金魚を飼育するにあたり、餌は必ず必要です。ですがショップに行くと本当に多くの種類の餌が販売されていて、どれを選ぶか目移りしてしまいますね。
金魚の餌のタイプは大きく分けて
- 浮上性
- 沈下性
- フレークタイプ
の3種類が販売されており、金魚の種類や水槽内の環境だけでなく、どう育てたいか、どう餌を与えたいかで適した餌は違ってきます。
今回は金魚用の人工餌はどんなタイプがあるか、どういう視点で選べば良いかについて解説します!
金魚のおすすめ人工飼料8選!
金魚の餌は大きく分けて次の3種類に分かれます。
- 浮上性:水面に浮くタイプ
- 沈下性:下へ沈んでいくタイプ
- フレークタイプ:餌がフレーク(うすいカケラ状)
それぞれの特徴、おすすめのアイテムについて下で詳しくご説明します。
餌の特徴や餌のやり方についてはコチラの記事も参考にしてください。
浮上性の金魚の餌
浮上性の餌の一番のメリットは「与えた量、食べ残した量」がわかりやすいという点です。また、金魚が水面近くまで上がってきて餌を食べるので、どの個体がよく食べているか、あまり食べていない個体はどれかも見分けやすいです。
食べ残しを放置すると水が汚れる原因となりますが、水面に浮かんでいるなら除去も簡単ですね。
上に浮いているため、泳ぎの得意な和金やコメットなどの種類の金魚には浮上性の餌がおすすめです。逆に泳ぎの苦手な種類の金魚は浮上性の餌では食べずらい傾向にあります。
また、水面近くの水流が強めの水槽で飼育している場合は、餌がどんどん流されて金魚はそれを追いかけて右往左往…ということになりますので、別のタイプの餌が向いています。
浮上性の餌が向いている金魚は以下の種類が挙げられます。
- 和金
- コメット
- 朱文金
- オランダ獅子頭
- 丹頂
キョーリン 咲ひかり 色揚げ用 浮上
金魚は消化不良を起こしやすい魚なのですが、そんな金魚の消化を助けてくれる「生菌剤ーひかり菌」というバクテリアを添加した餌です。
金魚にこの餌を与えると生きたままバクテリアが腸まで届き、消化を助けてくれます。
ひかり菌は金魚のフンも分解してくれるので、水質の悪化をゆるやかにしてくれるというメリットもあります。
また色揚げ効果のあるカロチノイドも配合されているので、赤の色が一層美しく映えるようになります。
キョーリン ミニペット胚芽 小粒
こちらは消化が不得意な金魚でも早めに消化できる、小麦胚芽を配合した餌です。小麦胚芽には良質のたんぱく質が多く含まれるので健康で大きく金魚を育てるのにはうってつけの餌です。また、ビタミン類もたっぷり入っているので、健康でツヤのある金魚に育ちます。
中粒というタイプもありますが、小粒のほうがどんなサイズの金魚にもマッチするので小粒のほうが使い勝手が良さそうですね。
キョーリン プロリア
こちらの餌にも「ひかり菌」が配合されているので、金魚の消化を助ける他、金魚のフンも分解してくれる一石二鳥の効果を見込めます。
また、「梅エキス」が配合されており、コケの原因となるリンの排泄を抑えてくれます。他にも梅エキスには金魚の免疫力をアップする力があるので、病気にかかりやすい金魚とすることができます。
沈下性の金魚の餌
金魚を大きく成長させたい、水流を強めにしたいので浮上性の餌は向かない、などの方はこちらの沈下性の餌を使うと良いでしょう。
また、金魚は生来石などをつついてコケを食べる習性があるため、沈下性の餌ならば泳ぎの得意・不得意にかかわらず比較的どの種類の金魚でも餌を食べることができます。
沈下性の餌が向いている金魚は以下の種類が挙げられます。
- 琉金
- ランチュウ
- ピンポンパール
水泡眼や頂点眼は沈下性の餌に注意
金魚の中でも特に特殊な見た目をしている水泡眼と頂点眼。この2種に沈下性の餌をやるときには注意が必要です。
まず水泡眼について。沈下性の餌をやると、餌を食べるときに水槽の底に水泡が当たって傷がついてしまうことがあります。水泡は破れてしまうと元に戻ることはありませんので、もし水泡眼に沈下性の餌をやるならば、底砂利を敷くのを止めるなどの工夫が必要です。
また、頂点眼も目が上についていることから沈下性の餌を発見しづらくあまり向いているとは言えません。
しかし、上記の2種類は泳ぎが得意ではないため、浮上性の餌も食べやすいとは言えません。
どちらも慣れれば食べれるようにはなるので、悩ましい所ではありますがメリット・デメリットを考えながら、育て方や環境に合わせた餌を選ぶ必要があるといえます。
ニチドウ 金魚膳 粘膜増強
比較的最近発売された金魚向けの餌です。
筆者の個人的な感想ですが、栄養が豊富で、金魚の体型が良くなること、消化が良いことがメリットとして挙げられます。ただし栄養満点なので与えすぎると肥満になる恐れがありますので、与える量には注意が必要です。
ニチドウ メディスーパーゴールド
上でご紹介した金魚膳よりはあっさりしているので、うっかり量を与えすぎてしまう!という方には、こちらのメディスーパーゴールドの方がおすすめです。
色揚げ効果のある植物性プランクトンが配合されており、自然に近い色揚げが期待できます。発色のよい綺麗な金魚に育てたいときに試してみると良いでしょう。
土佐姫 D ペレットタイプ
こちらの餌はかなりこってりしており、特にランチュウやオランダ獅子頭などの肉瘤を持った種類の金魚におすすめです。肉瘤を大きく発達させたい場合に効果を発揮してくれます。
与えた方の話だと非常に嗜好性が良いそうで、ぱくぱく食べてくれるとのこと。また、個人の感想ではありますが転覆病防止に効果があるという意見も出ています。
フレークタイプの金魚の餌
フレークタイプの餌は、水を汚しにくいというメリットがあります。一つ一つが薄いため粒状の餌よりも消化も良いです。
また、水に入れたときには浮いていますが、時間がたつと底に沈んでいく性質があるため、どの種類の金魚でも問題なく食べることができます。柔らかくちぎれやすいので、体の小さな金魚でもつついて食べることができる点もメリットとしてあげられるでしょう。
しかし、金魚によっては粒状タイプよりも食べにくそうな様子を見せることがあります。餌を食べている様子をよく観察しながら与えるようにしてください。
また、フレークはかさが増えて見えます。よって、何度も餌を与えて食べている姿を楽しみたい方、つい餌を何度も与えてしまいがちな方にはフレークタイプがぴったりです。
フレーク状の餌が向いている金魚は以下の種類が挙げられます。
- 和金
- コメット
- 朱文金
- オランダ獅子頭
- 丹頂
- 琉金
- ランチュウ
- ピンポンパール
キョーリン ゴールドプロス
上でいくつかご紹介した「キョーリン」のフレークタイプの餌になります。
メリットはキョーリンの他の餌と共通で、ひかり菌配合のため消化に良い、フンを分解してくれる、梅エキスでリンが排泄されにくい、色揚げ効果があるなどが挙げられます。
テトラ ゴールドフィッシュ メニュー
低温熱加工で作られているので、ビタミンや各種栄養素を熱で損なうことなくフードに含ませることができているのが売りのフレークタイプの餌です。
また、ビタミンとオメガ脂肪酸、βーグルカン含有なので金魚の免疫力を維持することができます。
まとめ:金魚のおすすめ人工飼料8選!消化・与えやすさからタイプ別に解説です!
金魚の人工餌のおすすめをタイプ別にご紹介しました。
金魚のタイプや水槽の中の環境、どう育てたいか、餌を頻繁にあげたいか、一日一度で済ませたいかなど、いろいろな方面からご自分と飼育中の金魚に一番良い餌を選んでくださいね。
金魚を上手に育てるために餌は大きな要素です。いろいろ試してピッタリの餌を探しましょう!
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