ムードのあるアクアリウム用アクセサリーとして人気なのが流木ですね。
流木を一本入れるだけで全体が引き締まり、魚や水草がより美しく見えてくるので不思議です。
今回はそんな人気アイテムの流木って、どんな植物なのか、どこから来ているのか、どんな種類があるのかに焦点を当ててお話をします。
流木がお好きな方、興味のあるかたはぜひご一読ください。
水槽用流木は何の植物なのか
流木…イメージとしては海岸に流れ着いた木の枝といった感じですが、どこから来るのでしょう?そしてどんな種類の植物なのでしょう?
流木はどこからやってくるの?
アクアリウム用の流木は主に東南アジア産です。
東南アジアは高温多湿のエリアが多いため、植物がよく生い茂ります。流木製造に適した環境と言えますね。
素材は主に「マングローブ」です。
素材はマングローブ?!
マングローブかあ、聞いたことある、確か熱帯の海辺に茂る植物、そう、それがマングローブです。上の画像のような植物ですね。
実はマングローブというのは「海と川の境目の水中に根を張る低、高木の総称」であって「マングローブ」という種類の樹木があるわけではないのです。イメージとしては「水草」と同じように使われている言葉です。
ですから1本の流木を指して「この流木は何て言う種類の樹木だろう」と推測しても樹種は判別しないことがほとんどです。ヒルギ科という樹木が多いでしょう。
日本に水槽用流木として流通しているものは、腐りにくい、カビが生えにくい安全性の高いものばかりなので、安心して水槽に使えますよ。
現在ショップで扱われている流木は大きく二つの種類に分けることができます。
- 枝系(ブランチウッド)
- マングローブ系 この二つです。
ではこの二つはどう違うのか、どう使い分けたら良いでしょうか。下の項で詳しく解説します。
枝系流木(ブランチウッド)とは
上の画像のような、細かく枝分かれしていて1本1本がほっそりした繊細なものを「ブランチウッド(枝系)」と呼んでいます。
レイアウト用流木の主流!
よほど大きな水槽を持っていない限り、枝系の流木の方が扱いやすいので、枝系流木が水槽レイアウト用の主流となっています。
アクが出にくくカラーも豊富
カラーもいくつか種類があり、マングローブ系に比べて白っぽく明るいカラーのものもあります。白っぽいカラーの流木はアクが出にくく、その点でも重宝されている人気の流木です。
流木は自然の産物ですので、色、形ともに完全に同じものは2つと存在しません。
ですからショップなどで「これだ!」という好みのものを見つけたら購入しましょう。
ちなみに枝系は比較的最近取り入れられ始めた流木で、以前はマングローブ系の大きなものしかありませんでした。一番最初に取り入れたのはADAと言われています。
レイアウト、デザインの幅が広がったのは嬉しいことですね。
マングローブ系流木とは
枝系(ブランチウッド)にくらべ、がっしりゴツゴツした流木がマングローブ系と呼ばれる流木です。
ダイナミックなレイアウトができる!
どーんとサイズも大きく、太いマングローブ系流木を使うと本当にダイナミックな水槽を演出できます。上の画像のような大型の水槽にピッタリのアクセサリーですね。
他にも大型のアクアテラリウムにもマングローブ系流木はピッタリです。
流木を使うことで全体の色が黒っぽくなります。そこにみずみずしいグリーンの水草を植え付ければどんな人がレイアウトしてもビシッとスタイリッシュなアクアテラリウムを創れる、非常に有用なアイテムです。
アクアテラリウムであればマングローブ系流木の上から水を流して滝のような演出も素晴らしいですね!
下のリンクで滝を演出できるアクアテラリウムの作り方が紹介されていますので参考にいかがでしょうか?
アクが出やすいので対処しよう
ただし、流木そのものが大きいためアクが出やすいことを覚えておきましょう。
水槽にいきなり投入するのは危険です。前処理を行ったり、アクを除去するための活性炭を長期間にわたって使用するなどの工夫が必要になります。
詳しい方法は下のリンクを参考になさってください。
流木の色を楽しもう!
市販されている流木には様々なカラーがあります。
- 樹皮をむいているかむいていないか
- 原料となる樹木の種類
などの要因でカラーが変わって来るようです。色の濃い流木はブラックウォーターの池に長時間漬け込むことで作っているメーカーもあります。
色味も流木の個性ですので、カラーバリエーションで楽しむのも良いですね!ご自分のイメージに合った流木を探してみてください。
黒っぽい流木であれば神秘的でドラマチックなムードを作り出すことができます。
明るいカラーの流木を使えば、優しく軽やかな雰囲気のアクアリウムになりそうですね!
まとめ:流木とは!アクアリウムの流木はどこから来るの?産地・種類をご紹介!
流木の原料はどんな樹木なのか、産地はどこなのか、どんな特徴やカラーがあるかなどについて解説しました。
天然のものですから同じカラー同じ形のものはありません。それも流木選びの楽しみの一つですね。これぞという一本に巡り会えたときの喜びはかけがえのないものです。
カラー、形状などお好みでお選びください!
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