水草水槽のコケ対策は、オトシンクルスやヤマトヌマエビなどの生物を使うことが一般的であり最も効果があります。
しかし、水槽を立ち上げてから1ヶ月程度は水槽内のバクテリアが不十分なため、コケ対策生物を入れることができません。
また、栄養系ソイルを使用する場合は、水草がまだ十分に吸収出来ていない状態で栄養を水槽内に放出してしまい、コケの素となります。
そのため、一生懸命植栽した水草達は、1週間経過した頃には葉の表面にコケが付着し光合成が正常にできず衰弱しそのまま1ヶ月も経過すると茶色くなり枯れてしまいます。
上記の通り、水槽を立ち上げた間もないころに一番陥りやすいトラブルが、水草へ付着するコケです。
そして、今後の水草水槽の命運を分ける最大のポイントです。
では、水槽立ち上げからの1ヶ月はどのようにしてコケを防げばいいのでしょうか。
答えは簡単です。
人の手による人力作業です!!
これにつきます!
これから、具体的にどのように人力作業をすれば良いかをご説明していきたいとおもいます。
水換えをしましょう
やはり、人力作業といったら水換えです。
水槽の状態を整えることに関しては、水換えに勝るものはありません!!
ソイルから放出された過剰な栄養を水換えにより取り除き調整することもできます。
ただし、適当に水換えしていてはその効果が十分に発揮できず、水換えにより逆効果がでてしまうこともあります。
では、効果的な水換え作業方法をご説明していきます。
毎日水換え
時間に余裕があれば最も理想的でオススメする方法です。
毎日少量を実施することで、バクテリアの繁殖に悪影響を与えることなく、安心して水換えを実施することができます。
換水量ですが、水槽水量に対し約4分の1程度換水しましょう。
60センチのスタンダード水槽の場合、だいたい15リットル程度を目安にしましょう。
3日に1回水換え
3日に1回なら出来る人はこちらを参考にしてください。
3日に1回の場合、1回あたりの水換え量は、水槽水量の約半分を換水してください。
ただし、一気に半分水換えするため、毎日の換水と比べて悪影響が出やすいです。
そのため、出来るだけバクテリアに影響が出ないよう、新水は水槽の水と水温を合わせてカルキを抜いた水を使用してください。
水換え方法は以上です。
水槽設置初期のこまめな水換えは非常に大切ですので、最低でも3日に1回は実施しましょう。
照明時間の調整しましょう
水槽にコケが生える原因の一つとして、照明による影響があります。
通常、水草水槽の場合、8時間から12時間程度点灯させます。
この点灯時間を、設置当初の1週間から2週間は、6時間程度の点灯へ短縮します。
そうすることで、コケの発生を抑制することができます。
ここで大切なポイントです。
照明時間は最低でも6時間は点灯させてください。
そうでないと、コケの発生は抑制できるかもしれませんが、水草は枯れてしまいます。
活性炭を使用しましょう
栄養系ソイルを使用すると、設置初期は水槽内に栄養が必要以上に放出されます。
活性炭を使用する理由は、必要以上に放出された栄養を、活性炭が吸着しコケの発生を抑制してくれるからです。
外部フィルターの中に炭活性を入れるという方法が一般的です。
ここでもポイントを紹介します。
各メーカーから活性炭という商品は多数発売されていますが、オススメなのは、ブラックホールという商品です。
いろいろな活性炭を使用しましたが、最も効果が出たのがこのブラックホールでした。
活性炭の選定で迷われている方はこちらを使用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
水草水槽の立ち上げから1ヶ月程度の初期に陥りやすいコケトラブルと、その対策についてお伝えいたしました。
水草水槽の命運を分けるところは、水槽立ち上げてから1ヶ月以内にいかに力を注げるかです。
こまめに水換えをし、水槽の様子を隅々まで観察し適切に対応すること。
これに尽きます。
コケ対策として下記3点紹介しました。
- 水換え
- 照明の点灯時間
- 活性炭の使用
これをまとめると、最も理想的な対策方法は、毎日換水をし、活性炭を使用します。
そして、コケの発生を見ながら照明時間を調整することです!!
水草が順調に育成し、本来持っている美しい色でレイアウトされた水槽は、素晴らしいの一言ですよね!!
本記事が、皆さまの水草水槽セット時の手助けになれていれば嬉しいです!!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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