水槽の水垢を取る方法
癒しの水景を作り出してくれるアクアリウム水槽ですが、長年設置していると、いつの間にか、白い粉のような汚れが水槽に付着して、こびり付いて取れにくくなってしまうことがあります。
この汚れは水垢と言って、水道水を使う台所や洗面所のシンクや、お風呂などにも付着することのある汚れです。水垢は一度水槽についてしまうと頑固な汚れとなりやすく、掃除にもひと手間かかってしまいますよね。
今日は「水槽の水垢を取る方法」についてお話したいと思います!
いつの間にか水槽についてしまう水垢の正体とは?
(写真:山田家の梅酒瓶型小型水槽の水垢・ボトルアクアリウム型)
水槽の水垢の正体は、水道水や底砂利に含まれるカルシウム成分が乾燥したもので、いわゆる「炭酸カルシウム」と呼ばれる成分の事です。
エアレーション時の飛沫や、蒸発した水が水槽に付着したものが乾くと、白っぽい水垢として水槽に付着します。長年放置するとこびり付いて厚くなり、取れにくい汚れとなって水槽に残ります。
水垢は触るとカリカリした感触があり、普通のスポンジではなかなか取れにくい種類の汚れとなります。
水槽の水垢を取る方法
水槽の水垢の取り方は、水槽の材質によって違います
ガラス水槽であれば、頑固な水垢も丈夫なスポンジ等を使って取ることが出来ますが、
アクリル水槽の場合は、水槽に傷がつきやすいので、水垢取りの方法が変わってきます。
ガラス水槽の水垢を取る方法
☆ガラス水槽は傷がつきにくいため、水垢を取る道具を幅広く使うことが可能です。
準備するもの(ガラス水槽の場合)
- クエン酸
- 重曹
- メラミンスポンジ
- 鏡・ガラス用のうろこ取りクリーナー
- 樹脂製のヘラ
ガラス水槽の水垢を取る方法
1.水垢が少しの場合はメラミンスポンジで対応!
水槽にうっすらと幕のようについた水垢は、メラミンスポンジなどで簡単に落とすことが出来ます。
- メラミンスポンジを水に濡らし、強い力をかけながら、ガラス水槽の水垢を落とすようにしてください。軽度な水垢であれば、あっという間に水垢が取れます。
- 更に簡単に水垢を落としたい場合は、メラミンスポンジに重曹を少量付けてふき取ります。その際に、ふき取った際の水が残っていると、重曹や水垢の成分乾いてまた白くなってしまうため、乾く前に、ティッシュやキッチンペーパーなどでガラス水槽表面をふき取ることで、クリーンな水槽に仕上がります。
2.しつこい水垢の場合はお酢の力で対応!
水槽につく水垢は、アルカリ性の炭酸カルシウムなので、酸性の食酢やクエン酸などで拭き取ることが可能です。しつこい水槽の水垢などに使用できますが、酸性の液体が水槽の水に入らないようにする工夫が必要です。
- ティッシュやキッチンペーパーに食酢やクエン酸を含ませ、水垢の汚れの強い部分に貼り付けます。
- 汚れ具合に応じて数時間程度放置し、メラミンスポンジや、鏡やガラスのうろこ取りクリーナーなどで、こすり取るようにします。汚れの程度に合わせて、スポンジの種類を変えるとうまくいきます。強い汚れにはうろこ取り用のスポンジがおススメです。
- このときの濃度は水200ccに対しクエン酸小さじ1が良いとされていますが、ガンコな水垢に対しては、さらに濃い目に作ってもよいでしょう。
3.こびりついてしまった水垢にはヘラで対応!
このように水槽に層を作るように厚くこびり付いた水垢は、物理的に道具を使って落とす必要があります。プラスチック製のヘラや、金属製のヘラ、カッターなどがおススメですが、金属製の道具は、ガラス水槽でも傷をつけてしまいやすいので、プラスチック製などの、水槽よりも固くない性質のヘラなどで水垢を取り除く方が無難です。
- ヘラを使って水垢を取る場合は、食酢やクエン酸などの酸性の液体はなるべく使わないようにします。水槽内に、酸性の成分が入ると、生体や水草に影響が出る場合があります。
- ヘラを使って水垢をこすり取った後は、メラミンスポンジや鏡やガラスのうろこ取りスポンジなどでこすり拭きをすると、更に水垢が落ちやすくなります。
アクリル水槽の水垢を取る方法
☆アクリル製の水槽は、ガラス水槽よりも傷がつきやすいため、材質に影響の少ない素材を使用して水垢を取ります。また、お酒から造るお酢などは、アルコール由来成分による化学反応で、アクリル水槽にひび割れが起こる場合がある為、酢酸や食酢の使用はおススメできません。でんぷん由来成分のクエン酸の方が、アクリル水槽の水垢落としには向いています。
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準備するもの(アクリル水槽の場合)
- アクリルたわし
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
アクリル水槽の水垢を取る方法
1.簡単な水垢は、アクリルたわしで落とそう!
傷のつきやすいアクリル水槽の水垢取りには、同系素材のアクリルたわしがおススメです。キッチンシンク用の水垢落とし用アクリルたわしなども販売されています。
- 水を含ませて濡らしたアクリルたわしを、水垢の部分に円を描くようにこすり拭きしてください。汚れが取れにくい場合は、重曹を使うのもおススメです。その際は強くこすりすぎないようにしてください。
- 金属系の金ダワシなどはアクリル水槽の水垢取りには向いていません。また、ガラス水槽で紹介した、メラミンスポンジやうろこ取りクリーナーも、アクリル水槽には傷がつきやすいため、あまりおススメできません。
2.しつこい水垢には、セスキ炭酸ソーダを使おう!
セスキ炭酸ソーダは、重曹水を更に強化した感じの、食品にも安全に使用できる掃除用洗剤です。洗剤とはいうものの、界面活性剤が使用されていないタイプの洗剤なので、水槽の水垢取りに向いています。
- 眼鏡クリーナーの布やアクリルたわしなどに吹き付けて、水槽の水垢を撫でるだけで水垢が簡単に取れます。水垢を取った後は、柔らかい布やティッシュなどでふき取ってください。
3.こびり付いた水垢にはクエン酸を使おう!
酢酸や食酢はアクリル水槽がひび割れてしまうことがある為、あまりおススメできませんが、クエン酸でしたら、酸の力を利用して、アルカリ性の水垢を取ることができます。
- ティッシュやキッチンペーパーにクエン酸を含ませ、こびりついた水垢に貼り付けます。
- 数時間放置した後、アクリルたわしや重曹などでこすり拭きを行ってください。
- それでも水垢が取れないという場合は、プラスチック製のヘラなどを使って、水垢をこすり落としてください。
水槽の水垢を取る方法
ガラス水槽とアクリル水槽、どちらが水垢がつきやすい?
自宅にある水槽の材質を比べていて気付いたことなのですが、ガラス水槽の方が、水垢がつきやすかったです。これは、ガラスの成分と、水垢の成分である炭酸カルシムが結合しやすいためだそうです。樹脂製のアクリル水槽には、同時期の水槽立ち上げでも、ガラス水槽ほど水垢がついていませんでした。(キャスト板製の厚みのあるアクリル水槽ではまた、水垢の付き具合も変わってくるかもしれません。小型水槽などに使われている薄い規格のアクリル水槽の例です)
それぞれの水槽の環境によって、水垢の付き具合も違うと思いますが、水槽選びの参考の一つになれれば幸いです。
水槽の水垢を取る方法
まとめ
水槽の水垢取りの方法を調べてみると、驚くほどアクリル水槽の水垢落としの方法については載っていなかったので、我が家で行っているアクリル水槽の水垢取りの方法を取り入れてみました。
他にも良い方法があれば、また記事にしたいと思います!
綺麗な水槽で、素敵なアクアリウムライフを送れますよう応援しております。
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