何だか最近、金魚水槽の近くが臭い……ひょっとして、その水槽から臭いが発生していませんか?!せっかくの水槽が臭ったら台無しですね……。
どうして金魚水槽がこんなに臭うのでしょうか。そして、どうしたらこの臭いを解消できるのでしょうか。
こちらでは金魚水槽が臭くなってしまう原因・臭くなってしまったときの解消法を説明していきます。
金魚水槽の臭い対策を動画でも解説です!
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金魚の水槽が臭くなってしまう原因と解決策を音声付きで解説します。
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金魚水槽が臭う原因は
まずは「なぜ金魚水槽が臭うのか」原因を知らないと対処も予防もできませんので、金魚水槽が臭う原因について解説します。
水質悪化
水槽の中の金魚は毎日餌を食べて排泄をします。排泄されたフンは金魚にとっては有害な物質(アンモニアなど)を含んでいます。
有害物質はバクテリアが分解してくれますが、金魚は特にフンをたくさんするので、バクテリアの分解では追いつきませんから水換えは必須です。
水換えを怠ると、水質が悪化して水槽が臭うということになります。
臭うだけならともかく、金魚が死んでしまうこともありますので早めに水換えをしてください。
金魚の数が多すぎる
金魚は他の魚に比べて水を汚しやすい魚です。
食欲が旺盛でよく食べるので当然排泄物も増えますからね。
ですので水槽内に入れる金魚の数は適切にしましょう。過密飼育は様々な弊害をもたらします。
餌を与えすぎ
水面近くに寄ってきて、餌をねだる金魚はとても可愛らしいですね!
金魚飼育の醍醐味と言えるシーンです。
金魚可愛さについ餌をたくさんあげてしまう気持ちはわかるのですが、食べ残すほど与えると水の中で腐ってしまいます。それにより水が臭うことがありますので、餌は与えて5分くらいのうちに食べ終わる量にしましょう。
また、餌は一日一度で十分です。回数が多すぎると水が汚れます。
藻が繁殖している
金魚水槽をどんな場所に置いていますか?
光の量が多い場合、水槽内に藻やコケや繁殖しているかもしれません。
藻やコケは悪臭を放つ種類もありますので、できるだけ発生させないように気をつけましょう。
掃除が行き届いていない
「水換えはちょこちょこしているのにどうして臭いの?」と感じるのであれば、水槽内の水ではない部分に悪臭の原因があるのかもしれません。
ろ過器、フィルター、エアレーション装置、水槽の壁面、底砂など掃除すべき箇所はたくさんあります。そういった箇所に汚れがついたままの可能性があります。
金魚水槽の臭いの解消法
原因があらかたわかったところで、金魚水槽の臭いを除去する方法についてご説明します。
水換え
水質が悪化し、水そのものが悪臭を放っている場合があります。水換えを行ないましょう。
水槽内の掃除
水槽が臭いを放つ場合、掃除のし残しがあることが多いです。水槽内をくまなく掃除しましょう。
とは言え、水槽内のバクテリアは除去してはいけないので、水道水は使わずカルキ抜きをした水で洗浄しましょう。
汚れやゴミが見逃されがちなポイントは次のようなものがあります。
水槽の壁面
壁面ってぱっと見キレイでも、うっすらと藻が生えていたりします。そういうところから匂いが発生しますので、スポンジなどでしっかりこすり洗いをしてください。
ガラスの水槽であれば問題ありませんが、プラスチックやアクリルの水槽の場合、メラニンスポンジだと傷がつきますので注意してこすってください。
ろ過器・フィルター
ろ過のためにフィルターを使っている人が多いと思います。
フィルターの掃除、最後にしたのはいつですか?またろ過器の側面やパイプがぬるっとしていませんか?そういったものもスポンジなどで洗います。フィルターは消耗品ですのでゴミがたまりすぎたり、へたってきたら新しいものと交換しましょう。
底砂の下
底砂を使っている場合は、その下にフンや餌の食べ残し、水草の枯葉などが蓄積していることもあります。底砂の下も掃除しましょう。
金魚の数の見直し
上でお話したとおり、金魚は水を汚しやすい魚です。
ですから一般の熱帯魚よりも少ない数で飼育しましょう。
5cmの金魚一匹につき、水が10リットルあれば充分だと言われています。
普通の金魚鉢でしたら2リットルほどかと思いますので金魚1匹までが健康に飼える数です。本来であれば水が少なすぎるくらいです。
それ以上の数の金魚を飼育したい場合は頻繁に水換え・掃除を行ないましょう。
水槽に入る水の量がわからないんだけど!という方のために、水槽に入る水量の計算方法を以下に書きます。
四角い容器なら
たて・横・深さの長さを測り、その3つを掛け算します。その値=水槽に入る水の量(単位はml、1000mlが1リットル)となります。
例えば たて30cm・横60cn・深さ40cmであれば、30 × 60 × 40 = 72000ml = 72リットル入ります(上まで満タンで)
四角くない容器なら
金魚鉢などの四角くない容器であれば下の2つの方法がオススメです。
・体重計に空の金魚鉢を乗せて重さをはかったあと、水をいれてもう一度はかり、差を出す。
差の分が水の重さです。
・計量カップやよく洗った500mlのペットボトルなどで水が何本分入るかはかる。
餌の量を減らす
餌を与えすぎると食べ残しが腐敗して悪臭の元になりますので、5分以内に食べ終わる量を与えましょう。食べ残しが水面に残っていたら、すくって取り除いてください。
金魚水槽を覗き込むと「餌ですか?!ちょうだいちょうだい!」と言わんばかりに金魚が寄って来ますね。とても可愛らしく心温まる光景ですね。つい餌をあげたくなるのですが…
金魚は大食漢です。あげたらあげただけ食べ、フンをします。どんどん水が汚れますので、餌は一日一度にしましょう。
金魚は餌を与える回数が多いほど、早く大きくなります。金魚のサイズを大きくしすぎたくない場合は餌をあげる回数を減らしてください。
消臭スプレーを使う
どれだけキレイに洗っても水換えしても何となく臭う…ってこともあります。
そういったときは消臭スプレーを使うと臭いを消すことが出来ます。
最近はドラッグストアなどで様々な消臭スプレーが販売されていますが、衣服用などは水槽に悪影響を及ぼすことがありますので、水槽には使わないで下さい。
下のような水槽の臭い専用の消臭スプレーがオススメです。
活性炭を使う
臭いをとってくれるものとして有名なのが「活性炭」ですね。
水槽に使える活性炭もありますので使ってみるのはどうでしょうか。
下のアイテムは外掛けのフィルターの中に仕込むスタイルで、嫌な臭いを吸着してくれます。
底砂を敷く
もし底砂を敷いていない状態で飼育しているなら、底砂を入れましょう。
底砂には金魚のフンを分解してくれるバクテリアが住みつきやすいというメリットがあります。
見た目にもキレイな底砂がいろいろ販売されていますので、お店で検討してみるのはいかがでしょうか。
まとめ:金魚水槽の臭いをなくしてキレイな水槽を保とう
水の中でゆったりと泳ぐ金魚は本当に可愛らしく、癒しのために飼育している方がほとんどかと思います。それなのに金魚水槽が悪臭を放っているのでは意味がありませんね。
こちらで説明した方法を参考にして、臭わないキレイな金魚水槽で、可愛い金魚ライフを送ってください。
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