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ヘアーグラスの育て方!絨毯の作り方から肥料、水上葉の活用方法も

牧草地に生えている芝のような、柔らかな印象のあるヘアーグラスは、初心者向きと言われています。水槽レイアウトでも草原のような緑の絨毯を作る上で必要とされることが多く、人気のある水草です。

しかし実際に育ててみると思っていたよりも難しかったという人も多いです。最初にきちんと育て方やトリミング方法などを知っておけば、うまく育ってくれる水草なんです。

そこで今回は、ヘアーグラスの育て方やトリミング方法、植え方や水上葉などについてお話していきます。

ヘアーグラスとはどんな水草?

(水草) ヘアーグラス(水上葉)(無農薬)(4束分) 本州・四国限定[生体]

あまり知られていないようですが、ヘアーグラスは実は日本の田んぼや水路わきで自生している水草なんです。

和名は「マツバイ」といい環境の適応能力が強い水草で、水槽内に入れると、草原のような緑の絨毯を作ることができます。

(水草) ヘアーグラス ショート(水上葉)(無農薬)(3束分) 本州・四国限定[生体]

ヘアーグラスには丈の短い「ショートヘアーグラス(ミニヘアーグラス・ヘアーグラスショート)」という種類が存在しており、こちらは「チシママツバイ」という和名がつけられています。

ショートと通常のヘアーグラスとの違いは、ショートは通常のヘアーグラスの3分の1ほどの草丈になり、育成条件は通常のものとほぼ変わりません。

ただ、ショートは成長速度が遅いため、初めから隙間を狭めて植栽すると、綺麗に広がって育ちます。

水上葉の展開も楽しめることから、メダカ育成で使用しているビオトープに使用する人も多いです。水槽レイアウトでは草丈が低いので前景に使用されます。

ヘアーグラスの育て方

ヘアーグラスの育て方は比較的簡単で、アクアリウム初心者でも育てやすいと言われています。

確かにただ「育てるだけ」なら簡単ですが、綺麗な色を維持するのはちょっとしたコツがあります。

綺麗に育てるにはCO2は必要!

ヘアーグラスはCO2なしでも育てることはできますが、光合成を促し綺麗な状態を維持するためには、やはりCO2は必要です。

CO2添加を行うときは、3秒に1滴と少な目でも十分です。

CO2添加に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

光量にも気を付けよう

植物が育つために必要な光合成はCO2だけでなく、「光」も必要です。そのため水槽用の照明も必要になりますが、アクアリウム用の蛍光灯やLEDなどの照明で、蛍光灯なら3灯くらいで十です

水草向きの照明のおすすめや詳細については、こちらで詳しく書かれています。

元気に育てるには肥料にも気を配ろう!

ヘアーグラスを育てるときは、植え込む時に底床に固形の肥料をセットしておく必要があります。これはヘアーグラスは底床に根を張るためで、最初に固形肥料をセットしておくと、ゆっくりとヘアーグラスが根から肥料を吸収していきます。

水草におすすめの肥料については、こちらの記事で紹介しています。

水質その他

水質は弱酸性から中性で、軟水から中硬水を好み、水温は20℃~28℃で育てることができます。底床に根を張るロゼット型の水草なので、底床は細かいパウダー状のソイルがおすすめです。

ヘアーグラスの植え方

近頃ショップで見かけるヘアーグラスは、水上葉のものが多いです。これは水上葉で育てるとコケがつかないというメリットがあるからです。

水中葉として育てたい場合でも、水上葉を購入してそのまま植え込んでいけば、環境に適応して水中葉として育てることができます。

ヘアーグラスの植え込み方法は以下のようになります。

  1. 購入したヘアーグラスはいくつかをまとめて束にしてるので、2~3株位に分けます。
  2. 根の長さを5mm~1cmくらいにそろえてカットする。
  3. 2~3本を束にして植え込みますが、過密すぎると根が詰まってしまう原因になるので、田植えのような感じで少し間隔をあけて植えこみましょう。

また、丈の短い種類であるショートヘアーグラスの場合は、グロッソスティグマやキューバパールなど、他の水草と混ぜ合わせて植栽すると、より自然感が生まれます。

水上葉を水中に入れると一度枯れる!

水上葉のへーグラスを水中に植えたときは、一度枯れる点に注意しましょう。

水上葉のヘアーグラスは水上での環境に合わせた葉なので、水中に沈めることで、水中の環境に適した葉を出すため一度枯れてしまいます。

水上葉が枯れてしまっても根が元気なら1~2週間で水中葉の新芽が出てきます。

植え込み時の注意点

ヘアーグラスを植えこむ時は、アクアリウム用の長いピンセットでヘアーグラスの根を傷つけないよう気を付けて持ちます。

植え込む角度は底床に対して垂直に行い、底床に入れた時にピンセットを開いて斜め上に抜くのがポイントです

角度が悪いとピンセットを抜いた時にヘアーグラスも抜いてしまうので、コツをつかめるかで時間がかかるかもしれません。

ヘアーグラスを増やすには

植え込んだヘアーグラスを上手に増やしていくコツは、根張り」がポイントです。

ヘアーグラスは地下茎を伸ばすことで新芽が増えていくので、根を育てるとぐんぐん増えていきます。

元気な根を作るためには、底床に使用しているソイルなどの通水性をよくし、肥料を与えるということが重要になってきます。

底床の目が細かいのはいいのですが、目詰まりしてしまっているような底床では、通水性が悪くなり根がうまく育たないです。

植え込む段階で固形肥料をセットするのを忘れたり、大磯砂のように肥料を含んでいない底床だと、肥料切れを起こして上手く育たなくなるので注意しましょう。

ヘアーグラスのトリミングは簡単!

両鋭 ステンレス製ハサミ 剪刀 ストレートタイプ(全長 16.5cm) 水草 トリミング 剪定

ヘアーグラスを上手に育てるポイントは、トリミングにもちょっとしたコツがあります。

まずトリミングは、紙用のものだと葉や根をつぶしてしまう可能性があるので、トリミング専用のはさみを使います

トリミングは成長した葉のみをカットすると思っている人がいますが、古くなってしまった葉や、傷んだりコケのついた葉をトリミングでカットするのも重要なんです。

コケがついている葉を放置しておけば他の葉にもコケがつきますし、傷んだ部分を放置しているとそこから腐ったり枯れたりします。

ヘアーグラスのトリミングは、基本的に古い葉やコケがついている葉・痛んでいる葉を根元からカットしますヘアーグラスは有茎の水草ではなので、カットしたところから新芽が出ない点に注意しましょう。

植え込んでから最初のトリミングは、根や葉が環境に慣れ落ち着いた1~2週間後くらいをが目安です。

ヘアーグラス水上葉の育て方

最近では種が販売されていることもあり、水上葉である程度育ててから水中葉にする人が増えています。

ヘアーグラスは水上葉として育てると、とても小さな花を咲かせます。水上葉の場合は空気中からCO2を摂取するので、一般の植物と同じ育て方になります。

水上葉で育てると次のようなメリットがあります。

  • 水中葉よりも育成速度が速く増えやすい
  • 水中葉より管理が楽

ヘアーグラスは田んぼやあぜ道といた湿気の多い土地に生えているので、水上葉を育てる時も湿度のある土が必要となります。特別な土が必要というわけでもなく、赤玉土やソイルなどに植え込むだけでOKです。

湿度を好むので、水は土の表面が水で隠れるくらいにしておくか、常に湿っている状態を保つようにしましょう。

水上葉の場合も、育成温度は18℃~28℃と水中と変わらないので、越冬させたいのであれば防寒対策を行うか、水中葉に移行する必要があります。

ヘアーグラスが枯れる原因は?

ヘアーグラスが枯れる原因は次のようなものがあります。

  • 水上葉を水中に入れた
  • 光量不足
  • 肥料不足
  • 水質が悪化している
  • エビなどの生物が新芽を食べてしまう

水上葉を入れて間もない頃に枯れたのであれば、水中葉に変わるために枯れたと考えられるのでしばらく様子をみてみましょう。

エビなどのコケを食べる生き物は、時として柔らかい水草の新芽を食べてしまうことがあり、ます。新芽を出すことができずに、弱って枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

水質の悪化に関しては水質検査薬などを利用して、水質をチェックしてみることで判断することができます。

水質のチェックに関してはこちらの記事で詳しく書かれています。

固形肥料を追加しても長期間経つと肥料がなくなってしまうので、この時は新たに追肥として固形肥料を植えこむが、液肥を使用しましょう。

光量不足の場合は、ワット数の高いものに変えるといったことで対処可能です。

水草が枯れる原因については、こちらで詳しく解説しています。

まとめ:水上葉も楽しめるヘアーグラスは緑の絨毯作りにピッタリな水草!

いかがだったでしょうか。今回はヘアーグラスの育て方やトリミング方法、枯れる原因、水上葉の活用方法までご紹介しました。

きちんと環境が整っていれば枯れにくい水草なので、どうしても枯れてしまうという人は水質や光量、飼育している生物の食性などを見直ししてみましょう

またヘアーグラスをビオトープなどに活用して水上葉や花を楽しむのも面白いです。ヘアーグラスをさまざまな水槽レイアウトに活用して、自分らしい素敵なアクアリウムを作ってくださいね!

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。