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酸素が出る石って良いの?効果と主成分、コスパと寿命など解説します!

「酸素が出る石」とは一種のエアレーション用品で、その名の通り飼育水に入れると酸素を放出する固形物です。主成分は「過酸化カルシウム」で、水を加えると水酸化カルシウムと酸素が得られる化学反応を利用しています。

一見すると便利に思えますが、持続時間が有限であるうえに水質を変化させることがあるため、使用すべきかどうはよく検討する必要があります。特に、コストパフォーマンスが悪い点には注意が必要で、長期的に見るとエアレーション器具を揃えた方が、維持費は安価に抑えられます。

ここでは、酸素が出る石について主成分や効果、コストパフォーマンスなどの注意点を解説していきます。

酸素が出る石とは

ニチドウ さんそを出す石 飼育用 お徳用 15個入

酸素が出る石の特徴

水と反応すると酸素を放出する化学物質を成形した物です。主成分は過酸化カルシウム(CaO2)で、水を加えることにより、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と酸素(O2)になる反応を利用しています。

Ca(OH)2は消石灰とも呼ばれている強塩基性を示す物質なので、使用する数と飼育水の量によってはpHを上昇させてしまいます。また、カルシウムが供給されることにより水の硬度も高くなるため、少なからず水質に影響を与える点には要注意です。

そのため、エビなどの水質の変化に敏感な生体はダメージを受ける恐れがあるので、使用する場面は吟味する必要があります。

販売されている商品

ジェックス おさかなぶくぶくブロック お徳用 15錠入

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商品としては「ニチドウ」や「GEX」から販売されている、「さんそを出す石」や「おさかなぶくぶくブロック」が代表的です。また、100均でも同様の商品があり、「酸素ブクブク君」などの名で販売されています。

いずれも錠剤やタブレット状に成形してあり、取り扱いは容易です。持続時間などは商品のタイプによって異なり、半日程度しか効果が得られない物から、1カ月ほど持続するタイプもあります。

酸素が出る石の使い方

基本的には飼育水に投入するだけです。使用する数については水量や飼育している個体数に依存するため、パッケージや取扱説明書をよく読み、適切な数量を入れてください。電源がなくとも酸素の供給を行えるので、輸送や停電時に使用することも可能です。

酸素が出る石のコスパと注意点について

コスパは良くない?!

残念ながら酸素が出る石のコストパフォーマンスは良くありません。例えば、15個入りで800円前後で販売されている物の場合、1個当たり50~60円の商品単価になり、十分に酸素を供給しようとすると水3Lあたり2~3個が必要です。

そのため、初期費用としては安く済みますが、長期に飼育しようとすると高くつき、結果的にはエアレーション器具一式を揃えた方が、維持費用が抑えられます。

100均で販売されている「酸素ブクブク君」は3個入っているので単価は約33円ですが、それでも長期飼育ではエアレーションを行った方が有利です。

pHの変化に注意!

前述のように、飼育環境によってはpHを変化させてしまいます。水量が少ないとそれだけ影響が出やすく、特に夏場は水温の上昇に伴う溶存酸素量の低下から、使用量が嵩みやすいため注意してください。

水質の変化に敏感なエビ類が居る場合や、コリドラスなど底部を住処にしているナマズ類も影響を受けやすいため、基本的には使用を避けた方が無難です。

また、こういった商品は小型魚への酸素供給を目的としており、酸素消費量が多い中型以上の魚種には供給が間に合いません。よって、中型から大型魚を飼育したりキープする時は、素直にエアレーションを用意してください。

酸素が出る石を使わないケース

魚の輸送には使えない?

輸送時に使用したい場合は採集用などの、持続時間は短くても速やかに酸素が放出されるタイプを使用すると良いでしょう。

ただ、使用せずとも溶存酸素が豊富に含まれた新水を混ぜたり、酸素ボンベで酸素を吹き込んでからパッキングすれば、約24時間は酸欠を防止できるため問題ないことも多いです。

さらには、酸素が出る石は淡水専用なので海水魚の輸送には利用できず、結局は酸素ボンベを使用してからパッキングを行います。

飼育水の量と生体の数が多いとき

飼育水の量が多い時も基本的には使用しません。なぜなら、前述の通り水3Lあたり2~3個が要求されるので、水量が多くなるとその分だけ使用量も多くなり、費用が掛かるうえに水質に対する影響も大きくなるからです。

また、飼育している生体の数が多い時も使用できません。生体の数が多いと、それだけ酸素の消費量も多くなり、酸素が出る石のみで酸素供給を行うとなると、やはり使用数が嵩み水質への影響が無視できなくなるためです。

よって、水量を確保できる大きな水槽で多数の生体を飼育したい場合は、最初からエアレーション器具を揃えておきましょう。

酸素が出る石でメダカは育てられるのか

小型の飼育容器で、ごく少数を飼育する場合であれば可能です。メダカは小型容器でも飼育可能で、小型魚ゆえに酸素の消費量も多くないからです。しかし、長期飼育したい場合は、前述の通り酸素が出る石はコストパフォーマンスが悪いため、エアレーション器具を購入した方が良いです。

まとめ:酸素が出る石って良いの?効果と主成分、コスパと寿命など解説します!

酸素が出る石は安価で電源なしに酸素供給を行えますが、その効果は限定的で長期的に見ると、どうしてもエアポンプなどによるエアレーションよりも維持費が高くつきます。水質を変化させてしまうことも欠点で、エビ類やナマズ類が居る場合は使用を避けた方が無難です。

これらのことから、通常の飼育時に使用することはあまりおすすめできません。ただ、電源なしに酸素供給を行える点はメリットなので、停電時の備えや採集した魚などを輸送する際の酸欠防止には効果的と言えるでしょう。