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プロが実践!外部フィルターの配管テクニックを大公開!ポイントとは

私たちプロは、市販されている外部フィルターをそのまま使用することはじつはです。

はじめからセットされている物を使用しても問題はないのですが、日々のメンテナンス管理やトラブルが起きた際に簡単に対応できるよう私たちはカスタマイズすることがほとんどです。

外部フィルターは、クーラーや殺菌灯などの機器と簡単に接続することができますが、機器類が故障した時に水が逆流し漏水の危険があるため、設置後の管理を考えるとカスタマイズすることをおすすめします。

ここでは、私たちが必要に応じて外部フィルターをカスタマイズする方法をお伝えしていきます。

異径ソケット: ホース配管の径を変更しよう

エーハイム コネクター φ9/12mm⇔φ12/16mm

外部フィルターのホースは、大きく3種類あります。

(内径9/外径12・内径12/外径16・内径16/外径22)

機器接続編

外部フィルター経由でクーラーや殺菌筒を接続する場合、必ずホースの内径・外径を合わせて接続します。

しかし、機器によっては外部フィルターの付属ホースと接続機器の内径・外径が合わない場合があります。

例えばエーハイム外部フィルター2217は、ろ過した水を排出するホース径は内径12です。

こちらに、内径16または19適応のゼンスイクーラーであるZR130Eを接続するとなれば、内径が合わないため接続することはできません。

このような場合、私たちはエーハイム社が販売している異径ソケットを使います。

異径ソケットはソケットの端と端でサイズが異なっています。

例を挙げると、一方は内径12、もう一方には内径16のホースが入る構造であるため、ソケット1本でホースの内径を変えられる優れものです。

ホースの内径が異なり悩んでいる方は、異径ソケットを検討してみましょう。

給水・排水パイプの太さを変えてみよう

フランジが付いた水槽に適応する

フランジが付いた水槽に外部フィルターを使う場合、水槽のフランジが邪魔をしてスムーズに吸排水パイプを引っ掛けることができなくなる場合があります。

とくに、エーハイム2217までの内径12のホースが適合する細めのパイプを使用する場合は、幅広のフランジが付いたアクリル水槽にはスムーズに入らないことが多いでしょう。

このような場合、異径ソケットを使用してワンランク吸排水パイプを大きくすることで解決できることも多いでしょう。

異径ソケットを購入する前に、フランジの幅を計測しいくつの吸排水パイプなら干渉せず入るのか確認してから実行しましょう。

水流を強くする

クーラーなどの機器類を接続して、いざ外部フィルターの電源を入れて運転開始すると想定より水流が弱まることがあります。

水流が弱まれば、水槽の一部で淀みが発生し水質悪化してしまいます。

水流ポンプなどを後付けして解消することもあるでしょうが、そんな場合でも異径ソケットは非常に有効です。

水流を強くしたい場合、異径ソケットで径を細くすれば簡単に水流を強くすることができます。

水中の景観も損なわず手軽にカスタマイズできるのでおすすめです。

ただし注意点として、機器類を接続していないのに径を細くすることは控えましょう。

径を細くすると外部フィルター本体に負担がかかり漏水の危険があります。

日々の水槽管理チェックは念入りに行いましょう。

ホースやパイプの色をカスタマイズしよう

テトラ (Tetra) ユーロEX・VXホース3m テトラ フィルター パーツ

外部フィルターのホースやパイプを付属されているものを使用しますが、なかには黒いホースやパイプを使用したい、またはADA社が得意としている透明なパイプやホースを使用したいと考えた方も多いのではないでしょうか。

例えば、エーハイム社のトレンドカラーである緑色のホースやパイプは水草が成長して隠れるまではどうしても目立ってしまいます。

そのような場合、例えば水槽背面に黒いシートを貼りつけている時は黒い給排水パイプを、水槽背面に何も貼り付けていない場合は透明な給排水パイプにカスタマイズすると、景観を損なわずプロっぽい仕様に変更できます。

プロが管理しているレイアウト水槽が綺麗に見えるのも、このような細かいカスタマイズをしていることも多いです。

ホースの径さえ合わせれば、メーカー関係なくカスタマイズできます。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

エーハイムダブルタップを活用しよう

エーハイム ダブルタップ (内径12mm/外径16mm用)

アクアリウム管理のプロは、エーハイム社のダブルタップを使うのが非常に上手です。

エーハイム社のクラシック外部フィルターを購入すると、必ず給排水用で各1つ付属してきます。

通常使用ならばこれで問題無いのですが、クーラーや殺菌筒などの機器類を接続する場合、後々故障した時に簡単に取り外すことを踏まえダブルタップを追加で使用します。

ダブルタップを使いこなすと、いつでも簡単に分解することができるため、とても便利です。

大型のエーハイムプロフェッショナルは本体にタップが付いているだけですので、機器類を接続する場合はダブルタップを追加することは必須です。

径を合わせれば、他社の外部フィルターにもエーハイム社のダブルタップは使用できますので、機器類を接続する場合は忘れずに検討してみましょう。

まとめ: プロが実践!外部フィルターの配管テクニックを大公開!ポイントとは

いかがでしたか。

外部フィルターのカスタマイズ方法について、かなり掘り下げて解説させていただきました。

細かいところではありますが、じつはこのようなところにプロが上手に管理できるポイントが隠されているものです。

昨今の猛暑では水槽用クーラーが必要となってきていることもあり、後付け接続することも多いです。

単純に接続するだけでなく、こちらの記事を参考にしていただければ幸いです。