水草の抜き方!レイアウトを変更するときの水草の取り扱い方を解説します

きれいに水槽内にセッティングした水草、レイアウト変更にすんなり抜くことができなくて悩んだことあるという人は多いのではないでしょうか。

レイアウト変更時に水草を抜く場合、茎草とロゼット状のものとで、取扱い方法が変わってくるのを知っていますか?

今まで使っていた水草をそのまま使おうという人が多いですが、レイアウト変更時は、有茎草は斜め植え、ロゼット状の水草は根切をするなど新しく育て直す感覚で植え込むとレイアウト変更後もきれいな状態を保ちやすく、追肥をすることでしっかりと育ってくれますよ。

今回は水槽レイアウト変更時の水草の抜き方や、取扱い方についてお話していきます。

レイアウト変更時の水草の抜き方

きれいにセッティングして長期間維持してきた水槽レイアウト。トリミングしたり、熱帯魚などを入れて理想の状態を作っても、時間が経つと違うレイアウトに変更したいと思ったり、季節にあったレイアウトにしたいと思うこともありますよね。

水槽レイアウトを変更する場合は、植え込んだ水草を一度抜く必要がありますが、このときの取り扱いにはちょっとしたポイントがあります。

水草を引き抜くときに一気に抜いてしまおうとする人がいますが、この場合は底砂や底砂内に溜まった汚れが水中に舞い上がってしまい、水が一気に濁ってしまうんです。

大幅に水槽レイアウトの変更をするときには、あらかじめ水槽内の魚を別の水槽やバケツなどに移してから、水を抜いて水草を引き抜くことで水槽内の濁りを防ぐことができますよ。

ソイルの場合は特に舞い上がって濁りやすいので、水を抜いてから水草を抜くようにする方法がおすすめ

また抜くときに根張りが強いために無理やり引き抜くと根元が傷ついて、新しく植え直しても傷付いた部分から腐ってしまうことも。引き抜くときは水草に余計なダメージを与えないよう、優しく引き抜くのもポイントとなります。

水を抜いた場合は、小さなスコップで根もと周辺の底砂ごとすくって、バケツなど別容器に入れた水で根元を洗ってソイルを落とすという方法でソイルなどを落とすこともできますよ。

有茎草とロゼット状の水草では、取扱い方法が異なるのでそれぞれの取り扱いポイントをしっかりと覚えておきましょう

 

水草育成の基本的なポイントや、初心者が陥りやすい失敗例などに関しては、こちらの記事が参考になります!

 

有茎草の取り扱い方法

有茎草の場合、引き抜いてみると下葉が枯れている・茎が細くなって脆くなっているようなものを見つけることがあります。このような場合は、上のきれいな部分だけ残してカットし植え直しましょう。

枯れてしまっている部分や、脆くなっているものは抜いて処分してしまいます。

ロゼット状水草の取り扱い方法

中央部分から、茎や葉が放射線状に伸びていくロゼット状の水草の場合は、適度に底砂を掘りながら、根もとや根を傷付けてしまわないようゆっくりと抜いていくのがポイント。

根や根もとを傷つけると弱ってしまいやすく、そこから傷んでくることが多いので、慎重に取り出しましょう。植え込む前に、ロゼット状の水草も、傷んでいる葉はカットしてから植え込んでいきます

レイアウト変更は水草を新しく育てる感覚で

水槽のレイアウトを変更するということは、新しいレイアウトで使う水草も植え直すということ。水草は植え直しした直後は、今までと比べると元気がないように見えることもあります。

しかししっかりと根を張り育っていくと、今まで以上に元気になることも多いので、焦らずじっくりと育てる気持ちで、水草の成長を見守っていくことが大切なポイントです。

草とロゼット状の水草はそれぞれ植え方が異なるので、植え直しするときに間違った植え方をしないよう、ここで簡単に植え方のおさらいをしておきましょう!

 

水槽レイアウトのポイントが知りたいという人は、こちらの記事も読んでみて!

 

有茎草は斜めに植えよう

有茎草はまず底砂に植えてしまう部分にある葉を取り除きます。これはなぜかというと、地中に埋まってしまった葉は日光があたらず腐ってしまうためです。

植えるときのポイントは、「斜めに植える」こと。有茎草は地上の植物のように垂直に植えてしまうと、水を入れたときに抜けやすくなるので、やや斜めぎみに植えることで抜けにくくなります。

「斜めに植えたときにそのまま斜め方向に育つのでは?」と不安に思うかもしれませんが、成長しだすと照明の光の方向に向かって伸びるので、真っすぐな状態になっていきます。こうすることで、根付きもよくなり丈夫に育ってくれますよ。

カミハタ アクアフィオーレピンセット

植えるときはカミハタの「アクアフィオーレピンセット」のように、水草専用のピンセットを使うことで、根や根元を傷つけずに植えることができます。

ロゼット状水草は根切りしよう

ロゼット状の水草は、植える前に根をカットして植えるのがポイント。しかしカットしすぎると、成長が遅れたり根から栄養をしっかりと吸収できずに枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

Macks.i 水草 トリミング ハサミ アクアリウム メンテナンス (ウェーブ)

カットするときは、一般のハサミではなくMacks.iの「水草 トリミング ハサミ アクアリウム メンテナンス (ウェーブ)」のように、水草専用のハサミだと、根や根もとを傷つけにくく綺麗にカットしやすいですよ

植えこむ水草のサイズによって変わってきますが、根もとぎりぎりにカットしてしまうのはNG!

最低でも2cmくらいの長さがないと、うまく成長してくれません。また植えるときには、水草間の間隔を十分に取ること、そして底砂は5cm程度の厚みがあるということも重要なポイントです。

植え直すときは肥料の添加も忘れずに

水槽レイアウトを変更するために、水草を植え直すときには肥料も入れ直ししてあげましょう

特に悪い部分が多かったためによい部分だけ残して植え直しした場合は、今まで以上に成長するための肥料が必要になってきます。有茎草の場合には液肥を、ロゼット状の水草の場合は固形肥料をメインに与えます。

ロゼット状の水草の場合は、植え込むときに固形肥料を底砂に入れるのであれば、しばらくの間は固形肥料だけでも問題ありません。しかし固形肥料は時間が経つにつれなくなってしまうので、追肥で液肥を投入する必要があります。

ロゼット状の水草は、固形肥料がなくなって追肥するタイミングで水槽レイアウトを変更することが多いです

テトラ (Tetra) イニシャルスティック

固形肥料でおすすめはテトラ (Tetra)の「イニシャルスティック」。スティック状なので追肥として底砂に入れやすいですよ

テトラ (Tetra) フローラプライド 100ml

液肥のおすすめはテトラ (Tetra)の「フローラプライド」。水草に必要なミネラルなども含まれていて、根の成長をサポートしてくれるので、病気にも強い水草に育ちやすいです。

 

水草用のおすすめな液肥や固形肥料については、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。

 

まとめ:水草の抜き方!レイアウトを変更するときの水草の取り扱い方を解説します

長期間同じ水槽レイアウトだと、どうしても飽きがきて変更したくなる人も多いです。水草を使いまわすことは多いですが、水草の抜き方だけでなく、植え込みのポイントをしっかりと押えておくことで、新しいレイアウトでもきれいな状態の水草を維持しやすくなります。そしてより丈夫に育つよう、水草を植えむときはしっかりと肥料も追加してあげましょう。

レイアウト変更をして水草がダメになってしまった、なんてことがないよう気をつけて新しいレイアウト水槽を作ってくださいね!

 

 

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