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金魚 を 病気にさせない方法とは? 水換えが重要です!

さわやかな天気が続く今日この頃、暖かくなってくると金魚にも春が訪れます。

しかし、暖かくなるということは、水温も上がるということです。

水温の上昇は すなわち水質の変化!

水質が適切に保たせていないと、金魚は病気になってしまいます!!

暖かくなってきたからこそ、水質管理の本番が始まるのです!

そもそも、金魚が病気になるのは、水質の悪化が原因である場合がほとんどです。

逆を言えば、水質さえ最適に保てていれば、金魚が病気になることはありません!

水質管理、それは菌との戦い

菌たちは水槽には必ず存在していて、金魚たちとは普段は共存しています。

しかし水質の悪化で増殖してしまうと水槽内のバランスが崩壊し、感染してしまうのです。

VS エロモナス菌

金魚に悪さをする菌の代表格と言えば『エロモナス』です。

松かさ病や穴あき病、赤班病、細菌性皮膚炎などの原因となる菌です。

エロモナスが最も活性化するのが水温27~28度。

この水温の時に感染すると、とても厄介です。

初夏から秋にかけて非常に感染(増殖)しやすいといえます。

エロモナス対策!

砂利の汚れを徹底的に掃除します。

掃除といっても全部取り出して洗うのではなく、プロホースなどを使って定期的(夏場は3 日~1週間に一度程度)掃除してやると増殖を抑えられます。

また、水が生臭くなってきたなと思ったら水換えしてあげましょう。

金魚は基本的に体力のある魚なので、水温が高ければむしろ回復力は高まっています。

水換えを続けることで症状がなくなることさえあります。

VS カラムナリス菌

カラムナリスが繁殖すると、尾腐れ病や口腐れ病の原因となります。

増殖に最適な水温は27~28度。

水のpHがあがるほどカラムナリスにとって有利な環境になります!

pHが上がるということは、水がアルカリ性に傾いているということです。

硝酸塩がたまると飼育水のpHはさがっていくので、バランスが重要になります。

カラムナリス対策!

実は酸化した古い餌や、活き餌(赤虫など)にくっついている場合もあります。

エサの消費期限(約半年から1年)は絶対に守り、水槽内の食べ残しは掃除しましょう!

水温や水質の急な変化でも感染しやすくなります。ですので、一度に水槽の3分の2以上の水を換えるのは危険な行為と言えます。

水換えの際には水温差や量を十分に考慮する必要があります!

カラムナリスは基本的に怪我や粘膜の弱いところから入り込みます。

傷の原因になるような、アクセサリーなどは水槽内に置かないようにしましょう。

VS 白点病

白点病の原因である「白点虫(ウオノカイセンチュウ)」は水温25度以上で活動が鈍ります。

しかし水質の悪化で魚がストレスを感じると発症の原因になります!

白点病対策!

白点虫も基本的には根絶することはできません。

水槽の中には一定数が常にいると考えます。
殖やしすぎないことが重要ですので、こまめな排出、すなわち水換えが重要となります。

白点虫は、健康な魚体にはとりつくことができません!

健康な魚体=水質が安定したところで暮らしている=水質の維持でもありますので、排出するのだけが目的ではなく、水換えは有効ということです。

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急な水質の変化(ペーハーショック)

金魚は基本的に、アンモニアや亜硝酸の濃度が少なければ、新しい水でも生きていける魚です。しかし、pHが急に下がったりするとショック症状を起こしてしまいます。

ショックを起こしたお魚は、最悪死に至る場合も。

水温が上がる季節には水も痛みがちで、3分の2以上の水を新しい水にしてしまうなど、換えすぎるとpHが急激に変化してしまいます。

なので、水換えはできるだけマメにやる必要があります。

冬なら2週間に一度の水替えで良い水槽も、春や夏は1週間に一度は水替えを行うようにしましょう!

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フィルター内の濾材の洗浄

汚れは底砂や飼育水だけではなく、もちろん濾材にも蓄積します!

濾材が目詰まりを起こすと、水質は悪化してしまいます!

しかし洗いすぎは禁物です。

水をきれいにしている濾過バクテリアまで洗い流してしまいます。
洗う時は飼育水で軽くすすぎましょう。
新しい水で洗うとバクテリアは流されてしまいます。
濾材はネットなどに入れておくと洗う時にジャブジャブとすすぐだけで良いのでおススメです。

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まとめ:病気の予防は、良い水づくり

結局のところ、水槽内の水質を安定させるには換水しかないということです。

pH調節剤や活性炭などもありますが、それは一時的に作られた環境です。

根本的には水質が傾く素因があるままだという事実が重要です。

水換えの水を自宅の水道水とするならば、それを基準に考えるべきです。

自宅の水道水がどういう水質なのか、調べたうえで魚をその水質に慣れさせてやることも必要だと思います。急激な水質の変化に金魚は弱いです。

汚れたままずっと放置された飼育水はpHも傾きます。

金魚は中性の水ならまず間違いなく元気にしています。

こまめな水換え・掃除こそが本当に大切です。

暑い季節、水換えは大変ですが、金魚への愛情で乗り越えていきましょう!!