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プロが水換えをする時はどんな時? 水槽の換水をする判断基準を5つ紹介!

水換えはアクアリウムを運用するうえで欠かせない作業ですが、適切なタイミングを見極めないとかえって飼育環境の崩壊を招くので注意が必要です。プロのアクアリストたちが、水換えのタイミングを見計らうために観察している点は、以下の5つが挙げられます。

  1. 水が濁っていないか
  2. 水が黄ばんでいないか
  3. 水に違和感がないか
  4. 水草やサンゴに異常がないか
  5. 魚たちの餌食いは正常か

水質が悪化すると飼育水に何らかの異常が生じ、それに伴って飼育している生体も調子を崩してしまいます。アクアリウムを上手に運用するには、そうなる前に水換えを行って飼育環境を維持することが重要です。ここでは、水換えを行うべき判断基準についてご紹介します。

プロはいつでも観察しています!

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アクアリウムにおいて水換えは欠かせない作業の1つです。しかし、闇雲に行うとかえって飼育環境の崩壊を招くので、それぞれの飼育環境にとって適切な頻度を見極めなければなりません。

言うまでもありませんが、水換えの頻度が低すぎると硝酸塩が蓄積してpHが低下したり、汚れやゴミを養分にコケが発生するなどして、生体にストレスがかかったり、鑑賞性が低下するなどの弊害が生じます。

逆に、頻度が高すぎるとろ過バクテリアの定着が阻害されたり、度重なる水槽作業によって生体がストレスを感じるなどの悪影響を及ぼしてしまうのです。

小まめなメンテナンスによって、水槽内を奇麗に保つことは良いことのように考えがちですが、飼育されている生体にとっては身の安全を脅かされる行為です。

熱帯魚などの生体がストレスを感じると、免疫力が低下して病気にかかることがあるので、水槽作業は最低限に留める必要があります。

『適切な水換え』が実践できていれば、熱帯魚などの生体は病気になりませんし、例え調子を崩してしまっても速やかに快方に向かうことがほとんどです。そのタイミングは飼育環境によりけりなので、以下で紹介する基準を目安にご自身の水槽での適切な頻度を把握しておきましょう。

こんな時こそ水換えをしよう!

判断基準1:水が濁っている時

水質の分かりやすい指標の1つとして水の濁りが挙げられます。飼育水が白く濁っている時は、アンモニアなどの有害物質や細かいゴミなどが増えている証拠なので、速やかに水換えを行う必要があります。

特に、アンモニアや亜硝酸の濃度が高いことによる白濁りだった場合は生体が命を落とす危険があるため、換水する量は多めに、全量に対して2/3程度の分量を換えてください。

これだけの量を換水すると水質・水温がかなり変化し、生体に与える負担も大きいです。季節にもよりますが、せめて水温だけは合わせてから水槽に入れた方が良いでしょう。

判断基準2:水が黄ばんでいる時

飼育水中の有機物の濃度が高くなり「富栄養化」すると、水が黄色っぽくなります。飼育水の富栄養化はコケや水カビの発生につながるので、飼育水の黄ばみも水換えのサインです。

この場合も換水する量は多めにし、全量に対して2/3程度の量を2~3日おきに換えます。ただし、富栄養化の時は、原因を解消しておかないと直ぐに同じ状況を招いてしまうため、飼育環境の見直しも同時に行う必要があります。

判断基準3:水に手を入れて違和感があった時

飼育水に手を入れてみて違和感を抱いた場合も水換えのタイミングです。具体的には、水にとろみを感じたり、手がかゆくなった場合などが該当します。このようなケースでは、バクテリアの死骸が増加していることや、pHが酸性側に大きく傾いていることが考えられます。

念のためにテスターを用いてpHを測定し、水換えによって生体の飼育に適した数値に戻しましょう。ただし、急にpHが変化すると生体が「pHショック」に陥り、最悪の場合は死んでしまいます。

そのため、換水する量は全量に対して1/3までにして数日おきに水換えを行い、徐々に目的の数値まで戻すようにしてください。

判断基準4:水草やサンゴの調子が落ちた時

サンゴは一般的に魚類よりも水質の悪化に敏感で、水草も種類によってはサンゴと同じことが言えます。そのため、水草やサンゴの状態も水質を示す基準の1つになります。

水草が枯れたり溶けたりしていないか、サンゴの色が悪くなったり白化していないかなど、日ごろからよく観察しておきましょう。水草やサンゴが調子を崩した時は、水換えのタイミングを逸してしまっている証拠です。

そうなる前に水換えができるように、水槽導入時よりも色が薄くなったり葉の勢いがなくなったと感じた時は、pHを中心にテスターを用いて水質を測定しておきましょう。pHの低下などが確認されたら、水換えによって適切な水質に戻してください。

判断基準5:魚の餌食いが悪くなった時

水質が悪化すると当然ながら熱帯魚なども調子を崩してしまいます。魚たちは体調が悪くなると食欲がなくなる場合があるので、給餌をしても寄り付かなくなったり、餌に対して反応が鈍いなどの症状が見られたら要注意です。

テスターを用いてpHの測定をすることはもちろんのこと、亜硝酸塩や硝酸塩の濃度が高くなっていないか、確認してみてください。それぞれの生体にとってpHが不適だった場合や、亜硝酸塩や硝酸塩濃度が高かった時は水換えをしなければなりません。

まとめ:プロが水換えをする時はどんな時? 水槽の換水をする判断基準を5つ紹介!

水換えは飼育環境の維持管理には欠かせない作業ですが、あまりに頻繁に行うのも考え物です。水換えの頻度が高すぎると、ろ過バクテリアが定着しにくくなったり、生体にストレスを与えてしまうためです。

したがって、ろ過バクテリアや生体に負担を与えず、かつ、水質が悪化しすぎないタイミングを見極めることが重要です。水質の指標の中でも特にpHは大切なので、テスターなどを上手に使用して適切な水換えができるようになりましょう。