水槽を設置する上で、悩むのは置き場所ですね。理想は専用の水槽台を設置することですが、水槽台は場所を取りますし、設置したいところに置けるとは限りません。
お店やご自宅にカウンターがある場合、そこを水槽の置き場所にしたいという方もいるでしょう。カウンターの上にある水槽はパッと目を引き、非常にくつろいだ雰囲気を演出してくれますので憧れる方も多いです。
しかし、カウンターというのは水槽設置に適した場所なのでしょうか。
今回は、カウンターに水槽を置く場合の注意点、実際の設置事例などを交えて解説していきます!カウンター水槽に興味のある方はぜひご一読ください。
水槽をカウンターに置く前に!確認事項
カウンターに水槽を置く前に、必ず確認しておかなければならないことが3点あります。
- 耐荷重を確認する
- 水平がとれているか確認する
- 保証外になる可能性を考慮する
水槽を安全に設置するためには大切なことばかりですので、しっかりと確認していきましょう。
水槽を水槽台以外に設置する場合の注意事項については、以下のリンクも参考になさってください。
耐荷重を確認しよう!
何よりも大切なのが、この「耐荷重」です。
カウンターやテーブル、台などには耐荷重が設定されており、それを超える重量のものを設置してしまうと、最悪の場合カウンターや水槽が破損する恐れがあります。
「カウンターが壊れるなんてことはないでしょ」と思うかもしれませんが、水槽の重さでカウンターの板がたわむと水槽も歪みが出ます。水槽は重量をガラス面全部に分散させて支えていますが、ゆがむとその一点に重量が集中してガラスの破損につながる可能性が大きいです。
こういった事故を避けるために必ず耐荷重を確認してから設置しましょう。
水槽は本体だけでもかなりの重さです。それに加えて水、生体、流木や岩、床材など多くのアイテムを入れて楽しむものです。設置する予定の水槽の重さもきちんと把握しておいてください。
水槽の重さがわからない、確認したい方は以下のリンクを参考になさってください。
水平が取れているか
水槽を置く場所は、水平なところである必要があります。
理由は上記でもご説明した通り、水平ではない場所に重たい水槽を設置すると水槽が破損する恐れがあるからです。
水槽が破損したら、中の水や生体などが全て水槽外へ出てしまいます。外出から帰宅したら床は水浸し、生体はみんな死んでしまっている、悪いことに下の部屋にまで漏水…なんてことになったら被害はとても大きくなります。
そうならないように、水平器を1つ用意しておくと安心です。そう高価なものでもないので購入しておくと良いでしょう。
設置した後も、重さでゆがみが生じていないか、時々この水平器で確認するとより安心ですね。
トラブル時はメーカー保証外になる可能性が高い!
そもそもカウンターは、水槽を乗せることを想定されていない場合がほとんどでしょうから、万が一カウンターが破損してもメーカーの保証を受けることは難しいことが多いです。
それを理解した上で、設置を行いましょう。
どのくらいのサイズが置けるのか
では、一般的なカウンターにはどの程度のサイズの水槽まで設置ができるのでしょうか?
あくまで一般論となりますが、下の項でご説明します。
置く水槽サイズは60cmまでが安全!
カウンターに置く水槽は、60cmまでが安全でしょう。
60cm水槽に水や生体、アクセサリーなどを入れると、およそ100kgほどになります。カウンターの耐荷重がもう少しあるとしても、カウンターの板がゆがむと破損の危険性があることは上でご説明した通りです。
また、カウンターの上に水槽しか乗せないということはあまりなく、水槽のための機材や他のグッズも乗せることがほとんどです。ですから水槽の重量プラスアルファを考慮しておいてください。
何かあってからでは遅いので、カウンターに乗せるなら60cmまでのサイズにしましょう。
カウンターは無理でも、床などであれば一般家庭に最大どのくらいまで置けるか気になった方は下のリンクを参考になさってください。
高さは耐荷重で決めよう
横幅が60cmの水槽を一般に「60cm水槽」と呼ぶのですが、近ごろでは様々な高さのものが販売されています。
耐荷重のことを考えると、一般的なサイズか、やや背の低いタイプがおすすめです。
判断基準は「耐荷重」ですので、その範囲内で設置できるものを選んでください。
水槽をカウンターに置いた事例3個
では下に「実際にカウンターに設置した水槽」の例をご紹介します。とても素敵な光景ばかりですよ!
飲食店に設置した60cm淡水魚水槽
思わず「うわあ」と声が出てしまいそうな、ロマンチックで幻想的なムードを演出していますね。
色鮮やかな熱帯魚がユラユラと泳ぐ様をゆっくり、十分堪能できるお店として人気が出そうですね!水族館やアクアショップでは、お酒を飲みながらじっくり水槽を眺めることはできませんから。
飲食店内に設置した2台の水槽
こちらも飲食店のカウンターに設置された水槽の例です。
色とりどりの魚と黒っぽい岩が、白い床砂に映えてとても美しいですね。眺めていると時間を忘れてしまいそうです。
水槽はコポコポ…という水の音も大変な癒し効果がありますので、家にこんな水槽があったらと憧れてしまいます。
バーのカウンターテーブルに60cm水槽
水槽が置いてあるところがパッと引き立ち、周囲のお酒も高級でおいしそうに見えてきますね。中の魚の話などで、盛り上がれそうな演出です。
まとめ:水槽をカウンターに置きたい!設置の注意点や演出方法・設置事例をご紹介
今回は、水槽をカウンターに置く際の注意点、実際の設置事例などをご紹介しました。
ちょっとした棚などに比べればカウンターは丈夫ですが、本来水槽を置くための場所ではありません。設置するならば自己責任と考えて、歪みや耐荷重にはくれぐれも注意してください。
カウンターに水槽を設置すると素敵な空間になること間違いなしです!安全に配慮しながらアクアリウムを楽しみましょう!
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