これからアクアリウムを始めようという人や、アクアリウム初心者の場合、飼いたいと思っている熱帯魚のことをあまり良く知らずに死なせてしまうことが多いです。
飼いたい魚とは別に、まずは「熱帯魚飼育に慣れる」という点から、「丈夫で死ににくい熱帯魚」の飼育を始めることをおすすめします。
熱帯魚の種類により飼育条件や難しさは変わりますが、丈夫で死ににくい熱帯魚の飼育をすることで、熱帯魚飼育の基本的なことを覚えることができるようになるというメリットがあるのです。
今回はこれからアクアリウムを始めようという人や、アクアリウム初心者におすすめな「丈夫で死ににくい熱帯魚」をご紹介していきます。
アクアリウム初心者におすすめの熱帯魚についてはこちらの記事をどうぞ。
「丈夫で死ににくい熱帯魚」とは?
丈夫で死ににくい熱帯後の条件は次のような特徴のある熱帯魚のことを言います。
- 幅拾い水質・水温で飼育することができ、水質の変化に強い
- 病気になりにくい
- 餌やりの回数が少なくても餓死しにくい
- 繁殖力がある
「丈夫で死ににくい熱帯魚=丈夫で飼育しやすい熱帯魚」と、覚えておけば大丈夫でしょう。
水質に関しては、極端な言い方をすれば「カルキ抜きを入れたばかりの水に入れても平気な熱帯魚」や「水質が悪化した状態でも飼育できる熱帯魚」という事もできます。(だからといって、わざわざ放置して水質悪化しているような水槽で飼育する人がいるとは思えませんが…)。
アクアリウム初心者におすすめな丈夫で死ににくい熱帯魚10選
それでは、ここからアクアリウム初心者におすすめな、丈夫で死ににくい熱帯魚をランキング形式で10種類ご紹介ていきましょう!
丈夫で死ににくい熱帯魚1位:アフリカン・シクリッド
アフリカンシグリッドは、「ムブナ」や「イエローストライプ」などの種類がいます。
ほとんど放置しているような水槽でも生き残っているという話があるほど、対応する水質の幅が広く、悪列な環境でも生き残ることのできる丈夫な熱帯魚です。
その生命力はアカヒレすらも上回るとまで言われているほどで、気性が荒いので、飼育するときは単独飼育をおすすめします。
繁殖力も強く、気が付くと増えていたという事も多いので、ペアで水槽に入れるときは注意しましょう。
アフリカンシグリッドの水槽レイアウトの参考に下記の記事もどうぞ。
丈夫で死ににくい熱帯魚2位:アカヒレ
「丈夫で死ににくい」という特徴から、夏になると小さなボトルに入れられ「コッピ―」などといった名称をつけられて販売されいます。
初心者向きの熱帯魚としても知られ、立ち上げたばかりの水槽の環境を作るための「パイロットフィッシュ」として、またボトリウム飼育に利用されることも多い熱帯魚です。
黄色がかったボディに黒いライン、ヒレの赤がとてもきれいな熱帯魚で、育てている環境があっていると、色鮮やかさが増します。
アカヒレの飼育についてはこちらの記事を参考にしてください。
丈夫で死ににくい熱帯魚3位:ゴールデンバルブ
ゴールデンバルブは気性の荒い熱帯魚で、混泳させる熱帯魚を選ぶ必要がありますが、とても丈夫です。
餌がなくても水草があれば、葉や新芽の柔らかい部分を食べて飢えをしのぐこともあり、水質変化にも耐えることができます。平均寿命も5年と長く、病気にもかかりにくい熱帯魚です。
丈夫で死ににくい熱帯魚4位:チェリーバルブ
赤い体色がとてもきれいなチェリーバルブは、ゴールデンバルブと同じコイ科の熱帯魚です。
水質の変化に強く、性格は比較的温和で、雑食なのでコケや小型のスネール、プラナリアなども食べてしまいます。
丈夫で死ににくい熱帯魚5位:ハセマニア(シルバーチップ・テトラ)
ハセマニアは「シルバーチップテトラ」とも呼ばれています。成長するとオレンジ色の体色にヒレの白いチップが映えてとてもきれいな熱帯魚に成長します。
幅広い水質に対応可能で、病気になりにくいという特徴があります。
丈夫で死ににくい熱帯魚6位:ゼブラダニオ
ゼブラダニオは水温が20度からと比較的低温で飼育することができ、高温にも耐えることができる熱帯魚です。
飼育環境への適応能力が高く、雑食性でよく食べます。
水換えや水槽内のごみ取をきちんと行っていれば、体長を崩したり病気になりにくい熱帯魚です。
丈夫で死ににくい熱帯魚7位:ブラックテトラ
ブラックテトラは、カルキ抜きをしていない水道水にも耐えることができ、熱帯魚の中では22度と低い水温にも対応できる熱帯魚です。
小さなうちは温和な性格ですが、成長するにしたがって気性が荒くなっていきます。
またベタやグッピーなど尾ひれのひらひらしている熱帯魚の尾ひれをかじってボロボロにしてしまうので、混泳させる熱帯魚は選ぶ必要があります。
丈夫で死ににくい熱帯魚8位:プラティ
グッピーと比べると、数は少ないものの放置していても繁殖しやすい熱帯魚で、初心者におすすめな熱帯魚としてよく紹介されています。
カラーや体の模様のバリエーションが豊富で、自分好みのプラティを選ぶ楽しさがあります。
水質に対してあまりうるさくないうえに、悪列な環境でも生きていることができます。
大食漢ですが、2週間程度餌を与えなくても水槽内のコケや水草の柔らかい部分を食べるなどして生き抜く力強さもあります。
プラティの仲間である「ソードテール」も同じような熱帯魚なのでおすすめといえばおすすめなのですが、オスが若干気性が荒い傾向にあり、オス同士だと喧嘩が絶えないことがあります。
プラティに関してはこちらの記事を参考にしてください。
丈夫で死ににくい熱帯魚9位:モーリー系
モーリーは卵胎生メダカの仲間で、体の色が真っ黒な「ブラックモーリー」や「ライヤーテール」、「シルバー」、「オレンジ」などさまざまな種類がいます。
水槽内に発生するコケ類を食べるうえに、熱帯魚の中では珍しく水面に発生する「油膜」を食べることでも知られています。
水質に対してあまりうるさくなく、丈夫な熱帯魚なので初心者向きとして紹介されていることが多いです。
グッピーのように増えやすいのですが、グッピーと混泳させると交配してしまう点に注意する必要があります。
丈夫で死ににくい熱帯魚10位:パラダイスフィッシュ
パラダイスフィッシュは別名を「タイワンキンギョ」といい、ベタと同じように闘魚として知られ、ベトナムや台湾、ラオス、中国では福建省以南で生息しています。
また日本では沖縄本土にも自然環境下で生きているものが存在しており、沖縄では「トーイユ」と呼んでいますが、沖縄の自然環境下にいるものは「絶滅危惧種IA類(CA)」に分類されています。
そのため市場に流通しているのは養殖物です。
ベタと同じくアナバスの仲間で、ラビリンス器官によって空気中から酸素を取り込むことが可能なので、小さ容器で飼育することも可能で水槽内の酸欠に強いです。
※上の写真はベタです。
ベタよりも低温に対しての耐性があるので、飼育する水温の幅が広く、何でもよく食べてくれます。
アクアショップなどでは繁殖期によく販売されており、繁殖期以外ではネットショップやオークションなどでごくたまに販売されている程度です。しかし希少種というわけでもなく、値段は1000円以下のことが多いです。
【初心者におすすめ】丈夫で死ににくい熱帯魚ベスト10
今回はアクアリウム初心者向けに「丈夫で死ににくい熱帯魚」をランキング形式でご紹介しました。
劣悪な環境でも生き残れるからといって、水槽の掃除や餌やりなどをサボっていいというわけではありませんし、劣悪な環境などでは「ただ生きている」ことはできても、元気でいられる保証はありません。
熱帯魚といえど、小さな命です。適切な環境で飼育してあげれば、発色もよくなり、元気に泳ぎ回る姿で癒してくれます。
熱帯魚を飼育するときは、きちんと最後までお世話をして育て切る気持ちが大切です。
もし自分で世話をするのは難しいけれど、部屋に水槽を置きたいというのであれば、東京アクアガーデンのような水槽レンタル・リース会社と契約して水槽をレンタルすることをおすすめします。
生態系の破壊にもつながるので、育てきれないからといって川や池などに熱帯魚を放流するのはやめましょう。

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