水草に害を与えることがあるので注意しましょう。
明らかに枯れている
根腐れを起こしていたり葉が変色しているような、明らかに具合の悪そうな水草は、再利用をやめておきましょう。
ストックしている間に枯れてしまいますし、カビたりすることもあるので水質悪化につながります。
少しでも黄色や茶色に変色している部分がある水草は、再利用をやめておくのが無難です。
寄生虫が発生した水槽の水草
ウオジラミやイカリムシなど寄生虫が発生した水槽の水草は、再利用を避けましょう。
これらの寄生虫は魚の体表に付着するため水草は関係ないように思われがちですが、同じ水槽の水草や底砂に潜み卵を産み付けている可能性も考えられます。
それに気付かず水草を使い回してしまうと、別の水槽にも寄生虫の被害が出てしまう可能性が…。
水草の状態がどんなに健康そうに見えても、寄生虫が発生した水槽の水草はすぐに処分しましょう。
病気が発生した水槽の水草は再利用不能?
先ほど寄生虫の発生した水槽の水草は再利用してはいけないとお伝えしましたが、それ以外の魚病が発生した水槽の水草はどうでしょうか?
エロモナスやカラムナリス、白カビといった細菌性の病気であれば、その水槽の水草は再利用可能です。
これらの病気は寄生虫による病気と異なり、水槽環境が改善されれば自然と抑制されていきます。
水換えやメンテナンスで様子を見つつ、焦らずしっかりと完治させましょう。
もし魚病薬を使用する際は、病気の魚を別の容器に移して使用してください。
水草が薬や塩に触れてしまうと再利用できなくなってしまいますので、注意しましょう。
まとめ:水草は再利用できる?あまったレイアウト用水草を活用する方法3個!
今回はトリミングやレイアウトで余った水草の再利用方法と、再利用に向いた水草の見分け方について解説してきました。
基本的には健康でトリミングしたばかりの元気な水草であれば、ストックしたり他の水槽に使い回すなど、再利用することが可能です。
フリマアプリで出品してみたり、水上葉にして観葉植物として楽しんでみるのも面白いですよ。
ただし、過去に寄生虫が発生した水槽の水草の場合は、再利用をやめておきましょう。
今回の記事を参考に、皆さんも余った水草を賢く再利用してみてくださいね。
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トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
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