日本は、世界でも有数の地震大国です。
水と電気を扱う水槽は、地震対策が何よりも大切なことと言えます。
地震で熱帯魚水槽が転倒した場合、水槽や熱帯魚だけでなく、場合によっては家屋や家具に被害が及びます。
そこで、地震被害の軽減に役立つプロがおすすめする、水槽の地震対策グッズ3選+おまけ2選をご紹介いたします。
※一部製品の欠品に伴い、ご紹介内容を大幅にリニューアルしました。
水槽は重量があるため、しっかりと対策を行い、もしものトラブルを減らしていきましょう。
プロも使っている地震対策グッズBEST5を動画で紹介!
水槽の地震対策グッズのご紹介は動画でもご覧いただけます。
地震が起きてしまった際の水槽の転倒、水漏れ、その他様々なトラブルを避けるためのおすすめ対策グッズを動画で解説しています。
トロピカではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。
アクアリウム運用のコツやメンテナンス方法、熱帯魚の飼育方法を動画で解説しています。
水槽の地震対策が大切な理由
突然の地震による水槽の転倒や水漏れが起きると、漏電に繋がり補償問題に発展することがあります。
しかし、何よりも熱帯魚が死んでしまったら、精神的なダメージが大きいです。
日本で地震がおきる頻度は、家具が揺れる程度の小地震で、年間約9000回以上、大規模地震は10年に2回程度と、日本は、地球上でも地震の頻度が多い地域にあたります。
マンションなどの集合住宅で、水漏れなどによって他住宅への損害があった場合は、賠償責任が生じることもあります。
個人賠償責任保険に入っていれば、ある程度の補償は免れますが負担があることに違いはありません。
そこで、水槽の地震対策をしておくことがベストです。
特に集合住宅では、対策を徹底しておきましょう。
水槽のプロおすすめする地震対策グッズ3選+おまけの揺れ対策
水槽の揺れやずれなどを軽減する地震対策グッズをご紹介します。
しかし、水撥ねや生体の飛び出しを防ぐには、耐震グッズを使用している・していないは関係なく、フタを閉めていることが前提です。
基本的な水漏れ対策を行ったうえで、地震対策グッズを使用しましょう。
そして水槽上部にリブ(フランジ)やフレームがついていると、水漏れはかなり防げますので、地震に強い水槽をご検討の場合は、上部の加工に注目しましょう。
おすすめグッズ1:耐震ストッパー
耐震ストッパーは、主に水槽台を壁付けして固定する際に使用します。
東京アクアガーデンでも、人通りの多い廊下や受付などに設置する際に、振動・地震対策として装着させていただいています。
本来は、壁に水槽をくっつけて設置することは望ましくありません。
※上の写真の水槽は、壁から数センチほどの余裕をもって、設置されています。
しかし、奥行きがあまりない設置スペースでは、こうした耐震バンドを使用して壁への固定・耐震性を高める対策を行うことがあります。
耐震ストッパーの主な役割は、水槽の固定です。震度にもよりますが、水槽の耐震効果についての過信は禁物ということを考慮して、他の地震対策と併用するようにしましょう。
それでも、水槽の落下に繋がるズレを防げるのは大きなメリットです。
耐震ストッパーの備考
- 間隔をベルトで調整できるので、さまざまなサイズの水槽に対応できます。
- 水槽は粘着テープで固定します。
- 水槽を壁側に固定するため、免震対策にはなりませんが、ズレを防げます。
水槽の重量計算ができる記事を紹介しておりますので、是非ご活用ください。
おすすめグッズ2:水槽のセフティマット
水槽の下に保護マットを敷くのは、水槽設置の基本です。大きな効果ではありませんが、実は耐震にも役立ちます。
マットは発泡素材でできているため、滑り止めの役割を果たし水槽が振動で落ちる確率を下げてくれるのです。
水槽マットのなかでも、プレコ社製のセフティマットは耐久性が高く、東京アクアガーデンでも使用しています。
セフティマットの備考
- 水槽マット全体が滑り止めの効果を持つ。
- 水槽と水槽台の緩衝材となり、破損を防ぐ。
- 厚すぎず・薄すぎず、程よい厚みのマットがおすすめ。
おすすめグッズ3:耐震マット
ボトルアクアリウム用におすすめしたいのが、『耐震マット』です。
軽量なボトルや金魚鉢などの滑り止めに活用できます。
水槽の形状に合わせてカットできるタイプのものなら、丸底でも問題なく使用できるので鑑賞性を維持できます。
ただ、小さな正方形タイプの製品が多いため、底面積の広い水槽には使用できません。
耐震マットを貼った部分に荷重が集中するので、水槽破損の原因になります。
ボトル以外の水槽には使用できない点は注意しましょう。
また、ボトルアクアリウムはフタをしないのが普通です。飼育容器が固定されても、地震や振動・衝撃で飼育水や生体が飛び出してしまうことがあります。
ボトルアクアリウムや超小型水槽は、あまり高い位置に設置しないことが一番の地震対策です。
見た目は少し気になりますが、ラバータイプもおすすめです。
耐震マットの備考
- 水槽台を使用しないような、軽量な飼育容器やボトルに最適。
- 洗って繰り返し使用できるものが多い。
- 飼育容器が倒れなくても、中身の飛び出し・漏れに注意!
おまけ1:免震設計の水槽台
耐震グッズとは異なりますが、免震・耐震設計の水槽台もあります。
例えば、『落とし込み加工付き』や『免震水槽』といった水槽台です。
落とし込み加工は、接地面を低く作り、側面の板で水槽を囲うように保護する加工のことです。
主に、木製水槽台のオプションとして加工するもので、水槽サイズにぴったりでないと効果が無いため、特注・オーダーメイドの水槽台で加工されます。
免震水槽は、水槽全体が揺れに強い『免震構造』で作られたハイエンドモデルです。
東京アクアガーデンオンラインショップでは、落とし込み加工などのオプションを搭載した水槽台をオーダーメイドで制作しています。
耐震対策をご検討されている場合は、是非ご参照ください。
おまけ2:重りで水槽の揺れは軽減できる!
水槽は地震や揺れに弱いです。
その理由として「水槽部分が水槽台部分よりも、重い」というものがあります。
設置台よりも載せている物体の重量が重い場合、揺れが加わると落ちやすくなるのは当然のことです。
そこで、水槽台内部に『重り』を仕込むことで、重量差を縮める方法でも揺れの軽減を行えます。
重りの種類は何でも良いですが、水槽+水槽台+設備の重量に加算されるので、床の耐荷重を考慮して補強のつもりで入れましょう。
また、水槽用クーラーなどの排気を妨げる位置に置かないように気を付けるのがベストです。
まとめ:水槽の地震対策!プロおすすめの地震対策グッズ3選と揺れの軽減方法
地震が多い日本では、水槽の耐震対策は欠かせません。
今回ご紹介した地震対策・揺れ軽減アイテムは、通販やホームセンターで簡単に購入できます。
水槽は水漏れの危険性を持っているため、安全に楽しむためにも日頃から対策やメンテナンスを行うのが賢明な判断です。
地震対策に有効な加工の水槽台は、オーダーメイドにはなりますが、安全性をより高められるため、耐震対策が重要な部屋や施設、住宅、マンションなどでは採り入れることをおすすめしています。
揺れに強い水槽を作り、万が一の時のトラブルを防ぎましょう。
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金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!
アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。
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