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【見た目は海水魚!?】アフリカンシクリッドのレイアウト水槽について

淡水魚の中でも、体色が青、黄色などと非常に鮮やかで人気のあるアフリカンシクリッド。

知らない人が一見すれば海水魚と勘違いすることもあるかもしれません。

それは、体色が鮮やかなことに加えてその体質にも共通性があるからではないでしょうか。

体質の共通性とは、弱アルカリ性の水質を好む種が多いため、弱アルカリ性にするため白いサンゴ砂を敷いた水槽で飼育する必要があるからです。

これは海水魚も同じです。

ただし、アフリカンシクリッドの原産は湖のため塩分を必要としません。

ここが海水魚とは異なるポイントですね。

海水魚ではライブロックやサンゴを用いてレイアウトしますが、アフリカンシクリッドはどのようにレイアウトすると良いのでしょうか。

その疑問を解決すべく、ここでは何点かレイアウト写真を用いて解説していきます。

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アフリカンシクリッドレイアウト事例1 白い飾りサンゴを多用したレイアウト

写真のレイアウト水槽は、底床にサンゴ砂を敷き詰めレイアウトは白い飾りサンゴを多用して作り上げたレイアウト水槽です。

シクリッド水槽のレイアウトで、最も海水魚風なレイアウトといったらこちらのレイアウトになります。

基本的に自由にレイアウトを組んでいただいて構わないのですが、1つだけ注意するポイントも。

それは、魚の遊泳スペースを確保することです。

あまりにレイアウト物が多く遊泳スペースが少ないと、縄張り争いで逃げ回る魚がレイアウト物にぶつかり体に傷をつける可能性があります。

そのため、十分に遊泳できるスペースを確保しましょう。

また、こちらの写真は白い飾りサンゴに季節アイテムの桜をあしらったレイアウト水槽。

※魚はパロットファイヤーという改良品種。

白い飾りサンゴだけのシンプルなレイアウトにアイテムを入れることで、簡単に華やかなレイアウトに変身できます。

これも、白い飾りサンゴ水槽にした時のメリットですね。

アフリカンシクリッドレイアウト事例2 溶岩石を主体としたレイアウト水槽

こちらのレイアウト水槽は、黒や赤色といった溶岩石を用いたレイアウト水槽です。

シクリッドのレイアウト水槽で最もポピュラーなレイアウト水槽と言えば、溶岩石を用いることが多いですね。

溶岩石はレイアウトの土台を作るのに最適な素材です。形も大小さまざまあり上手に組み合わせるとトンネルなどの複雑なレイアウトを作ることもできますのでおススメです。

ただし注意点として、あまり重いものレイアウト上部に配置することは控えましょう。

アフリカンシクリッドは、砂を掘る特徴があります。

砂を掘ることで、レイアウトの土台が崩れレイアウトが崩壊し、魚が下敷きになってしまうことや、水槽に岩があたり傷や割れの原因となる可能性があります。

レイアウトする際はこの注意点を抑えて組んでいきましょう。

溶岩石の岩組だけでもレイアウトがシンプルで魚が映えますので良いのですが、ここでは造花アイテムも使用しました。

アフリカンシクリッド水草をかじる性質があること、水質が弱アルカリ性を好むという点から水草水槽と共存させることが難しい種類です。

それを解消する手立てとして、造花アイテムは簡単に水槽内を鮮やかにレイアウトすることができますので良いですね。

水草を使用しないため、照明もブルー球を使用できるためより海水魚水槽の雰囲気が演出できますね。

アフリカンシクリッドレイアウト事例3 流木を主体としたレイアウト水槽

こちらは珍しいアフリカンシクリッドに流木を使用したレイアウトです。

なぜ、珍しいレイアウトになるかというと、水槽に流木を入れると水質が弱酸性に偏る傾向があるからです。

そのため、弱アルカリ性を好むアフリカンシクリッドには流木を採用することはあまりありません。

しかし、弱アルカリ性を保つようろ過材を工夫し、底床をサンゴ砂を敷くことで、アフリカンシクリッドでも流木をあしらったレイアウト水槽で泳がすことが可能となります。

流木を使用することで、ダイナミックなレイアウトが組むことができレイアウトの幅が大幅に広がります。

溶岩石のみでレイアウトするより、さらに複雑なレイアウトをすることができるため流木を使用する場合の溶岩石は、土台の役割を担うこととなります。

そして、こちらも造花を入れることで華やかにしています。

まとめ

いかがでしたか。

アフリカンシクリッドのレイアウトは、自然物のみでレイアウトすると良い意味でシンプルになりやすいことが特徴です。

わたしはシンプルなレイアウトが好きですので、岩や流木などの自然物だけでレイアウトした水槽も好きです。

自宅に置くとしたら、人工物の無いシンプルな水槽を設置するとおもいます。

しかし、例えば病院などクリニックに来院された患者様はどうでしょう。

辛い症状の時に待合室にある水槽を眺めた時、恐らくシンプルな水槽よりも華やかな水槽

が元気が出て癒されるのではないでしょうか。

シンプルになりやすいアフリカンシクリッドでも、造花を使用すれば華やかになります。

もし、人工物にどうしても抵抗がある方は、アヌビアスナナなどの丈夫で固い水草を選んでレイアウトすることも良いでしょう

わたしはプロとして、お客様のニーズや雰囲気にマッチしたレイアウト水槽が一番好きです。

皆さんも自己流にいろいろ工夫して楽しみながら、アフリカンシクリッド水槽のレイアウトを楽しんでくださいね!!