さまざまな種類の魚たちが水槽の中でたわむれている姿は、とても見応えがあり癒されますよね。
「色とりどりの魚たちを自宅の水槽でたくさん泳がせたい!」と考えている方も、結構多いのではないでしょうか?
魚には混泳に向いた種類と単独飼育に向いた種類がありますが、うまく混泳させるためには穏やかな性格の魚同士を水槽に入れるのがベストな方法です。
そこで今回は、混泳に向いたおとなしい魚たちを厳選して、7種類ご紹介していきます!
混泳向き!おとなしい魚7選!
今回は混泳向きな大人しい魚ということで、
- オトシンクルス
- ネオンテトラ
- カージナルテトラ
- ラスボラ系
- ボララス系
- デバスズメダイ
- アカネハナゴイ
こちらの7種類の淡水魚・海水魚たちをご紹介していきます。
オトシンクルス
オトシンクルスは吸盤状の口で流木やガラス面に貼り付く、可愛らしい見た目をしたお魚です。
草食性が強くコケをよく食べることから、水槽のお掃除屋さんとしても知られています。
一度にたくさんのオトシンクルスを飼育するとすぐにコケがなくなるため、人工飼料へ餌付く前に餓死してしまう危険性があります。
60cm水槽に1~2匹を目安に飼育を始めてみましょう。
ネオンテトラ
小型熱帯魚の代表種とも言えるネオンテトラも、かなり温厚で混泳向きな性格です。
自然界ではネオンテトラ同士群れで生活していますが、水槽でも同種同士の混泳は可能ですし、穏やかな性格の魚であれば他種との混泳も問題ありません。
水温は25℃前後、中性~弱酸性の水質を保ちましょう。
丈夫なお魚なので、容易に飼育できます。
カージナルテトラ
ネオンテトラと見た目がそっくりなカージナルテトラ。
こちらも熱帯魚の人気種で、混泳向きのお魚です。
適した水質はネオンテトラと同様で、容易に飼育することができます。
カージナルテトラはネオンテトラよりもやや臆病な性格をしているため、同種同士で混泳させると長期間群泳する姿を楽しめるのも特徴です。
ラスボラ系
ラスボラの仲間も温厚な性格の種類が多く、飼育が容易なことが特徴です。
今回はその中でも、ラスボラ・エスペイとラスボラ・ヘテロモルファという2種類のお魚について解説していきます。
ラスボラ・エスペイ
東南アジアを中心に生息するコイ科の小型淡水魚、ラスボラ。
中でもラスボラ・エスペイはオレンジの体色に入る黒の模様が特徴的な、群泳・混泳向きのお魚です。
むしろ少数で飼育すると周囲の環境に怯え隠れてしまいますので、ストレスを減らすためにも他の魚より多い数で飼育してやりましょう。
ストレスの少ない環境で飼育すると、発色が良くなるとも言われています。
ラスボラ・ヘテロモルファ
先ほどのラスボラ・エスペイによく似た体色をしている、ラスボラ・ヘテロモルファ。
こちらもかなり丈夫で、群泳・混泳に向いたお魚です。
ラスボラ・エスペイとの違いは体の黒い模様の大きさ。ヘテロモルファの方が模様が若干太く、体高もあります。
水温22~28℃、弱酸性~中性の水質を保ちながら飼育をしましょう。
水質を弱酸性寄りにしてやると、体色の美しさがさらに増していきます。
ボララス系
ボララス系はコイ科の中でもっとも小型のグループで、群泳する姿がとても美しい魚たちです。
そんなボララス系の中でも特に代表的な、ボララス・ブリジッタエとボララス・マキュラータについてご紹介していきます。
ボララス・ブリジッタエ
インドネシアのボルネオ島に生息するボララス・ブリジッタエは、ボララスの中でも特に美しく小型の品種として知られています。
全長は2cm未満、オレンジとブルーの独特な模様が特徴で、群れで泳いでいる姿はとても魅力的です。
おとなしい性格ですがとても小型のため、他種と混泳させる場合は同じくらいのサイズをした小型淡水魚を選びましょう。
ボララス・マキュラータ
赤みを帯びた体色に黒のスポット模様が特徴のボララス・マキュラータ。
ボララス系の中では最大種ですが、それでも全長3cm未満の小型淡水魚です。
明るい緑の水景によく合い、小型水槽での飼育にもおすすめです。
性格は温厚で混泳向きですが、やはり小さなお魚なので同程度のサイズをした淡水魚を入れてやりましょう。
同種同士だとたまに小競り合いをするようですが、特に問題はありません。
デバスズメダイ
淡い青色が特徴の海水魚、デバスズメダイ。
こちらも群れで泳ぐ性質があり、人気のカクレクマノミなど温厚な種類の魚であれば混泳もできます。
最大8cmと海水魚としては小型ですが、混泳を楽しむためには60cm以上の大型水槽での飼育がおすすめです。
広い空間で泳ぐことを好む魚のためサンゴやライブロックなどはできるだけシンプルに、遊泳スペースを意識したレイアウトを心がけましょう。
アカネハナゴイ
黄色とピンクのグラデーションが美しい海水魚、アカネハナゴイ。
最大10cmほどになるお魚で、大型水槽で群泳させると華やかな水景を楽しむことができます。
同じサイズの魚とであれば混泳もできますが、気が弱い性格をしているため、隠れ家をたくさん用意してやりましょう。
痩せやすい体質なのでこまめに給餌するのが長期飼育のコツです。
海水魚はケンカしやすい!?
お気づきの方も多いと思いますが、今回ご紹介したお魚たちはほとんどが淡水魚ですよね。
これには多くの海水魚に当てはまる性質が関係しています。
ほとんどの海水魚はケンカをする
実は海水魚は淡水魚と比べるとケンカ気質な種類が多く、混泳に向いた魚はそこまで多くはありません。
縄張り意識がかなり強く、立場の弱い魚たちを追いかけてケガをさせてしまう恐れがあるのです。
とはいえ、ダイビングの映像などを思い出してみると、海の魚たちも群泳しているようなイメージが強くありませんか?
これは「外敵の多い広大な海」と「外敵の少ない狭い水槽」という生活スペースの違いが関係しています。
広大な海の中は外敵も多いため群れで泳いだ方が生存確率が上がりますが、安全で定期的に餌にありつける水槽の中では、群れを作るよりも単独で行動した方がメリットが多いのです。
単独での行動を優先するあまり、余計に性格がきつくなってしまうということですね。
飼育数でケンカを抑える方法
海水魚はほとんどの種類がケンカをしますが、混泳が不可能というわけではありません。
飼育に少々コツがあり、過密まではいきませんが、多めの匹数で飼育することで魚同士のケンカを抑制させることができるのです。
飼育数を増やすことで、ケンカ相手となるターゲットを絞らせないイメージです。
しかし、多めの匹数飼育を長期的に続けるにはこまめな水換えが必要になってきます。
魚をよく観察し、少しでも様子がおかしいようであればすぐに隔離するなどの措置がとれるようにしておきましょう。
おとなしい種類でも性格に違いはある
おとなしいと言われている種類の魚でも、個体差によっては気が強い場合があります。
魚にも性格の違いがありますので、混泳相手に攻撃をしているようであればすぐに隔離をしてやりましょう。
まとめ:混泳向きおとなしい魚7選!淡水・海水のケンカしない穏やかな魚種を紹介
さまざまな種類の魚たちが泳ぎ回る水槽はとても見栄えがよく、癒されますよね。
混泳を成功させるには、おとなしい魚を選ぶのが一番のコツです。
今回ご紹介したような穏やかな性格の魚を中心に、混泳水槽を楽しんでみましょう!
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!