皆さんは、水槽の災害対策をおこなっていますか? 熱帯魚飼育に精一杯で、水槽の災害対策にまで気を配れないという方もおおいのではないでしょうか?
地震や火事などの災害は、突然やってきます。災害が起きてしまったあとで、水槽や熱帯魚をどうしたらいいかなど、アクアリウム水槽への災害対策をしっかりと知っておく必要があります。
とくに地震が起きた場合、水槽機材などの電気配線に水が掛かってショートし、火災が発生する場合があります。また、災害の影響で飼育していた熱帯魚が飼えなくなった場合は、引き取り先を探す必要があります。
今回は、アクアリウム水槽の災害対策についてお知らせさせていただきます。
アクアリウムの災害対策!もしもの時、熱帯魚や水槽をどうすればよいのか
揺れる、揺れる、家具や水槽が揺れる……! そんな大きな揺れのある地震を経験された方もいらっしゃることでしょう。地震の際は、揺れの大きさにびっくりしてしまう人も多いはずですが、水槽の中の熱帯魚や金魚もびっくりしているはずです。
地震によるおすすめの漏水対策とは?
アクアリウム水槽で地震が起きた場合、事前に一番気を付けることは、水槽からの漏水です。
地震の揺れで水がこぼれると、熱帯魚が飛び出したり、トラッキング火災をまねく原因になったりといいことがありません。
事前に、災害時の漏水対策をする場合は、
- サランラップで水槽の上部分を密閉する
- 水位を減らす
- フランジ付きの水槽を使用する
などの対応策があります。
アクアリウムの災害対策! 地震の時は、水槽近くのコンセントを抜こう!
地震などの災害時に一番最初におこなうことは、アクアリウム水槽周辺のコンセントを抜くことです!
水槽機材の電気配線だけではなく、水槽の近くにある、すべての電気配線のコンセントを外す必要があります。
水槽機材や水槽周辺の電気配線に水がかかると、高湿度状態となってトラッキングを起こし、配線がショートすることで、トラッキング火災の原因になります。
俗に、トラッキング火災の原因として多いと言われている、海水魚水槽の他にも、淡水魚水槽の水がかかることでもトラッキング火災の被害が報告されています。
淡水魚水槽の場合も、地震などの災害時には、火災などの二次災害を防ぐために、水槽周辺のコンセントをすべて抜く必要があります。
アクアリウムの災害対策! コンセントを抜いた後や停電時の対策とは?
水槽周辺のコンセントを抜いたあとにおこなうべき水槽への災害対策
水槽から水漏れがあった場合や、地震の揺れが続くような場合に水槽周辺のコンセントを抜いた場合、水槽機器の電気を何時間も遮断してしまうと、水槽内の酸素量の低下や、温度の低下をまねき、熱帯魚の生命維持が難しくなります。
部屋に電気が通っている場合は、水槽からの水漏れなどを処理した後で、様子をみて電源をいれます。
☆再び電源を入れる際は、コンセントをよく乾かした状態で、通電させます。
停電となった場合に水槽におこなうべき3つの災害対策
災害の度合いがひどく、住居の停電が続く場合には、コンセント(AC)を差し込んで使うことの出来る携帯式のバッテリーや、乾電池で動くタイプのエアーポンプの使用をおススメします。
停電時の水槽への災害対策について3つの項目をご説明させていただきます。
1.コンセントを差し込めるモバイルバッテリーを使う
モバイルバッテリーの中には、コンセントを差し込んで使うことのできるタイプのものがあり、水槽の災害対策として、そろえておくと便利です。
アクアリウム水槽の災害対策としてモバイルバッテリーを購入する時の注意点
- 充電できる回数や容量が多いものを選ぶ
- コンセントプラグ(AC)を差し込んで使用することのできるタイプを選ぶ
- 複数の機材を同時に使用できるよう、トリプルタップを一緒に準備しておく
- 充電切れの場合も視野に入れ、複数のモバイルバッテリーを準備しておく
☆モバイルバッテリー自体にも、水がかからないように注意して使用します。また、機材のタコ足配線には注意して、使用します。
2.乾電池式のエアーポンプを使う
災害時の停電でろ過器やエアーポンプなどのエアレーションの役割をもつ機材が停止すると、水槽内の熱帯魚は酸欠状態におちいります。
停電の際には、釣りなどにも使われている、乾電池式のエアーポンプを使用することで、熱帯魚の酸欠を防ぐことができます。
3.酸素が出る石や携帯用カイロを使う
地震などの災害による停電時に、緊急時用の機材を準備していなかった場合などは、酸素を出すタイプの石を用意し水槽に投入すると、水槽内の熱帯魚の酸欠を防いでくれます。
災害時の停電にあった場合、アクアリウム水槽にヒーターを使用している時は、水温の低下を防ぐために、携帯用のカイロなどを使用します。とくに、携帯式のカイロは冬に効果的です。
水槽の保温術については、こちらの記事でご紹介させていただいております。↓
アクアリウムの災害対策!飼育できなくなった熱帯魚は引き取り先を探そう!
地震や火災などの災害時に、自宅での熱帯魚の継続飼育が難しくなった場合は、引き取ってもらう方法を探すことが大切です。
- アクアリウムショップ
- ペットショップ
- 災害時の熱帯魚引き取り専門業者
- SNSなどで引き取り先を探す
などの方法で、飼えなくなった熱帯魚を引き取ってもらいましょう。
まとめ・地震や火事などの災害が起きた!アクアリウム水槽の災害対策と熱帯魚の引き取り先について
地震などの災害は、いつ起こるか予測がしづらく、ある日突然起こってしまうものです。
災害などの緊急事態に備えて、水槽の水位を低くしたり、ラップをかけるなどして水槽からの漏水を防ぐとともに、水槽から水漏れが起きた場合は、水槽周辺のコンセントを抜き取り、迅速に水をふき取るようにします。
くれぐれも、水槽の水が電気配線にかかったことによるトラッキング火災にはご注意くださいね。同時に、日ごろから水槽周辺のコンセントに傷がないかという確認も重要です。
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