季節が変わると気温の変動が起こり、それに伴って水槽内の水温も上下します。
ですが魚たちにとって水温の変化は非常に大きなストレスとなりますので、季節に限らず水温は一定に保ちたいところ。
そんな水温管理には、水温計やヒーター、クーラーなどのアイテムが欠かせません!
今回は、水温管理に必須、または役に立つアイテムをご紹介します。アイテムを上手に使って生き物が快適に過ごせる安定した環境を目指しましょう。
水温を管理する用品7選
では具体的に、水温管理に必要なアイテムを7つ、役割と合わせてご紹介していきます!
この7つ全てそろえなければならないものではなく、これがあればこれは不要というものもあります。
- 水温計
- 水槽用ヒーター
- サーモスタット
- クーラー
- 冷却ファン
- 保温マット
- 断熱シート
の7つです。
ポイントと役割をきちんと把握して機器を用意してあげましょう。
水温計
水槽内の水温を計るのに必要です。
水槽内の生体にとって、大きな環境の変化はストレスになるばかりか、命を落とす原因にもなりますので、水温を一定に保つことは水槽管理の基本です。
水温を管理するためには、水温計が欠かせません。当然必須アイテムです。
水温ショックについては、こちらの記事も参考になさってください。
水温計はざっくり分けて、デジタル式とアナログ式(昔からよくある棒状の温度計)が販売されています。
アナログ式のおすすめはこちらです↓
こちらの水温計はその名の通り「きっちり」水温を表示させるために開発された水温計です。一般の水温計は多少の誤差が生じるものですが、こちらのアイテムは誤差が非常に小さく、信頼度の高い水温計と言えます。
デジタル式の水温計のおすすめはこちらです↓
表示が大きくて見やすいところが一番優れている点でしょう。パッと見てすぐに水温がわかりますね。
こちらの水温計はセンサーを水槽内に沈めて水温を計りますので、温度表示のパネルは水槽台に置いてもいいですし、目立たないように水槽の陰に置くこともできます。水槽内のレイアウトの邪魔にならないのが嬉しいですね。
他にもいろいろな水温計が販売されていますので、下のリンクを参考にしてください。
水槽用ヒーター
水槽内の水温を上昇させてくれる装置です。
エアコンのない場所、たとえば玄関先などに水槽を置く場合には必須と言えるアイテムです。
エアコンのある室内に水槽があると言っても、やはり冬には適温を維持しにくいので1つあるほうがベストの環境を作れます。さほど高価なものでもないので用意した方がいいでしょう。
ヒーターは水の量によって必要なサイズが異なるので、水槽のサイズを確認してから購入しましょう。
また、ヒーターは基本的に消耗品です。メーカーも保証期間を1年としているので、だいたいそのくらいで壊れてしまうものと考えておいた方が良いでしょう。いきなり壊れたので水温が下がってしまった!ということのないように、スペアを用意しておくと安心です。
水槽用ヒーターについては、こちらの記事も参考になさってください。
サーモスタット
サーモスタット?ヒーターがあるから必要ないのでは?とお思いの方も多いようですが、サーモスタットは中型以上の水槽や複数の水槽を管理する時には必須と言えるアイテムです。
ヒーターにはサーモスタットが付属しているタイプもありますが、上でお話しした通りヒーターというのは消耗品です。付属しているタイプだとヒーター部分が故障したらサーモスタットも破棄しなければならないのでちょっともったいないですね。サーモスタットは別に用意した方がムダにならなくておすすめです。
また、サーモスタットはヒーターよりも温度設定の幅が広いため、様々な用途に使えます。
下の記事も参考になりますので、ご一読ください。
水槽用クーラー
夏場などに室温が上昇してきたときに真価を発揮する、水温を下げてくれるアイテムです。
ヒーターに比べると高価なため、購入をためらう人も多いのですが安定した水槽管理を目指すのであればぜひ1つは欲しいアイテムです。
水槽用クーラーについては、こちらの記事も参考になさってください。
ペルチェ式とチラー式
水槽用クーラーには大きく分けて2つの形式があり、それぞれ「ペルチェ式」「チラー式」と呼ばれています。
「ペルチェ式」の特徴は
- パワーがさほどないかわりに音が静か
- チラー式よりは低価格
- 本体が小型、排熱も少ない
といった具合で、全体的にコンパクトです。パワー控えめなので、水量60Lまでの水槽に向いています。
「チラー式」の特徴は
- パワーが高いが稼働音が大きい
- 比較的高価格
- 本体は大きめで、排熱も多い
という感じなのでパワーが必要な大型水槽をお持ちの方におすすめです。
エアコン管理も有効
水槽を設置している部屋にエアコンがあれば、そのエアコンを使って室温を維持することでの水温管理も可能です。
ただ、小型水槽の場合、水温が変化しやすいので水槽用のクーラーとヒーターを併用したほうが安定した運営ができます。
エアコンで水温管理する際の注意点、気になる電気代などは下のリンクを参考になさってください。
冷却ファン
水槽用クーラーお高い…!とビックリしてしまう方には、冷却ファンがおすすめです。
冷却ファンはいわゆる「扇風機」のようなもので、水槽の水面に向かって風を送ることで水槽の水温を下げるというアイテムです。
例えば上記の冷却ファンであれば3000円以下で購入ができます。
冷却ファンを使う際の注意点は「水面に風を送り続けるため、水の蒸発が促進されるので水が減るのが早まる」ということです。冷却ファンを使う場合は水位の維持を心がけてください。
冷却ファンについては、こちらの記事も参考になさってください。
保温マット
保温マットというのは、水槽の底に敷いて水温を上げる、いわば「ホットカーペット」のようなアイテムです。
ヒーターを入れられないような小型容器で飼育している場合に便利ですが、フィルターのない飼育容器の場合、水の循環がないので水温にムラが生じてしまうのが難点です。
おまけ:断熱シート
こちらは「必須アイテム」というほどではないのですが、水槽への熱の出入りを遮断してくれるアイテムです。
こういったシートがあると保温効率を上げることができて省エネにもつながりますし、水温の維持もしやすくなります。
クーラーを使用する際に、排熱対策として外部フィルターに巻き付けると効率を上げることもできます。
まとめ:水温管理用品特集!アクアリウムに必要な水温計・保温器具をご紹介します
水温を管理するのに必要だったり役に立つアイテムをご紹介しました。
魚たちにとって水温の維持は非常に重要な問題です。水温の変化は命に係わることもありますから、しっかりと管理してあげたいですね。日本は季節で気温が大きく変動するので、上手に水温を管理すれば、魚の寿命を延ばすことにもつながります。
ご紹介したアイテムを使って安定した水温管理を実行してみてください!可愛い魚たちのために一工夫してあげましょう。
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