熱帯魚・金魚の水槽・アクアリウム情報メディアサイト「トロピカ」

フォローする

水草の産地ってどこ?有名な水草ファームと代表作の水草をご紹介します!

レイアウトアイテムとして使われるだけでなく、水草水槽ではメインになるなどさまざまな使われ方をする水草ですが、産地がどこなのかを気にしたことはありますか?

実は水草は国産のものと輸入ものがあり、多くの水草の場合次のように産地が分かれています。

  • 国産:九州・沖縄
  • 輸入:アジア(シンガポール・マレーシア・インドネシア・タイ・台湾)・ドイツ

今回は水草の産地にスポットを当て、水草の産地として有名な地域やその理由、さらには品質が高く、オリジナル商品なども生産している有名な水草ファームについても解説します。

水草はどこから来るのか

水草も熱帯魚などの生体と同じように国産と輸入ものがありますが、どちらの場合でも産地がある程度固まっている傾向があるんです。

まずは輸入と国産の場合で、どのような産地の水草が多くなっているのかをご紹介します。

日本にくる水草はアジア産が多い!

さまざまな地域から多彩な水草が輸入ものとして日本に入ってきますが、比率・輸入量で見た場合はインドネシアやシンガポール、マレーシア、タイ、台湾といったアジア地域から入ってくることが実は最も多く、次いでドイツをはじめとするヨーロッパ地域になっているんです。

意外に思われるかもしれませんが、この地域は水草が自生していることも多いことに加え、水質が軟水で日の光が強い影響もあり、水が暖かいことが大きなポイント。日本の水道水や国産のミネラルウォーターのほとんどが軟水なので、同じように軟水に適した水草のほうが採り入れやすいといえます。

一方でドイツをはじめとしたヨーロッパは硬水ですが、水草の育成技術がとても高いことや使っている機材も先進のものといった要素でカバーしており、水質の壁を越えて高い信頼を勝ち取ることに成功しているんです。

国産は九州や沖縄県産が多い

国産の水草でも同じように日の光が強く、水が暖かいことが有利に働くため九州や沖縄といった南の地域が産地になっていることが多いです。だからといってほかの地域がだめということはなく、埼玉県の永代熱帯魚のように品質が良くさまざまな水草を小売で買える水草ファームもあります。

近辺のアクアリウム業者は永代熱帯魚から水草を仕入れているところも多いんです。

有名な水草ファーム

ここまでは日本で購入できる水草の主な産地やその理由についてご紹介してきましたが、ここからは水草の生育・販売を行っている水草ファームの中でも有名な6をピックアップしどのような業者かを解説します。

トロピカ社:デンマーク

【Tropica・水草】 ストロギネ・レペンス (1・2・Grow!) ※無農薬 ※スネール無し (2カップ)

トロピカ社は1970年にデンマークで設立された水草ファームで、質の高い水草を購入することができるので日本はもちろん世界的にも認められたブランドとなっています。

さまざまな水草を取り扱っていて、日本にいながらでも通販サイトを利用してグロッソスティグマやニューラージパールなど無農薬・スネールなしの水草をカップで買うことができるほか、流木や溶岩石が付いたものなども売られているんです。

組織培養の水草「1-2-GROW」を筆頭にクオリティの高さは世界でもトップクラスですが、もちろん丈夫さもトロピカブランドならではのものがあり、若干値段が張るものの、いいものを使いたいというアクアリストの御用達といえます。

アクアフルール社:オランダ

クリプトコリネ・コスタータ

ヨーロッパの水草ファームの中でトロピカ社に負けず劣らずの知名度を誇る有名ブランドとされるのがオランダのアクアフルール。高い品質を誇りながらも値段も高くないのでコスパの高さは特筆ものなんです。

アヌビアスやミクロソリウムといった水草は特に有名で、ショップなどで購入する際にも札がついているので見分けがつきやすく間違えてしまうことも少ないですし、種類も豊富なのでトロピカ社で取り扱っていないものでもアクアフルールでカバーできることもあります。

質の高い水草は欲しいけどそこまでお金に余裕がない場合や、クリプトなどをお探しの場合はおすすめです。

オリエンタル社:シンガポール

(水草)エキノドルス オリエンタル(無農薬)(1株) 本州・四国限定[生体]

日本に多く入ってくるアジア産水草の中でも最大手といえるのがシンガポールに拠点を構えるオリエンタル社。エキノドルスやクリプトなどを筆頭に多くの品種を取り扱っており、代名詞といえるエキノドルス・オリエンタルは四半世紀以上にわたって人気が高いロングセラーとなっています。

品質の面ではトロピカ社やアクアフルールほどのクオリティを期待するのは酷ですが、水準以上の品質は安定して保っているものが多いですし、ショップなどを経由してお取り寄せができるのも魅力的です。

デナリー社:ドイツ

エキノドルス・アルゼンチネンシス


ドイツにあるデナリー社は日本国内における知名度はそこまで高いものではありませんが、水草関連の器具の開発やエキノドルス・クリプトコリネといった水草を生産し、創業から50年以上世界の水草シーンに大きな影響を与える老舗として海外では有名なんです。

日本でデナリー社の水草を買えることはあまり多くないのでレア度も高いといえますが、色鮮やかなクリプトコリネフラミンゴや各種エキノドルスなどデナリー社ならではといえる水草も多いので、一味変わった水草を探す際にはおすすめ。

永代熱帯魚:埼玉県

永代熱帯魚は観賞用の水草を主に取り扱い、自社ファームで育てられた丈夫な水草を手軽に買うことができる国内有数の水草ファームです。オーストラリアンクローバーやロタラなどをはじめとしてさまざまなものを買うことができますが、何よりも魅力なのはその鮮度。

関東近辺であれば購入から到着までの時間が短いので、鮮度のいい水草を仕入れられるとアクアリウム業者も使っているほどで、ミニ流木つきや鉢植えなどもあるのでアクアリウムに合わせた商品を選ぶのがおすすめです。

SONOアクアプランツファーム:沖縄県

SONOアクアプランツファームは沖縄にある水草ファームで、比較的新しいところですが400種類以上という種類の豊富さや沖縄の太陽光で育てられた丈夫で健康な水草を通販で購入できるといった強みがあります。

自前のネットショップがまだ準備中ということもあり、メールでの販売など購入方法が限られる現状ですが、問屋などを挟まないので値段も比較的安く、無農薬で健康な水草を安心して手に入れられるのは大きなメリットです。

沖縄産の水草をお探しの際はぜひご利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ:水草の産地ってどこ?有名な水草ファームと代表作の水草をご紹介します!

アクアリウムで重要な役割を果たすことも多い水草ですが、日本で買うことのできる水草は気候や水の硬度の関係から輸入ものならアジア産、国産なら九州・沖縄産の比率が高いんです。

でもそれ以外の地域でもトロピカ社やアクアフルール社、永代熱帯魚など質が高い水草を作っている有名な水草ファームも多く、予算や環境に合わせた水草選びが重要といえます。

産地が分かると、それぞれの水草の特徴なども知れるので、愛着が強まります!

お気に入りの水草を見つけてくださいね!