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水槽のコケ 発生理由7つ と理由に合わせたコケを発生させない対策!

セッティングしたばかりの水槽はとても綺麗で水質も良い状態です。しかし生体を入れ、餌やりを始めると途端にコケが生えてきてしまった、なんてことはないでしょうか。

今回は初心者にもわかりやすく、コケの発生原因とその対策についてお話します。

今回お話するのは「コケを発生させないための対策」ですが、「発生してしまった後の対策」は下記の記事をご覧ください!↓

水槽にコケが発生する理由は7つある!

アクアリウム初心者でも上級者でも、水槽にコケが生えてしまう原因は同じです。水槽内の水の状態や、水槽の置き場所など意外なものが原因となることもあります。

しかしそれぞれに予防方法があるので、きちんとした知識を持っていれば水槽内がコケで一杯になることを防ぐことが出来ます。

それでは、これから水槽にコケの生える原因とその対策についてお話しましょう!

また、コケにはいろいろな種類があります。下記記事では種類別に特徴をまとめてありますので、参考にどうぞ!

バクテリアが足りない

熱帯魚飼育をしていると餌の食べ残しや熱帯魚のフンが底にたまります。これらは放置しておくと腐敗し、有害なアンモニアなどが発生し水質の悪化の原因になります。

しかし水中に適度なバクテリアがいれば、水質悪化の原因になる成分を分解し、水を綺麗な状態へとろ過してくれます。

このバクテリアの数が足りないと、水槽内に有害なアンモニアなどの物質が溜まっていき、それを栄養としてコケが発生してしまうのです。

バクテリア不足はどう対処する?

バクテリア不足に関しては、水槽の立ち上げ時から注意が必要です。まずは水槽立ち上げ時にしっかりバクテリアを繁殖させ、水槽内を安定させます。最初の段階で水槽内やろ材にバクテリアがしっかりと繁殖してくれればコケが発生しにくくなります。

熱帯魚飼育を開始してからバクテリア不足でコケが生えてしまった場合には、ろ材を増やしたり、少し餌を多めに入れてわざと水を汚し、バクテリアが自然に発生・繁殖してくれるのを待つのがよいでしょう。

特に、水槽の立ち上げ時のコケ対策は重要になってきます。立ち上げ時のコケ対策関してはこちらの記事を参考にしてください↓

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水槽掃除の水替えや砂利掃除が足りない

熱帯魚飼育を始めてすぐの頃は、やりすぎかと思うくらい水槽の掃除や水替えをこまめにやる人は多いでしょう。しかし時が経つにつれ億劫になって掃除や水替えをさぼっていたら大量にコケが発生していたなんてことありませんか?

水槽内の掃除や水替えをさぼってしまうと日が経つにつれ、底砂に熱帯魚のフンや餌の食べ残しが溜まっていきます。この食べ残しやフンが蓄積されていくとバクテリアの処理が追いつかなくなり水質が悪化し、コケの発生しやすい環境が出来上がってしまいコケが発生してしまうのです。

水槽掃除は一度に全てやらずに日を分けて行う!

水槽の掃除や水替えは定期的に行うのが基本です。しかし、1日で全てを行ってしまうのも、コケが発生しやすい原因になるのを知っていますか?

水替えやガラス面の掃除、そしてろ過機材の掃除がありますが、全て一度に行ってしまうと水槽内のバクテリアの数が減ってしまうため、生物ろ過が追い付かなくなります。

餌の食べ残しやフン、また死骸などはこまめに取り除く必要がありますが、水替えやろ過機材の掃除・底砂の掃除は日を変えて行ったほうが、水槽内の環境の激変を防ぎ、コケの発生を抑えることができます。

水槽掃除のポイントについてはこちらの記事にさらに詳しくまとめています!参考にしてください!

餌の量が多すぎて水が汚れる

熱帯魚がよく餌を食べるから、また底層の熱帯魚に餌がいきわたらないかも?と餌やりのときに必要以上に餌をたくさん与えていませんか?

コリドラスやクーリーローチなど底層を泳ぐ熱帯魚やエビなどがいる水槽でも、必要以上に餌を与えると食べ残しが発生します。

食べ残しは底砂の上に沈殿し、腐敗したりカビが生えたりして水質悪化の原因になってしまいます。

水質の悪化が原因でコケが生えてしまうのです。

正しいエサの量で適切な回数をあげることで、コケの発生を抑えられます↓

餌は1日数回、1回の量を少なめに!

熱帯魚が良く餌を食べるからと1度に大量の餌を与えるのはNGです。

基本は1日少量を数回に分けて与えるのがベスト。少し足りないかな?と思うくらいの量にしましょう。

そうすることで食べ残しが減るので水質の悪化を防ぎ、エビや熱帯魚など種類によっては空腹時に水槽内のコケを食べてくれるようになります。

水草用の肥料が多くコケの栄養になっている

熱帯魚飼育をしていない水草水槽にもコケが生えます。直射日光を避け、水槽のライトも適度な時間なのにどうして?と思う人もいるでしょう。

もしかしたら、その原因は水草用の肥料かもしれません。

水草用の肥料も熱帯魚の肥料や餌同様、与えすぎると水槽内の富栄養の原因になりコケが発生してしまいます。

水草用肥料の量に注意

対策としては1度に与える水草用の肥料の量を減らすことです。少な目に肥料を与え、足りないようなら都度追加するようにしましょう。

魚を入れすぎていて水が汚れる

水槽内の掃除や水替えは適度に行っているけれど、すぐにコケが生えてしまってなかなか発生を抑えることができない場合、水槽内の熱帯魚の数を考えてみましょう。

水槽の大きさに対して適度な数の熱帯魚を入れているなら特に問題ありませんが、水槽内にいる熱帯魚の数が多すぎると、フンや餌の食べ残しの量が多くなってしまいます。

そのため、フンや餌の食べ残しのせいで水質の悪化や水槽内の富栄養が発生し、コケが生えるのです。

水槽の大きさに応じた数の熱帯魚を!

水槽内の熱帯魚の数が多すぎて、水質の悪化や富栄養が起きてしまっているのなら、まず水槽内の熱帯魚の数を適切な数まで減らしましょう。

一般に3~4センチ程度の小型の熱帯魚だと水槽の容量2Lで1匹といわれています。群泳性のある小型の種類なら、1.5Lで1匹でも大丈夫でしょう。

ミナミヌマエビなど小型のエビなら0.1~0.2リットルで1匹ヤマトヌマエビなど大型のエビなら0.3~0.4リットルで1匹が適切な数です。

中型~大型の熱帯魚の場合は体長が1センチに対し1リットルで考えればよいといわれています。

体長が10センチの熱帯魚の場合10リットルで1匹の計算になります。

さらに詳しくは、こちらの記事で紹介しております↓

直射日光が当たる場所に水槽がある

水槽内の状態や餌の過剰など特に問題がないのにコケが生えてきたという場合、水槽の置き場所やライトの照射時間を考えてみましょう。

水槽を直射日光の当たる場所に設置していたり、ライトの照射時間が長いとコケが発生しやすくなります。

タイマーを使うのもオススメ!

まずは、水槽を直射日光の当たらない場所に移動します。どうしても場所的に移動するのが難しいのなら、レースのカーテンなどで日よけを作ると良いでしょう。

またライトの照射時間ですが、一般的に6~10時間程度が適切とされていますので、毎日の照射時間を決めてしまうのがおすすめです。

必要以上の長時間の灯りは熱帯魚や水草にストレスも与えます。どうしても時間を決めて手動で時間調整ができないのなら、下記のような市販されているタイマーなどを使用してみるのもよいですよ。

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水槽の照明時間についての詳細は、こちらの記事をご参照ください↓

メンテ道具に苔の胞子が付いている

コケはどうやって増えるのかご存知ですか?

コケは種子ではなく胞子で増えるんです。厄介なコケの胞子ですが、実は水道水の中や空気中にも存在しています。

一度コケの発生した水槽内には胞子がたくさん存在しています。そしてメンテナンスに使った道具にこの胞子が付着してしまうこともあり、他で付着した胞子をメンテ道具を介して水槽内に持ち込んでしまうことがあります。

この場合の対策としては、やはり付着した胞子をどうするかが鍵になります。

殺菌灯を利用しよう!

肉眼で見ることのできないコケの胞子ですが、殺菌灯を使うとある程度殺すことができます。

ただし、100%防ぐことはできないので過信は禁物です。また使用年数が経過すると殺菌灯の効力が落ちていくので、他の方法と併用して殺菌灯を使うことをおすすめします。

我々プロが良く使う商品はこちら↓

カミハタ ターボツイスト Z 18W

電球の交換もしやすいので、おススメいたします!

水槽のコケ 発生理由7つとその対策まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はアクアリウムでは避けて通れない、コケの発生原因と対策についてお話しました。

コケは胞子で増え、水道水や空気中にも胞子が存在するため完璧に防ぐことは難しいです。しかし原因と対策をきちんと理解していれば、ある程度は防ぐことができます。

水質管理や餌の与え方、水槽の置き場所など、普段のちょっとしたことに気を付けるだけでコケの発生を抑えることができます。

水槽内をベストな環境にして、美しい水槽作りに励みましょう!

↓コケについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください!