熱帯魚を飼いたい――そのように感じるきっかけは人それぞれ。
おしゃれなカフェの水草レイアウト水槽だったり、病院の待合室の熱帯魚水槽だったり、休日に訪れたホームセンターのペットコーナーだったり。
そんな街中で出会える魅力的な水槽は、人を惹きつける魅力を持っています。あなたも大人の趣味として、格好良くておしゃれなアクアリウム水槽を始めてみませんか?
はじめに/大人の趣味としてのアクアリウムとは?
最初に、「大人の趣味としてのアクアリウム」の定義を考えてみたいと思います。私の独断になってしまうのですが……アクアリウム以外の趣味も参考にしながら、当てはまりそうなものをざっとあげてみます。
〇こだわり(コンセプト)が感じられる。
〇それなりのお金をかけられる。
〇部屋のインテリアとしても活かせる。
〇家族や恋人受けが良い。
〇忙しい時に多少放置しても大丈夫。
〇自由度が高い。
ポイントとしては、「一人で、がむしゃらに楽しめれば良い」というものではなく、「楽しみつつも、スマートさや余裕が感じられる」というところでしょうか。
具体的には、自分が楽しいだけではなく、「家族や恋人への配慮ができること」「仕事に影響しないこと」「洗練されて野暮ったくない」が大切なキーワードになりそうです。
アクアリウム水槽で「こだわりたいポイント」
定義ができたので、次は具体的なポイントについて考えていきたいと思います。
なお、これから紹介するポイントを押さえておくだけでも「インテリア性が高いアクアリウム水槽」を維持していくことができます。参考にしてみて下さい。
①飼育器具や水槽にこだわってみる
お財布に余裕がある大人だからこそ、水槽の見た目にもこだわりたいです。
具体的には「水槽」と「照明器具」と「外部式フィルター」と「水槽台」です。ぱっと見た時に最初に目に入るものだからこそ、慎重に選んでおきましょう。
水槽(フレームレス水槽/アクリル水槽)
黒いプラスティックの枠がある水槽ではなく、フレームレス水槽と呼ばれる枠の無いガラス水槽やアクリル水槽を使用することで、インテリア性が高い水槽になります。
照明器具(LEDライト)
蛍光灯ではなく、よりスリムなLEDライトを使用することで「シャープさ」「スマートさ」を演出することができます。
外部式フィルター
水槽の上部を空けることができるので、インテリア性が高くなります。
水槽台(専用水槽台/シルバースチール)
黒い金属製の水槽台では、どうしても印象が重たくなります。
専用の水槽台を使用することで、インテリア性を高めることができます。なお、上下2段で水槽を置きたい場合には、銀色の金属製の水槽台を使用することで重たいイメージを軽くすることも出来ます。
②飼育する熱帯魚にこだわりを持ってみる
大人の趣味として、「蘊蓄(うんちく)」は大切だと思います。長々と聞かされるのは、ちょっと遠慮したいですが、さらりと語れるものを持っている人は格好良いなと私は感じます。
例えば―ー
〇アマゾン原産の魚だけで混泳させる。
〇改良メダカやレッドビーシュリンプ、グッピーやらんちゅうなどの累代飼育を楽しめる魚を飼う。
〇自分で繁殖させた魚のみで水槽を維持する。
〇お気に入りの1種類だけを水草レイアウト水槽で飼育する。
〇とことん水草レイアウトにこだわってみる。
―ーというような感じです。
③水草と水槽レイアウトにこだわってみる
魚だけでなく、水草や水槽内のレイアウトにもこだわりを持てるとさらに楽しくなります。小さな水槽の中に、無限に広がる世界を作りましょう。
照明(水草専用LEDライト/メタルハライドライト)
インテリア性を考えた水草レイアウト水槽の維持には、LEDライトやメタルハライドライトを使用したいです。
水草用のLEDライトはまだまだ発展途上の印象が個人的には有りますが……2台以上設置するなどして、乗り切りましょう!
二酸化炭素添加器具
水草の育成には、専用の器機を使った二酸化炭素の添加が効果的です。コレが有るのと無いのでは、水草水槽の維持の難易度が格段に違います。
色々な水草を育てるならば、持っていて絶対に損はしないものですし、大人の趣味としてぜひ欲しい器機の1つです。
大人の趣味のアクアリウム水槽での「NGポイント」
ここからは逆に、やってはいけないNGポイントについて考えてみたいと思います。ついついやってしまいがちなことも含まれていますので、気を付けましょう。
①無計画に水槽を増やしてしまう
お金を持っているからと言って、水槽を無計画に増やすのはNGです。
家族がいると嫌がられますし、冬場のヒーターの電気代も大変なことになります。また、1つ1つの水槽のメンテナンスに追われてしまい、余裕も時間も無くなってしまうことでしょう。
②魚を衝動買いしてしまう
衝動買いは楽しいです。――が、やり過ぎると水槽のキャパシティーを超えてしまって、魚がケンカしたり、大量死したり、持て余してしまったりと良いことがありません。
魚を購入する時には、よく考えてみて下さい。
③飼いきれなくて、屋外に遺棄する
これは絶対にダメです。「冬の寒さで死ぬから大丈夫」というのは甘い考え方で、熱帯魚の中には耐寒性を持つ種類も多く存在します。
飼育する者の責任として、最後まできちんと飼うか、面倒を見切れない時には他の人に譲りましょう。なお、ヤフーオークションなどでは、生体の出品も出来ますし、「1円出品」×「引き取り希望」とすれば手間をかけずに里親を見つけることが可能です。
おわりに/大人の趣味としてのアクアリウム水槽
単なる趣味としてではなく、大人の趣味というテーマで今回は考えてみました。
最後に全体をまとめると、「スマートさ」を持って「余裕を持って楽しむ」のが一番だと私は思っています。
ちなみに、私自身は――振り返ってみると、いつもギリギリです(泣) 大人の余裕と財布の余裕が欲しいという反面教師的な意味でも、今回の記事を書いてみました。
分かっているけれど、ついつい水槽を増やしてしまう……そんな「重症アクアリスト」のくろいあまがえるでした。
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