熱帯地方に生息している生き物の飼育を行なう場合や、北海道など冬の寒さが厳しい地方でのアクアリウムはヒーターが必須になりますよね。でも水槽によって使用するワット数が異なるため、おすすめされた商品を探したら使用できるワット数ではなかった、なんてことありませんか?
ヒーターは50W未満から500Wと幅広いワット数の商品があります。そのためアクアリウム初心者の場合、自宅水槽に使用する適切なワット数でおすすめな商品を把握しにくいのではないでしょうか。
今回は水槽用のヒーターのワット数別で、オートタイプやダイヤル付き・サーモ接続ヒーターなどを総合的に見て、使いやすさのランキング形式にしておすすめ商品をご紹介していきますので、ヒーター選びの参考にしてくださいね。
50W未満
50W未満の水槽用ヒーターは、12リットルまでの水の保温が可能。ベタの単独飼育のような小型水槽や、カメなど使用水量が少ないときにおすすめです。
1:エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R30AF
エヴァリスの「オートヒーター ダイヤルブリッジ R30AF」は、小型の水槽や容器向きでカメ飼育用に作られたヒーターです。小型ながらサーモスタットが不要、自動水温管理ができ水温を自分で調整することができます。
消費電力は20W・最低水深は8cm・22~27.5℃くらいの水温調整が可能で、過昇温度防止機能が付いているので、空焚きの備えも万全。
カメ飼育専用のホルダープレートを採用していますが、カミツキガメやワニガメ類には使用できない点は注意が必要です。
2:テトラ セーフティデュオ 26℃ヒーター 20W
テトラの「セーフティデュオ 26℃ヒーター 20W」は、7リットル以下の水槽用となっていますが、3~5リットルが一番温度管理がしやすいです。水温は26℃キープと表示されていますが、プラスマイナス2℃くらいの差はあります。
サーモスタット不要で使用でき、生体が直接ヒーターに触れることもありません。
3:エヴァリス プリセット オートヒーター 10
エヴァリスの「プリセット オートヒーター 10」は、10Wとかなり小型のヒーターにもかかわらず、水温コントローラーを内蔵。小型水槽だけでなく金魚鉢にも取り付けやすく、空焚き対策として異常加熱を制御するシステムが組み込まれています。水量は4リットルまでと少ないですが、23.5~27℃くらいまでの水温調整が可能です。
50W
50Wの水槽用ヒーターは小型水槽にピッタリで使いやすいものが多く、外気温の影響を受け水温が変化しやすい小型水槽をしっかりと保温してくれますよ。
1:テトラ 26℃ミニヒーター 50W 安全カバー付 MHC-50
テトラの「26℃ミニヒーター 50W」は、カバーが付いているので水草や生き物が火傷しにくく、サーモスタット不要で自動温度調整で26℃前後で水温を維持してくれます。
万が一空焚きになった場合は通電をカットするというシステムになっており、破損防止のゴムカバー・難燃性のプラスチックカバー付きなので安心して使用できますよ。
2:エヴァリス プリセットオートヒーター AR50W
エヴァリスの「プリセットオートヒーター AR50W」は、サーモスタット不要・ボディにコントローラーが内臓されていて、水温設定は26℃前後。
水量は10~20リットル以下に対応、空焚き対策や熱帯魚や水草の火傷防止対策もバッチリなので安心して使用できます。
3:エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R50AF
エヴァリスの「オートヒーター ダイヤルブリッジ R50AF」は、サーモスタット一体型のダイヤル式で、22~31℃と設定できる水温の幅が広いです。ヒーター本体は縦・横どちらの向きでも設置可能で、水量10~15リットルの小型水槽で使用できますよ。
電源状態が確認できるパイロットランプ付きで、さらに過昇温度防止機能が付いているので空焚きのときには自動で電源が落ちる仕組みになっています。
100W~
100Wクラスの水槽用ヒーターは45cm以下の水槽におすすめ。しかしこれくらいのサイズの水槽になってくると、水槽内で水温のムラができることがあるのをご存知でしょうか?
今回ご紹介している100Wの水槽用のヒーターは、水槽内の水温のムラができにくいものをチョイスしました。
1:エヴァリス ダイヤルブリッジR 100W
エヴァリスの「オートヒーター ダイヤルブリッジN AD 100W」は、超小型タイプのサーモスタット内臓型で、22~31℃まで水温を設定することが可能。ヒーターカバーもついていますし、パワーON状態を一目で確認できるパイロットランプもついています。
ヒーターカバーの取り外しが簡単なので、本体の掃除がしやすいのもおすすめポイント。
2:テトラ ICサーモヒーター 100W カバー付き IHC100
テトラの「ICサーモヒーター 100W カバー付き IHC100」は、サーモスタット一体型のヒーター。難燃性のヒーターカバー付きで、水温は20~30℃と設定できる幅が広いです。コントローラーは壁に引っかける必要がなく、片手で操作しやすいデザインなのもおすすめポイント。
3:コトブキ ツーウェイオートSP 110W
コトブキの「水槽 ツーウェイオートSP 110W」は高性能なICで全体を制御し、サーモスタット不要・自動で水温を26℃前後で管理。しかし横向きで設置する場合は、必ずセンサーを下にしなければなりません。センサーを下にして設置することで、底面付近の水温が低くなるのを防ぎやすくなります。
150W~
150Wの水槽用のニッソーやコトブキのヒーターは、東京アクアガーデンでも使用頻度が高いです。特に2位のGEXのヒートナビは、お手軽に利用できるところがおすすめポイントになっています。
1:ニッソー NEWプロテクト ICオート 150W
ニッソーの「NEWプロテクト ICオート 150W」は、水温設定が15~35℃。デザインがとてもスタイリッシュなのですが、他商品と比べると少し大きいと感じるかもしれません。
キスゴム付きなので位置を固定しやすく、誤作動防止のための耐ノイズ設計を強化していますし、空焚き防止機能もついていますよ。
2:GEX NEW セーフカバー ヒートナビ160
GEXの「NEW セーフカバー ヒートナビ160」は、水温設定を15~35℃までなら自分の好きな温度に調整可能。サーモスタットが一体となっているので余計なスペースを必要としません。キスゴム付きで本体やコードを固定しやすく、カバーは取り外しが楽に行えるので、水洗いもできます。
3:コトブキ セーフティヒーターSH 150W
一般的なサーモスタットは本体が白いですが、コトブキの「セーフティヒーターSH 150W」は、全体が黒色なので水槽内で比較的目立ちにくいです。サーモスタット接続専用のヒーターなので、別売りのサーモスタットと一緒に使用します。水槽内のレイアウトなど見た目を優先したいという方におすすめ。
200W
200Wクラスの水槽用のヒーターは60cm水槽で使用してもしっかりと保温してくれます。もしも200W未満のヒーターを60cm水槽で使用していて、水温が思うように保持できないのであれば、200Wのものに買い替えることをおすすめします。
1:エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R200AF
エヴァリスの「オートヒーター ダイヤルブリッジ R200AF」は、22~31℃の間で自分の好きな水温に設定することができ、水量は60~100リットルまで対応可能。空焚きした場合は電源を自動で遮断する安全装置を搭載。使用状況がわかりやすいパイロットランプを採用しています。
2:コトブキ セーフティヒーターSH 200W
コトブキの「セーフティヒーターSH 200W」は水槽内で目立ちにくく、別売りのサーモスタットに接続して使用します。60~75リットル水槽に適応、空焚き防止機能などもしっかりとついているので安心して使用することができます。
3:ニッソー プロテクトPROヒーター 200W NHR-082
ニッソーの「プロテクトPROヒーター 200W NHR-082」は、80リットル以下の水槽が適合サイズで、サーモスタット別売りタイプ。パイロットランプでヒータ―の動作状況を一目で確認可能、空焚き防止機能付き。ヒーター本体やコードの固定用キスゴム、ヒーターカバーもついていています。
300W
300Wの水槽用ヒーターが必要になってくると水槽はかなり水量が多いため、使い勝手が良いだけでなく堅実なつくりのヒーターがおすすめです。
1:ニッソー プロテクトPROヒーター 300W
ニッソーの「プロテクトPROヒーター 300W」は、サビを防止加工されたヒーターカバーが付属し、使用状況がしやすいパイロットランプ付き。しかし別売りのサーモスタットが必要で、150リットル以下の水槽向きとなっています。
2:ニッソー NEWプロテクト ICオート 300W
ニッソーの「NEWプロテクト ICオート300W」は、サーモスタットと一体型のヒーター。アクアリウム初心者でもセッティングしやすく、配線がすっきりしているので水槽周りを綺麗に見せることができますよ。
15~35℃の範囲で水温を設定することができ、適応水量は150リットル以下が目安です。
3:コトブキ セーフティヒーターSH 300W
コトブキの「セーフティヒーターSH 300W」は、水槽内のレイアウトや見た目を重視したい人にもおすすめなヒーターですが、別売りのサーモスタットが必要です。本体部分が黒いので水槽内で目立ちにくいのがポイント。
150リットル以下(90cm以下の水槽)に適応、ヒーターカバーは付属していませんが、同社の製造・販売しているヒーターカバーを使用することができます。
500W
500Wの水槽用ヒーターは取り扱いは少ないですが流通しています。
ニッソー プロテクトヒーター R-500W
ニッソーの「プロテクトPROヒーター 500W NHR-084」は、アルミカバーが付属しているため難燃性で、250リットル以下の大型水槽用なので本体サイズが30cm近くとかなり大きいです。サーモスタット接続用ヒーター、大型水槽をしっかりと保温してくれます。
まとめ:【2021年版】水槽用ヒーター特集!ワット数別おすすめランキング!
ヒーターは消耗品のため、各メーカーが注意喚起しているようにゴムなどの劣化からの事故を防ぐためにも、1年で買い替えるのが目安です。
ヒーターの使い方や電気代などについて知りたいという方は、こちらのページを読んでおくことをおすすめします。
冷え込みが厳しくなり水温が急激に下がってから慌てないよう、自宅で使用している水槽に適切なワット数のヒーターを調べ、正しい使い方を理解して今から冬に向けての水温管理準備をはじめましょう。
もしも1年以上同じヒーターを使用している場合は、火災などの事故を未然に防ぐためにも、買い替えましょう。