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飼育容器の形は魚の健康に影響する?泳ぎやすさと体調不良は関係するのか

水槽って四角いのばかりだな、他の形の水槽だとどうなるんだろう?と思ったことはありませんか?

今回は、変わった形の容器で魚を飼育したらどんな影響があるのかについてまとめました。良くない場合もあるので注意が必要です。

変わった形の容器で魚を飼育してみたい方はぜひ参考になさってください!

飼育容器の形は魚の健康に影響するの?

では、どういった容器が魚の飼育に最適で、どういった容器は魚にとって良くないのでしょうか。具体例と一緒に解説していきます。

泳ぎにくい環境ではストレスがかかる!

水槽で飼育している魚は、たいていスイスイと容器内を泳ぎ回っていますね。

それが通常の状態ですから、泳ぎにくい容器で飼育するとストレスがかかってしまいます。魚の寿命を縮めてしまう一番の要因は「ストレス」です。

ですから、できればストレスのかからない、魚の遊泳エリアが確保できるような容器での飼育が望ましいです。

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小型の魚であれば、変わった形の容器でも泳ぎ回れますが、大きめの魚の飼育の時は特に注意が必要です。

細い容器は酸素量が少なくなりがち

細長い容器はどうだろう、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、細長い容器だと水の中の酸素量が不足しがちです。

水槽内へはエアーポンプなどで酸素を送るのに?とも考えますが、実は水面から取り込む酸素量もけっこう多いのです。細長い容器だと、水面の面積が小さいわりに全体の水の量が多いことになるので、全体の酸素量が不足してしまう、というわけです。

酸素量が減ると、魚は酸欠になりやすくなります。当然体調不良につながりやすい状態ですね。さらに、水槽の水を綺麗にしてくれている好気性バクテリア(酸素を吸って生きている)の発育にも悪影響がある可能性もでてきます。

運動量が減ることがある

遊泳エリアが確保できないと、どうしても運動量が減ってしまいます。

その結果、消化不良を起こすこともありますし、運動不足の人間と同じで肥満にもなりやすくなります。発育にも影響がありますので、自由に泳ぎ回れるだけのサイズは確保してあげたいですね。

光が一定に当たらないことがある

一般に水槽は、上部からライトで照らされる感じになっています。ですが細長すぎる容器だと、水槽の下までライトの光が届かない場合も出てきます。

一部だけに光が当たり、一部には当たらないとなると、水温差が生じることもあり得ます。上は温かく、下のほうは冷たい、という感じですね。一般に水槽内には水流ができていますのでそこまで極端に温度差が生じることはないかもしれませんが、温度差があると当然魚にとってはストレスとなります。

また、水草などを植え込んでいる場合、光が当たらない部分だけ葉が枯れてしまうことも生じます。

丸い容器は魚に良くない?!

日本では昔から、丸いガラス製の金魚鉢などをよく目にしますね。

でも実は、丸い容器は魚によくないという意見もあるのです。どうしてでしょうか?

丸い容器がNGな例

イタリアでは、日本の金魚鉢のような丸いガラス製の容器で魚を飼育することは法律で禁じられています。

フランスなど、他のヨーロッパ諸国でも虐待とみなされることがあります。それはなぜでしょうか。

丸いガラス製の容器に水を入れ、魚は中から外を見ることになるわけですが、その状態だと外の景色がゆがんで見えてしまい、魚にとってストレスになるから、というのがその理由です。

他にも、人が覗き込んだ時にレンズ効果により、人がいきなり巨大に見えて魚がビックリするという理由もあるそうです。

また、一般的にそういった容器は水量が少なくなりがちな上に、フィルターなどをつけにくい状況でもあり、フィルター無しの飼育となることが多く、それも魚にとって望ましい環境とは言えませんね。そういった環境で長期飼育は無理だとも言えます。

丸い容器がOKな例

魚の種類によっては問題なく飼育できる場合もあります。

金魚のように「フンが多くて水を汚しやすい、大きく成長しやすい」種類の魚ですと、上で説明したようなNGな状況に陥りやすいですが、身体が小さくて水流に弱く、静かな環境で飼育すべきアカヒレやメダカであれば問題は起こりません。

どういった魚なら問題ないんだろうと不安になった場合は、ボトルで飼育できる生体かどうかを調べましょう。ボトルで飼育出来るものは丈夫で小型の魚が多いので、丸いガラス製の容器でもあまり悪影響を受けずに済みます。

それでもやはり、ベストな飼育容器は一般的な水槽です。保温器具やフィルターもつけやすいので、安定した水質を維持しやすいからです。

開口部の広い容器がおすすめ

変わった形の容器での飼育についてご説明してきましたが、やはり一番のオススメは「開口部が広い容器」です。

ガラス容器でなくても、睡蓮鉢のような間口の大きなものなら問題なく飼育できます。

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開口部が広い=水面が広い=酸素が多く溶け込む、光が均一に入る=水温が均一になる、魚が泳ぎやすい、といろいろなメリットがあります。

また、魚の種類によっては水圧が苦手な場合もあります。細長い容器だと、上と下で水圧がそこそこ変化してしまうので注意が必要です。水圧が苦手な魚は、小型魚、ベタ、メダカ、金魚などです。

さらに、メンテナンスも楽です。細い容器だと手が入らない!ということもあるので、下の方の掃除がしづらくなってしまいますね。

やはり一般に広く使われている「水槽」が魚の飼育にはベスト!と言えます。

まとめ:飼育容器の形は魚の健康に影響する?泳ぎやすさと体調不良は関係するのか

おしゃれな容器で飼育してみたい、普通と違った形で飼育してみたい、でも大丈夫なのかな?という疑問にお答えするイメージで解説してきました。

魚種によっては変わった形の容器でも飼育は可能ですので、飼育したい魚、使ってみたい容器など、場合に応じて上手に使い分けられると楽しみ方が広がりますね!