前回までの続きはこちら。
水槽、機材、レイアウト資材が揃いましたら、いよいよレイアウト実践へと移っていきましょう!
ろ過機材を設置しましょう。
今回使用するろ過機材は、ニッソーから発売されているアクアテラリウム用分水器セットのティポイント(底面ろ過器)を使用します。
はじめにろ過機材のセット位置ですが、最終的に流木や石などで隠せるよう、水槽背面の両端のどちらかへ寄せて配置しましょう。
今回は、水槽右端へ配置します。
ろ過機材の位置が決まりましたら、底面板の上に砂噛み防止のため付属のウールマットを敷きましょう。
底砂が1厘以下の細かい粒の場合、ウールマットを敷かないとポンプに砂を巻きこみ、故障するトラブルとなってしまいます。
底砂の粒が細かい場合は、必ず敷きましょう!!
底砂をいれましょう。
ろ過機材が設置できたら、次は砂いれます。
今回は、水中が少しでも明るくなるよう、明るい色の田砂を使用します。
田砂はそのまま使用するとアクが出ます。
そのため、水道水で何度かすすぎ洗いしてから使いましょう。
砂の量ですが、底面ろ過器がしっかり隠れるよう、最低でも厚さ5センチ程度は敷きましょう。
水道水を注ぎましょう。
底面ろ過器を作動させながらレイアウトをしていくため、このタイミングで底面ろ過器が作動する水位まで注水し底面ろ過器を作動させましょう。
底面ろ過器が正常に作動したら、底面ろ過器に付いている分水器へ付属のチューブを適当な長さにそれぞれカットし接続します。
水道水を規定線まで入れ終えたら、カルキ抜きを規定量入れましょう。
滝用の水中ポンプを設置しましょう。
滝を作るため、滝用の水中ポンプを1台設置します。
使用するのは、エーハイムコンパクト600にエーハイムの給水パイプです。
給水パイプは少し短くするため、良きところで塩ビカッターでカットします。
今回は、小さいコンテナの中に水中ポンプを納めてから、中で動かないよう石で固定します。
そのまま水槽に沈めてしまいますと砂を巻きこみ故障の原因となります。
固定し終えたら、砂を巻き上げ内容静かにコンテナごと水槽に沈めましょう。
配置完了したら電源を入れて、想定している水量が出ているか確認しましょう。
土台を配置しましょう。
はじめに大きめの土台となる石をいくつか配置します。
なるべくこの土台となる石で、ろ過器やコンテナなど水槽内機材類を隠していきましょう。
また、大きい石はバランスを崩し倒れると水槽の破損へとつながり危険です。
必ず両手を使用し、ゆっくり慎重に水槽へ入れてください。
流木を配置しましょう。
土台を置き終えたら流木を配置します。
流木は自然に見せるため出来るだけ切り口を見せないでください。
それを踏まえ、水平または水面に向かって下げるように組み上げ、土台である石の上へ置いていきます。
配置完了した流木で、とくに水を伝わせたい場所には、底ろ過器から分岐したチューブを付属のビニタイを使い流木に巻き付けていきます。
水を伝わせるポイントは、最終的に土台が組上がり完成した時に、すべての流木に水が行き渡るようにすることです。
水が行き渡らない場所にはコケをレイアウトすることができませんので、注意しましょう。
滝を作りましょう。
流木を組み上げるのと同時進行で作り上げていきます。
滝の作り方にはいくつか方法がありますが、今回の滝は、15センチ程度の平らな石を3個と、5センチ程度の小石を10個程度使い作っていきます。
まず、水を流しながら作りこむため、滝の水中ポンプ電源をONにしましょう。
選んだ石の中で一番大きい石から使います。
置き方のポイントは、水がきれいに流れるよう石の角度をやや斜め下向きに置きましょう。
石を固定する方法は、組み上げた流木の隙間に石を差し込み、それでも出来る隙間に小石を挟みこみ固定していきましょう。
そうすることで、がっちり固定ができ、その後のレイアウトも崩れにくくなります。
次に、一番大きい石の真下と真上に階段となるようそれぞれ石を配置します。
階段の上から下まで水がきれいに滴れば、3段の階段が完成です!!
土台を完成させましょう。
滝ができたら、残りは水中ポンプや滝を作るためのパイプなどの陸上に見える機材類を、流木小石で極力隠しましょう。
それでも、人工物が少し見えてしまう場合は、後に植物で覆えば隠すことができるため安心してください。
滝からの水の流れと、組み上げている流木全体に水が流れていれば土台の完成です。
次回は、植物を配置していきましょう!!
完成まであと少し‼︎
もう少々お待ちください。
完成写真を少しお見せしますね!!
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次回、最終回!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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