夏になると手ぬぐいや浴衣にも金魚模様のものが多く、非常に涼し気で良いですね!
金魚はポイントさえ押さえれば長く飼育できる魚なのですが、水換えは重労働だしなぁと、つい敬遠してしまっていませんか?
今回は「女性でも手軽に金魚を飼育できる、設備と飼育方法」を提案いたします。
これを機に憧れの金魚飼育をしてみませんか?
動画で金魚を手間なく飼育する方法をチェック!
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金魚の購入時のポイント
まずは、元気な金魚をショップから購入する必要がありますので、その時の注意点について解説します!
購入する金魚の選び方
購入時の注意点は
- アクアリウムショップや金魚専門店で購入するのが望ましいです
- ショップで1か月以上飼育されている個体を選びましょう
お近くにもし金魚専門店があれば、そこで購入すると「元気な金魚」に出会える可能性が高まります。やはり餅は餅屋といったところですね。
また、入荷してすぐの個体は状態が安定していません。そんな金魚を家に連れ帰ると、金魚にさらなるストレスを与えてしまいますから、調子を崩してしまうかもしれません。
金魚にとって輸送や、新しい環境に置かれることはとても大きなストレスとなるのです。
ですのでお店の人に「この金魚はショップにきてどのくらい経ちますか?」と質問し、一か月以上はショップに居たものを選ぶようにしましょう。
金魚のサイズ
今回、下で解説する設備で飼育するのであれば5cm程度で2匹以下にしてください。
金魚はよく食べ、よく排泄する「水を汚す魚」なのです。よって、できる限り余裕のある環境で飼育することが安定した飼育のポイントとなります。
そんなに小さいの?2匹とか、金魚さみしくない?と心配にあるかもしれませんが、金魚は上手に育てればかなり大きくなる魚でもありますから、将来「こんなに大きくなっちゃった!狭すぎるし、飼育しきれない」とならないように、少な目で行きましょう。
まずは長期間安定した環境を作ってあげることが非常に重要ですから。
金魚の飼育に向いている水槽
室内で飼育する場合
室内で飼育する場合は大きめの水槽を用意しましょう。
上記の通り、金魚は水を汚す魚ですので、たくさんの水で飼育しないとすぐに水質が悪化し、体長を崩してしまいます。
よって、30cmでは小さすぎます。最低でも45cm水槽を用意してあげましょう。
屋外で飼育する場合
屋外で飼育するなら、ビオトープに使えるような睡蓮鉢やプラ舟などが向いています。
睡蓮鉢は、太陽光や外気温の影響を受けにくいように、厚手の焼き物でできています。金魚は急激な水温変化に弱いので、しっかりした容器を準備してあげましょう。
手軽に飼育するのに必要な設備
ろ過フィルターは投げ込み式!
今回の飼育方法で使用するフィルターは「水作ニューフラワーDX」などの『投げ込み式フィルター』です!
これ1つでエアレーションとろ過、どちらも行うことができるので非常に便利です。
通常、金魚飼育には上部フィルターがベターですが、初心者にはすこしメンテナンスが面倒なので、上のような投げ込み式をオススメします。
上部フィルターだと害虫である「チョウバエ」が発生することもあるので注意が必要です。手軽に使えるのは投げ込み式ですね。
レイアウト物は入れない!
底砂、水草、石、流木など、いわゆるアクセサリー、レイアウト物と呼ばれるものを入れてしまうと、一気に管理が煩雑になります。
底砂があると、底砂自体を清掃する必要がでてきます。うまくできないと汚れが溜まり、それが原因でコケが生えてくることもあります。
水草は枯れたらフィルターに詰まり、水を悪化させることがあります。金魚は水草を食べるのが大好きなので、千切ってしまい、そのゴミが詰まることは多々あります。
流木は非常に格好いいアイテムですが、金魚が長いヒレをひっかけてしまったり、上手に管理しないとカビが生えたり、コケの温床になる危険性をはらんでいます。
こういったレイアウト物を入れない水槽を「ベアタンク」と言い、水を汚しやすい魚、水質変化に弱い魚、管理を楽にしたい場合にうってつけなのです。
水槽を購入したら、まず金魚をいきなり入れるのではなく、最初は水だけをいれてフィルターを稼働させて一週間様子をみます。そうしているうちに水の状態が落ち着き、輸送されてきた金魚のストレスを抑えることができます。
この作業をするかしないかで、金魚の健康状態はかなり変わりますから必ず行ってください。
照明は最低限にする!
照明はどうしようと悩む方もいるかもしれませんが、今回の飼育方法では、照明は基本的に必要はありません。
明るくして金魚を観賞したいなら、ワット数の小さいものをチョイスしてください。あまり明るくしすぎるとコケの発生の原因となるからです。
直射日光を当てるのは厳禁です。水温の急激な変化を招きますし、コケも繁茂しやすいです。もし水槽を置きたい場所に日光が当たってしまうなら、カーテンやすだれで日よけをしてあげましょう。
餌やメンテナンス方法
餌の頻度
「餌ちょーだい!」と言わんばかりに寄ってくる金魚は本当に愛らしいものですが、餌の与えすぎは金魚の命を縮めます。
今回の飼育方法では、餌は2日に一度、5分以内に食べきれる量にしましょう。
実際に手に取ってみると驚くほど少ない量ですが、それで大丈夫です。
フンを減らし、水の汚れを防ぐためでもありますが、消化不良を防ぐ意味もあります。金魚は消化不良を起こしやすく、それが原因で病気になったり、命を落としたりします。
また、金魚は与えたら与えただけ食べます。そしてどんどん大きくなっていきます。大きな金魚を目指すなら話は別ですが、そうなるとさらに大きな水槽を用意する必要があるので注意してください。
餌が少なくて死んでしまうことは、まずありませんので、「餌は控えめに」を覚えておきましょう。
「でも水槽を覗くたびに餌を欲しそうに寄ってくるのを見ると切ない…」と感じるかもしれませんが、金魚が水面でパクパクするのは餌が欲しいときだけではありませんから、安心してくださいね。
水換えとメンテナンス
今回の飼育方法では、水換えは月に1~2回行ってください。
そんなに少なくていいの?と不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
そのために金魚の数を少なくし、レイアウト物も入れていないのですから!
日々のメンテナンスで重要なのは「フンの吸い出し」です。これは長いスポイトなどがあればさっと行えますので、気づいたら行ってあげましょう。
こういったスポイトがあれば手を汚さずにフンだけを吸い取ってあげられるので便利です!
まとめ:【女性でも簡単!】金魚を手間なく、手軽に飼育する方法を解説します!
女性でも手軽に、無駄なく、長期間にわたって金魚を飼育出来る設備と方法をご提案させていただきました。
多くの金魚を飼育するのも楽しいですが、限られた数の金魚をじっくりと可愛がるのも非常に楽しいものですよ。筆者は名前などつけて可愛がっています!
ぜひ一度チャレンジしてください。疲れて帰宅しても「金魚が待っていてくれる」と思うだけで心がなごむこと、請け合いです。
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