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夏のアクアテラリウム管理方法!直射日光・蒸発に気を付けて苔を育てよう

日差しの厳しい夏は、どのようにアクアテラリウムを管理したらいいのか、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。

日光に当てた方がいい?植物が喜ぶかな。

気温はどう管理したらいい?湿度が高い季節は加湿しなくてもいい?など考え始めると疑問点は多いですね。

このページでは夏のアクアテラリウムに起こる問題点を挙げ、その問題点の対策についてお話をします。上手に猛暑を乗り切りましょう!

夏のアクアテラリウムに起こる問題!

では、この項で「夏のアクアテラリウムに起こりうる問題点」についてお話ししていきます。

直射日光はアクアテラリウムに向かない

植物もたくさん植えられているアクアテラリウム、「多くの光を当てた方が植物が良く育つ」と思い込んでいる人も少なくありません。

ですが、アクアテラリウムに直射日光は当てない方が良いでしょう。

アクアテラリウムに植えこまれた植物の多くは観葉植物です。観葉植物は長い間、室内で育成されたものがほとんどなので、直射日光は光として強すぎてしまいます。

葉焼けといって、私たちの日焼けと同じような症状を起こし、葉が枯れてしまうことすらあります。

ですから、アクアテラリウムに直射日光を当てるのは厳禁です。カーテン越しの日光くらいなら問題ありません。

また、アクアテラリウムで美しく生育するコケ類も直射日光には弱いです。コケ類は自然界では、直射日光の当たらない半日陰に生育する植物ですから、直射日光は強すぎます。

乾燥しすぎて枯れる場合もありますし、温度が30℃を超えてもコケ類は枯れてしまいます

水槽から水分が蒸発してしまう

気温が上がると、水温も上昇します。それにともなって水槽内の水が蒸発しやすくなります。

一般の水槽であればフタなどで蒸発が防げますが、開放型であるアクアテラリウムの場合、どんどん水分が蒸発してしまうのです。そうなるとコケ類の好みである「適度な湿気」を保つことが難しくなり、コケ類が枯れることに繋がります。

アクアテラリウムの夏対策

では、夏のアクアテラリウムの管理方法について解説します。

気温・水温を保つ!加湿にも注意

アクアテラリウムに適した気温、水温を保つことが第一前提です。

方法としてはルームエアコンで室温を管理し、スプレーで湿気をキープしてあげるのが最も簡単です。

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ルームエアコンを稼働させるのが難しい場合は、アクアテラリウムを必ず日陰に置いてください。

水の部分に水槽用のクーラーを用いることで、水温を適度に保つこともできます。

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また、下のようなミスト発生器を設置すると加湿しつつ、幻想的なアクアテラリウムが作れます。

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見た目も涼しげですね!

日光を遮光する!

上でお話しした通り、直射日光はアクアテラリウムにとって害です。

ですから日光を何かで遮断しましょう。遮光カーテン、レースのカーテン、すだれなど、お好みのアイテムを使って、夏らしさを演出することもできます。

「それでは植物に光が当たらなくて心配だ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、アクアテラリウムにはライトがついていますから、そのライトの光で光合成が行えますので、心配はいりません。

足し水を欠かさないようにしよう

他の季節よりたくさん水が蒸発するということを覚えておき、足し水を欠かさないように注意してください。

水が蒸発すると水位が下がるだけでなく、硝酸塩濃度なども変化します。そうなると水質悪化につながりかねません。

「ここまで水があるのが適切だ」という水位を覚えておき、常にそこを保つように気を付けましょう。

手軽に水位を自動的に保ってくれる、ペットボトルを使った水足しのアイテムも販売されています。忙しい人も安心です。

しかし、「せっかくのアクアテラリウムにペットボトルを設置するのは美観を損ねる」とお感じであれば、このような目立ちづらくスタイリッシュな給水装置もあります。

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水は好みの容器(バケツなどでもOK)に入れれば良いため、長期間の旅行や出張でアクアテラリウムの管理ができないときにも使えます。

風通しを良くする

アクアテラリウムの管理に、湿度の維持はとても大切なポイントですが、夏場は蒸発もしやすいため、逆に湿度が上がりすぎてしまうこともあります。

蒸れに弱い植物もありますので、その点に注意してあげましょう。そのためには、植えこんである観葉植物の特徴を知っておくことも必要です。

蒸れに弱い植物が植えられているなら、蒸れすぎないように適度にトリミングを行ったり、風通しが良くなるように風を送ってあげましょう。

コケ類は湿気が好きなので、さじ加減が難しいですね。湿度計をいつもチェックして、ちょうどいい湿度を保ちましょう。

まとめ:夏のアクアテラリウム管理方法!直射日光・蒸発に気を付けて苔を育てよう

夏のアクアテラリウムの管理方法についてお話ししました。

季節の変わり目は私たち人間だけでなく、アクアテラリウムの生体にとっても厳しいものです。便利なアイテムを駆使するなどして、上手に夏を乗り切りたいものですね!