トロピカではこれまでメダカについてたくさんの記事を書いてきました。しかしメダカについての記事が多いので、「メダカによい水草はどんなものがあるんだろう?」「卵はどうしたらいい?」など、知りたい内容を探しにくいという人もいるかもしれませんね。
今回は過去のメダカ記事のまとめとして、メダカ飼育のポイントについて簡単にお話ししながら、関連記事をご紹介していきます。
メダカの飼育容器について
メダカは成長しても体長が3cmほどど小さいので、30~45cm水槽でも飼育可能です。原種に近い種類は体が丈夫なので、水蓮鉢やボトルアクアリウムで飼育されたり、庭の池などで屋外飼育をしている人もいます。
野性のメダカは水の流れが弱いところに生息していて、小さいがゆえに成魚でも強い水流が苦手な魚です。ろ過機なしで飼育することも可能ですが、水槽にろ過器をセットする場合は、稚魚がろ過フィルターに吸い込まれないようにするために、スポンジフィルターを使用するなどの工夫が必要。
飼育するための水槽本体や機材選びに迷ったら、メダカ飼育に必要な機材が揃っている初心者用のセット水槽を購入することをおすすめします。
メダカ飼育におすすめな水槽やフィルターは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
メダカの餌について
メダカの体色は外敵から身を守るための保護色の効果が強いため、飼育している環境に左右されやすいです。しかし『赤系の色素』は、餌による色揚げ効果が期待できるので、飼育しているメダカの色によっては、餌による色揚げ効果も考慮して選びたいところ。
色揚げを考えない場合でも栄養バランスよく餌を与えることで、丈夫になり長生きしやすくなります。
一般的には基本の餌は浮上性のもので、口に入るサイズの小さな顆粒タイプのものを与えますが、ミジンコやゾウリムシといった微生物もメダカの大好物です。
ただし室内飼育の場合でろ過フィルターを使用する場合は、水中にいる微生物がフィルターに巻き込まれてしまいメダカが食べることができなくなることも。そのためろ過フィルターを使用する場合は、人工飼料のみにしたほうが、餓死などしにくく育てやすいです。
メダカの色揚げは餌以外に飼育環境や使用する容器も重要です。色揚げについて記載しているこちらの記事を参考にしてくださいね。
メダカの水温について
メダカ飼育で最適といわれている水温は18~23℃。この温度帯では餌の食いつきもよく、よく動きよく食べるためしっかりと大きく育ちやすいです。
しかし水温が高すぎると、飼育水が傷みやすくなりますよね。そのため水温が高い状態が続いていて、水換え頻度が少ない・滅多に水換えを行わない環境では、臭いがするようになることもあります。
また暑さでメダカも人間と同じようにバテてしまい、動きが鈍くなる・食欲が落ちるという症状がでてきて体調を崩すことも。
メダカ飼育時の飼育水の臭いや、水温管理はこちらの記事を参考にしてくださいね。
メダカの卵について
メダカは水温が20℃を超えると、繁殖行動を行いやすくなります。室内飼育ではヒーターを使用して水温を一定に保つことで季節問わず繁殖させることが可能です。
メダカは卵を水草の葉や浮草の根に産み付けますが、気に入った場所が見つからないと底砂にこすりつけて落としてしまうことも。繁殖を考えているのであれば水草や浮草は必須ですよ。
白いもやのような水カビが卵に生えると、その卵は孵化しません。周囲に水カビの生えた卵がある場合は、きちんと受精した卵にも水カビが移ることがあるため、見つけ次第取り除きます。
卵に付着する水カビは優しく弱い水流を当てたり、卵~稚魚まで育てる飼育ケースを用意して、カルキ抜きをしていない水道水か、メチレンブルーを添加して殺菌するのがおすすめ。
メチレンブルーや水道水をそのまま使う理由は、卵の状態ではカルキなどの影響を受けないので、カルキやメチレンブルーで水カビ菌を殺菌するためです。
メダカの繁殖や卵については、こちらの記事を参考にしてくださいね!
稚魚は餓死に注意!
卵から孵化した稚魚は2~3日はお腹についている栄養分入りの袋から栄養を補給します。しかし4日目以降になると、お腹についていた栄養分がなくなるため、自分で餌を探して食べなければ死んでしまいます。
メダカの稚魚の死因のトップは「餓死」なんです。口が小さいために食べることのできる餌の大きさが限られているため、与える餌もパウダー状や稚魚用の細かなもの・ゾウリムシなどの微生物にしましょう。成長に合わせて餌の大きさなども変えていく必要があります。
メダカの稚魚の育て方や餌に最適なミジンコの自宅繁殖などについては、こちらの記事を参考にしてくださいね!
メダカと相性の良い水草について
メダカ水槽には水草は必須アイテム!
産卵場所になるだけでなく、喧嘩したときの隠れ場所や、エサとなる水草もあるんですよ。アクアリウム初心者なら定番のアナカリスやマツモが育てやすいです。浮草とも相性がよく、ホテイソウがよくメダカ水槽やメダカを飼育しているビオトープなどで使用されていますよ。
何も考えてなさそうなメダカですが、実は水槽で常人の目にさらされることでストレスを感じて体調を崩して死んでしまうことも。メダカのストレスを軽減させるためにも、水草は必要なアイテムです。
メダカと相性のよいおすすめの水草やメダカを長生きさせるコツについては、こちらの記事でご紹介しています!
メダカの病気について
メダカも水質悪化状態が続いたり、ストレスやケガをした傷口から細菌感染などで病気になることがあります。飼育前にメダカの病気にはどのようなものがあって、どんな症状かを知ることで病気の早期発見・治療につながっていきます。
メダカの病気についての記事もありますので、これから飼育を考えている人や、現在飼育していても病気について全く知らないという人はこちらの記事を一読することをおすすめします。
まとめ:メダカまとめ!飼育容器・餌・温度・卵・水草などメダカ飼育を徹底解説!
今回は簡単にメダカの飼育について振り返ってみました。飼育容器や水温・水質など基本的なことは同じですが、あくまでも「基本となること」。屋内外での飼育の違いや、使用水槽・飼育数など飼育環境はそれぞれ異なるため、自分の飼育環境に合わせた育て方をしましょう。
またメダカは1匹ずつ人間のように性格が異なりますし、餌の嗜好や体質も違うことがあるので、自宅で飼育している環境で最善な環境を作るのはもちろんですが、普段からメダカの様子をじっくり観察しておくことで、病気の発見が早くできたり、ちょっとした体調不良の状態も把握しやすくなりますよ。
トロピカ内にはメダカ飼育のコツや、メダカ水槽のレイアウトについての記事もありますので、よかったらこちらの記事も参考にしてくださいね。
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