毎年アクアリウム業界ではさまざまなニュースが流れます。今年も日本橋では最後の開催のアートアクアリウムが行われたり、サンゴの散乱を助けるためのクラウドファンディングなどいろいろなニュースが世間をにぎわせましたね。
今回はいつもの飼育関係の内容から離れて、2019年にアクアリウム関係のニュースで世間から注目を浴びた10大ニュースを集めてみました!
2019年版!アクアリウム10大ニュース!
2019年に世間の注目を浴びたアクアリウム関係のニュースというと、どのようなものを思い出しますか?
人によっては「そんなニュースあったっけ?」と、思い出すのも一苦労ということもあるかもしれませんね。アクアリウムのニュースというと飼育関係のことだけと思われがちですが、アクアリウム関係のイベントや海洋生物についてなど幅広いものが取り扱われています。
2019年で話題になったアクアリウムの10大ニュースを、これから一緒に振り返っていきましょう!
日本橋では最後の展示!2019年アートアクアリウム!
ここ数年、時期になると話題になっていたアートアクアリウム。アートアクアリウムアーティストの木村英智氏のプロデュースで行われている展示会ですが、9年間毎年行われていた日本橋会場での展示は2019年で最後。
毎年バスタブ水槽など、新たな試みの展示を見ることができたのも魅力のひとつ。約1万匹を超える金魚たちを、さまざまな趣向を凝らした豪華な特殊水槽で展示していて見ごたえがありました。
ちなみに2019年11月2日~2020年1月13日まで、熊本でアートアクアリウムが開催されていますよ。詳細に関しては、公式サイトから確認できます。
2018年にトロピカメンバーが実際にアートアクアリウムを見に行った記事がありますので、会場の様子を知りたいという方はこちらの記事もチェック!
来年の世界水草コンテストのパーティーが東京で開催決定!
『ネイチャー・アクアリウムコンテスト』は、株式会社アクアデザインアマノが主催のアクアリウムコンテストですが、20周年パーティを2020年に東京で開催することが決定!
これまで参加したかったけれど、スケジュールの調整がつかず参加できなかった関東近辺のアクアリストには嬉しいニュースでしょう。このパーティでは、『世界水草レイアウトコンテスト』で上位に入賞した作品の発表・表彰なども行われる予定。世界レベルの水槽レイアウトを間近で見るチャンスですよ!
ネイチャーアクアリウムについて知りたいとう人は、こちらの記事がおすすめ!
サンゴの産卵を助けたい!クラウドファンディング
2019年はついにアクアリウムの世界にも、クラウドファンディングの時代が到来!
「水槽内でサンゴの卵は育つのか?」という試みを行なうための、必要な資金をクラウドファンディングで募集していました。
募集を行っていた株式会社イノカ代表の高倉さんは、小さいころからさまざまな魚や水草、サンゴなどの飼育をされていたそうです。もしもサンゴの産卵に成功した場合には、沖縄の海になんとかかえしてサンゴ保全に役立てたいとも。
この企画は2019年11月現在、すでに募集は終了し、目標金額に達しています。このような試みは、今後のアクアリウム業界の発展に欠かせないと言えるのではないでしょうか。クラウドファンディングを積極的に利用することで、アクアリウムの今後の可能性が広がっていくとよいですね。
水草もガチャで!アクアリウムガチャガチャが話題
こちらのネタには賛否両論あるかと思いますが、水草ががガチャガチャの商品として登場したことが話題になっていました。
ガチャガチャの名前も『水草アクアリウム』とそのまんまのタイトルで、1回300円。過去にトロピカでも記事にしている『水草の種』を応用している商品で、『水草の種A』など、どんな水草なのかが具体的に明記されておらず正体不明なところが面白いという人も。
ガチャガチャのカプセルには、種だけでなく育てるために必要な鉢と土・石がセットになっていました。
水草を種から育てることに興味がある人は、こちらの記事もチェック!
洗濯と癒しのコラボ!アクアリウムランドリー!
独り暮らしの人だけでなく、一般家庭の方でも利用する機会のあるコインランドリー。洗濯物を洗濯機に入れお金を投入して待つだけですが、この時間潰しが面倒という人もいますよね。
仕上がるまでの時間潰しを求められるコインランドリーですが、ついにアクアリウムと融合してしまったんです!
江戸川区や葛飾区を中心に店舗が広がっているアクアリウムランドリーは、年中無休なうえ、無料Wi-Fiや休憩スペースも用意されています。内装もオシャレで清潔感があり、水槽が置かれることで幻想的な空間を生み出しているんですよ。
熱帯魚などが泳いでいる、ということで他社店舗との差別化につながり、特別なコインランドリーとして一時期話題になっていました。
続々登場!薄型・調光アクアリウム用LED照明!
科学技術が発達し、近年のアクアリウム用照明の進歩もめざましいものがあります。2019年は特に、薄型・調光タイプの照明が目立ちました。
新商品の中でもゼンスイの『マルチカラーLED』や、コトブキの『フラットLED』が2mm厚と極薄を達成。シルバーやブラックの本体色は、色的に水槽レイアウトへの影響も少ないですし、薄型なので場所を取らないというのがポイント。
アクアリウム業界でも技術はどんどん進化しています。2020年はどんな商品が登場するのか、楽しみですね!
アクアガーデンスタッフが、令和時代のアクアリウムについて予測した記事で、最新の照明やアクアリウム機材について紹介しているのでこちらの記事もおすすめ。
さらに過熱!メダカブームの2019年
テレビ番組などで頻繁に取り上げられることはありませんが、ここ数年メダカブームが続いています。2019年も健在で、高額な品種になってくると1匹1万円で取引されるものもあり、酷い場合には盗難被害に遭うケースもあるほど、その価値が広く認知されてきています。
純粋にメダカを愛してやまない愛好家が多いですが、なかにはオリジナルのメダカを作り出し一攫千金を狙おうと考えている人も。メダカ飼育はなかなか奥深いものがあるので、魅了される人が多いです。
メダカ情報収集に関しては、こちらの記事がおすすめ!
エーハイムが70周年!記念モデルも発売!
外部フィルター商品で有名なエーハイムが、2019年で70周年を迎えました。これに伴って、記念モデルのクラシックフィルターが発売されたのをご存知でしょうか?
通常の商品はグリーンのボディですが、記念モデルではカラーチェンジしパープルがかったグレーでおしゃれな雰囲気を出しています。エーハイムファンなら1つは欲しくなってしまいますね。
ちなみにフィルターは2213、2215、2217の3種類。フィルターケース・ホース・パイプ類がセットになっています。
金魚の全遺伝情報が解読された!
昔から身近な観賞魚として親しまれてきた金魚ですが、大阪大学などの研究によって、金魚のゲノム情報が解読されました。
金魚はフナから突然変異を起こしてしまう前に、体内で遺伝子の数が2倍になってしまう『全ゲノム重複』を起こしていることが分かったんです。そして今存在している金魚は、遺伝子が当時とは別の機能を獲得しているために、重複前よりも変化しているとのこと。
金魚の遺伝情報が解読されたことにより、さまざまな脊椎動物の進化メカニズムが解明される手がかりになる可能性があるそうです。さらに金魚の特定品種の中には、人間の病気と似た症状が出るものがあるので、人間の病気に関する原因の解明や診断・治療法を確立するために役立つ可能性もあるそうですよ。
サンシャイン水族館で『性いっぱい展』開催!
趣向を凝らした展示が毎回話題になるサンシャイン水族館。2019年は魚たちの性や繁殖に迫ることのできる展示を行いました。アクアリウムの世界ではおなじみとなっているコリドラスも展示されていたんですよ。
解読パネルや実際に生き物に触れることのできる『おさわりBOX』など、展示内容も盛りだくさんで子どもから大人まで楽しむことができました。魚の繁殖にスポットを当てた展示は、他の水族館でもあまり見ることのない展示です。2020年も面白い展示をしてくれることでしょう。
国内の水族館では、深海魚の展示を行っているところもあります。珍しい海の生き物を展示している水族館についてまとめている記事もよかったら読んでくださいね。
まとめ:2019年のアクアリウム10大ニュース!今年、注目されたのはコレだ!
2019年のアクアリウム10大ニュースについてご紹介しました。テレビで話題になっているものから、ネット上だけ、アクアリスト間だけで話題になっているものなどさまざまなものがありました。
2020年は一体どんなニュースが話題になるのか、楽しみですね!
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