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熱帯魚水槽に付いたコケをきっちり清掃するコツ! 掃除の手順を公開!

水槽のコケを掃除するコツについて

綺麗な水槽を保つのは普段の観察が大事です。

“いつもより表面にコケが出ている”、“水が全体的に黄色く濁っている”など水槽の異変に気付いたら、実際にPhを測る試験紙を使い、アンモニアの数値を確認しながらベストな水換えを行うことをおすすめします。

それでは、掃除をする上でどのような道具が必要になるのかご紹介します。

水槽のコケを掃除する道具

きれいな水槽を保つには、適材適所の道具をそろえることが大切です。

水槽を掃除する時には水を捨てたり、新しく入れたりしなければなりません。その間、魚が一時的に避難する場所として使うバケツが必要不可欠です。15リットルから20リットルくらいの大きさのものがいいでしょう。魚の避難場所としてだけでなく、水槽を掃除する時には、様々な場面で重宝します。

また、魚をバケツに避難させるのに、魚をすくい上げるネットも必要です。浮いている汚れをとることもできます。

水槽から水を吸い上げたり、新しく入れたりするのに使うホースは、長すぎても邪魔になってしまうので、1メートルくらいのものがおすすめです。

では、実際に水槽を掃除するのに使用する道具をご紹介していきます。

1.メラニンスポンジ

まずは、広い場所から、細かい部分まで、きれいに磨き上げてくれるメラニンスポンジです。底砂の汚れや底にたまった汚れを一掃してくれるプロクリーナーも便利です。100円均一などにあります。

2.15ℓ~20ℓサイズのバケツ


水を捨てる時入れる時、魚の一時避難場所と色々使えますよ!

3.1メートル位のホース
長すぎても邪魔ですし短すぎると上手く水が吸えません。

4.プロクリーナー

底砂の汚れや、底にたまった汚れを一掃できます。

5.スクレーパー(ヘラ)

スクレーパー(へら)を使うと、水槽面のなかなか取れない汚れや、砂と水槽面の汚れを取ることができます。機材の吐出口や細かい所などを掃除するのに、ブラシもあると便利です。使わない歯ブラシなどでも大丈夫です。

6.ネット
浮いている汚れや魚をキャッチできます。

7.雑巾3枚
垂れてしまった水や水槽面を拭くのに、雑巾が3枚くらいあると便利です。

8.ブラシ


機材の吐出口や細かい所などを掃除できます。(使わない歯ブラシなどでも大丈夫ですよ)

9.Ph試験紙(海水・淡水)
掃除が終わって新しい水を入れたら、水質やPhを図るために、Ph試験紙(海水・淡水)が必要になります。

10.比重計(海水用)


海水の比重(海水の濃度)を図る時に使う海水用の比重計もなくてはなりません。

11.温度計
水槽内の温度を測る温度計。水温は魚にとって大切なので必需品ともいえます。

もっと詳しいメンテナンス道具についてはこちらを参照下さい

コケ掃除の順序について

道具がそろってもいきなり掃除を始めてはいけません。掃除を開始する前に注意しなくてはいけない確認作業があるので、きちんと次の点に注意してから掃除を始めるようにしましょう。

【掃除の前の確認作業】

1.水槽が正常に作動しているか確認します。

2.ライト、ふたなど、水槽の上に設置している機材があれば外します。

3.Ph試験紙を入れ水質を測ります。海水の場合は比重も測ります。

以上のことが確認出来たら、以下の順番通りに掃除を始めましょう。

【掃除の手順】

1.水槽面を傷の付かないメラニンスポンジを使用し汚れをとります。

2.砂と水槽の隙間にスクレーパー(ヘラ)を差し込み、やや斜めに倒して引き抜く。
差し込んだまま引き抜くと、水槽に傷がつくことがあるので注意します。スクレーパー(ヘラ)を差し込む際は丁寧に差し込み水が濁らないよう注意し、淡水のソイルが敷かれた水槽や、海水のサンゴがいるところはヘラをかけないようにします。

砂と水槽面の隙間の清掃

3.フランジ(水槽の上の部分、フタをおいてある所)、コーナーカバー、コーナーカバー内のフロー管上部の汚れを取り除きます。

管の清掃

4.水槽内に飾りを入れている場合は取ります。
汚れが付着している場合はバケツに水を汲み、その中でもみ、ブラシで擦って落としましょう。

5.水槽面にヌメリがないか手で触って最終確認をします。
水槽面を横から覗きこみ、取り残しがないかどうかも見ておきましょう。

6.ウールマットがあれば交換します。

7.メインポンプのみ電源を抜き、換水を行います。

水換え(換水)について詳しくはこちらをご覧ください!

水換え(換水)の手順ポイント ―淡水水槽編―

水を全部変えると、バクテリアが死んでしまいます。さらに、水質が変わりすぎてしまうと魚が弱る原因になります。なので、水槽の状態を観察して1/3または1/4水換えをします。

8.海水または淡水用の水を用意したらレイアウト物がない所へ向けて水を注ぎます。
海水は塩の濃度を確認します。比重は1.023が理想的です。淡水はカルキ抜きを必ず入れます。

カルキの抜き方はこちらから!
【水槽に入れる水道水のカルキ抜きはどれがいいの?
水のコンディショナーについて】

水を水槽内に入れる時は、水に片手を入れて砂が舞い上がらないよう、水を確実に手で受けるのがポイントです。

水を確実に手で受けるのがポイント

表面に油膜またはゴミが浮遊していれば、八の字を描くように水面をかき回しながらネットをかけてとるようにしましょう。油膜が酷い場合は新聞紙などを広げて水に浮かべて少しすると、新聞紙が油膜を取ってくれます。

9.レイアウトを整えます。
抜いた飾りのアイテムや水草なら枯れている部分などの確認をします。

レイアウト方法詳しくはこちら!

淡水はこちら【初心者必見!! プロが教える水槽レイアウトテクニック】

海水はこちら【こんなに簡単!!プロが教える海水水槽レイアウト術】

10タオルを用意して水槽・キャビネット・床等を完璧に拭きます。

オーバーフローの場合、濾過槽やクーラー周りの埃を、海水水槽なら塩ダレを拭きます。水槽裏も水が跳ねているかもしれないので確認しましょう。コンセントは乾拭きし、水漏れ・塩ダレがないか見ておきます。

クーラー用ポンプが付いていれば正常に作動しているか確認します。クーラー排水ホースの出口から水が出ているか、照明用タイマーが付いている場合は時刻があっているか、ヒーター・クーラーも温度が正常値を指しているか見ていきましょう。

水槽のコケを清掃 最終確認

水槽掃除をしてから魚が以前と同じように泳いでいるか確認します。岩に隠れている場合、餌をあげてちゃんと食べているか見る方法が一番分かりやすいです。

まとめ

水槽のコケの掃除

水槽のコケを掃除するにはそれに適した道具をそろえることが重要です。普段から水槽をよく観察していればどこに汚れがたまりやすいのか知ることが出来ますし、きちんと日頃からメンテナンスをしていると、魚達は優雅な泳ぎ方を見せてくれます。

上記の道具は一例なので、自分の水槽にあったメンテ道具を揃えていくことが大切です。