これまで、水槽レンタルサービスがどれほど良いかはあちらこちらの記事で語りつくしてきました。
しかし日本には数多くの水槽レンタル業者があります。どこを選べばいいか、悩んでしまいますよね。
今回は、水槽レンタル業者の選び方を徹底解説ということで、選ぶときの注意点を優しくわかりやすく、しかし詳しく解説していきます!!
水槽レンタル業者とは
水槽レンタル業を専業としている企業や事業者のことをいいます。
私たち東京アクアガーデン創業当時はまだまだ新しいビジネスでしたが、現在では全国になんと約200社近くもあります!(2018年11月、東京アクアガーデン調べ)
こんなに沢山あると、どこにお願いしたらいいの!?となってしまうのは当然だと思います。
しかし、しっかりとポイントを押さえて確認をしていけば、あなたにピッタリの水槽レンタル業者が見つけられるでしょう。
今回はそんなポイントを、水槽レンタル業者である東京アクアガーデンが解説してゆきます!笑
水槽レンタル業者の選び方
さて、見ていくポイントはたくさんあります。
項目ごとに分けて、一つずつ丁寧に解説していきます!
水槽の種類
扱える水槽の種類です。
自分が欲しい水槽を果たして扱ってくれるか、というのは業者選びの中でも特に注視したいポイントの一つです。
扱える水槽の種類の多さ=水槽レンタル業者の技術力に直結するので、業者を判断するときのバロメーターにも使えますね。
淡水水槽
やはり基本中の基本!淡水水槽はほとんどの業者が問題なく取り扱っている水槽ですね。
小さく鮮やかな淡水魚たち、ゆらゆら揺れるグリーンが映える水草の森、観葉植物のような癒し効果を設置スペースに振りまいてくれます。
淡水水槽は初心者とプロの腕の差がはっきり出やすいので、是非ともプロに設置してもらえる水槽レンタルで試したい水槽の一つです。
さらに腕のいい業者だと、二酸化炭素を添加するタイプの水草水槽を設置してくれます。
二酸化炭素添加の水槽は、レイアウトやメンテナンスに熟練の技術が必要である為、これをできるかできないかで業者の腕を見極めましょう。
海水水槽
色々なアクアリウムの情報サイトでよく言われるのは、淡水水槽に比べて海水は難しい、ということです。
確かに淡水に比べ水質調整がシビアだったり使用機材が多かったりで、コツがいるのは事実です。
そういう水槽こそ、水槽レンタルの出番です。
ほとんどの水槽レンタル業者は海水水槽の設置ができます。
中には、海水水槽専門の水槽レンタル業者もありますので、探してみてはいかがでしょうか。
逆に、海水水槽はサービス範囲外といっている業者もありますので、問い合わせする前によく確認するようにしましょう。
そしてもう一つチェックしてほしいのが、サンゴ水槽をできるかどうかです。
↑キレイ!!笑
海水水槽の最高峰、サンゴ水槽は管理が難しく、ベテランアクアリストでないと綺麗に維持することはできません。
海水水槽は出来るけどサンゴはちょっと。。。という業者もあります。
つまり、サンゴ水槽を管理できる業者にはベテランアクアリストが在籍している、とも言えますので、ひとつの判断基準にされてはいかがでしょうか。
アクアテラリウム
最近、とても人気が高まっているアクアテラリウム。
これはアクアリウムと求められる能力も機材も違うため、できない業者も多いです。
アクアテラリウムをお願いしたいときは、対応可能かしっかり確認しましょう。
また、出来上がったアクアテラリウムの写真が掲載されていないか、ホームページをよく探してみてください。
植える植物や水槽の形状でかなり印象が変わるので、業者ごとに個性の出る水槽です!
水槽サイズ・形状
水槽レンタル業者のHPを見てみると、レンタルできる水槽のラインナップが掲載されているところが多くあります。
小型水槽から大型水槽まで、色々ありますね。
つまり、それだけたくさんの種類の水槽を仕入れることができる仕入れ力があるということが分かります。
仕入れ力=会社の力です。
小型水槽になるとどこでも扱っていますが、大型水槽になると金額も上がってきて、だんだんと難しくなります。
また、普通の四角形の水槽以外の水槽もラインナップに載っているか。これも重要な指標の一つになります。
主に円柱型などが該当しますが、基本的には特殊形状の水槽は特注です。
そういった水槽をそもそも扱えるかどうか。さらに、特殊形状の水槽は往々にしてメンテナンスも難しくなります。
そういった水槽を管理できる業者かどうかも、HPを見るだけで判断することができるのです!
サービスの種類
水槽レンタル業者、と一言に言っても、そのサービス内容は多岐にわたります。
水槽レンタル業者は水槽をレンタルしているだけではありません。
サービスの種類が多ければ多いほど、それに対応できるだけの実力を兼ね備えていると言えるでしょう。
どんなサービスがあるのか、一つずつ解説していきます。
水槽レンタル
サービスの入り口、水槽レンタルです。
月々レンタル料をお支払いいただくことで、水槽機材一式をお貸しします。
設置からメンテナンスまでサービスに含まれているので、お客様がすることは餌やりくらいです。
注意したいのが、業者によってレンタル水槽の内容が全然違うことです。
たとえばW90cm海水水槽と言っても、各社比べると同じなのは大きさだけです。
オーバーフローなのか外部フィルターなのか。オーバーフローの管の直径。生体の数、種類。レイアウトの方法。底砂の種類、厚み。水槽の材質。台の高さ。ポンプの強さ。などなどなど。
当然金額も違いますので、「この金額でどれくらいのものが出来上がるのか」はしっかりチェックしましょう。
会社によってはHPに設置事例を掲載しているところもあるので、要チェックです!
水槽リース
リースをしてくれるかくれないか。
これは水槽レンタル業者を判断するうえで、一つのポイントとなるでしょう。
リース会社と契約できる水槽レンタル業者は、それだけで信用があるということが分かります。
リースとは、水槽レンタル業者とお客様の間にリース会社が入り機材類をお貸しする方法です。
水槽レンタル業者からリース会社が機材一式を買い取り、リース会社からお客様に3~5年、リース料をお支払いいただきリース(お貸しする)する、といった流れです。
残念ながら、多くは法人のお客様のみが対象ですので、ご注意ください。
また時々、自社リースという言葉を聞きます。
間にリース会社を通さず、自社で水槽機材をリースするという方法です。
この方法は信用が無いばかりか、割賦販売法という法律に抵触している可能性もあるのでご注意を。
オーダーメイド水槽の設計・販売
完全に特注のオリジナル水槽の設計・販売もしているところがあります。
水槽から水槽台まですべて設計し、特注で製作し、設置までを行います。
水槽レンタル業者の一番の腕の見せどころの一つです。
3mを超えるような超大型水槽や、飼育が難しいサンゴの飼育設備の設計などは豊富な経験がないとできません。
「こんな水槽を置きたいんですけれど…」この一言で、プロのアクアリストはすべて設計してしまいます。
ご自身の期待する水槽にできるかどうか、一番大事なところですので遠慮せずに問い合わせてくださいね!
水槽メンテナンス
販売した水槽のメンテナンス、すでにお客様がご自身で管理されている水槽のメンテナンス、年に一回の大掃除でのスポットメンテナンス。。。
様々な方法がありますが、水槽のメンテナンスも水槽レンタル業者の大事な仕事の一つです。
多くの場合で、レンタル費の中にメンテナンス費用も含まれています。
レンタル水槽しかメンテナンスしてないんですよ、という業者もあります。
ただ、これに関しては定期メンテナンスでもスポットメンテナンスでもなんでもござれ、という業者のほうが多いので、比較ポイントとしては弱いかもしれませんね。
それよりも大事なのは、後述するメンテナンスの技術力だと思います!
水槽レイアウトリニューアル
リセット、とか、再レイアウト、という言い方もありますが、私たちはリニューアルと呼んでいます。
ご依頼いただいた水槽のレイアウトを全て取っ払い、新しくレイアウトしなおす作業のことです。
総合的にアクアリウムの技術を問われる作業です。
今のレイアウトに飽きたからという問い合わせから、コケまみれで崩壊してしまった水槽を何とかしてほしいという問い合わせまで、多岐にわたります。
規模の大きいものになると、淡水水槽を海水水槽にしてほしいとか、そういうお問い合わせをいただくこともあります。
たいていの水槽レンタル業者は、このような作業にも対応しております。
お気軽にお問い合わせください。
料金
さて、水槽レンタル業者の選び方として、サービス内容について上述しました。
お次は、料金についてご説明いたします。
料金体系は各社他社多様です。
金額を見るとき、こういうところに注意!というポイントも合わせてご紹介します!
月額費用
月々かかる費用、ランニングコストとも言える費用です。
月額レンタル料、月額リース料、月額メンテナンス料などです。
本当に各社様々な金額設定です。
多くの会社がHP上で公開している情報でもありますので、問い合わせをする前にじっくり見比べてもいいと思います。
ただし気を付けたいのが、「〇〇円~」という表記です。
あくまでも表示金額は最低金額です。
その金額でも十分にアクアリウムを楽しむことができますが、追加でオプションの機材を付けたり、追加のサービスを付けたりすることで金額が上がる為、「〇〇円~」という表記になっています。
水槽レンタルをするとなった時、最終的にいくらの月額料金になるか、納得するまで担当営業マンに聞くことをお勧めします。
初期費用
イニシャルコストとかプライマリーコストと呼ばれる、水槽設置初期にかかる費用です。
水槽設置費、設置作業費、水槽機材購入費などが該当します。
初期費用は業者ごとに内容がかなり違います。
最近多いのが、初期設置費無料!を前面に主張する業者です。
初期設置費無料で、初月からメンテナンス費だけでOKです、などですね。
しかし一見お得に見えますが、お得じゃないこともあります。
費用を見るときは、総額を計算して考えてみましょう!
総額を計算し比較する①
例えば下記のような例があったとします。
A社は月額レンタル費30,000円、初期設置費用45,000円、1年契約
B社は月額レンタル費35,000円、初期費用無料、1年契約
A社、設置費用そんなにかかるの!?
B社は設置費用無料だけど、ちょっと月額費高いのね。。。
と、こういう状況になったら、あなたはどうしますか?
こういう時は、レンタル水槽の契約年数から、総額を計算してください。
例えばこの条件のとき、最低契約年数が1年だとして、1年後、支払った総額を計算してみましょう。
すると、A社が405,000円、B社は420,000円です。
初期費用は掛かっていますが、A社のほうが安いです。
契約年数が長ければ長いほど、その差は顕著になります。
総額を計算し比較する②
別のパターンで考えます。
A社は月額レンタル費25,000円、初期設置費用40,000円
B社は月額レンタル費28,000円、初期費用無料
この場合だと、1年後はB社の総額のほうが安いですが、2年後にはA社の総額のほうが安くなっています。
もちろん、追加で生体を購入したり、機材を別途で追加したりすると必ずしもこうはなりませんが、金額ベースに考えたいときのたたき台として、まずは総額で比較してみるようにしましょう!
水槽管理技術
水槽レンタル業者を選ぶとき、金額やらサービス内容やら様々な部分を比較すると思います。
しかし私は、この水槽の管理技術が一番重要なポイントだと考えます。
いくら安いサービスでも、スカスカでみすぼらしい水槽を設置されたら。
とても綺麗な水槽を設置してもらえたとしても、生体がどんどん死んでいくような水槽だったら。
水草がどんどん枯れてコケが生えてきたら。
あなたのイメージ通り、イメージを超えてくる水槽を設置し、管理できる業者を探してください!
レイアウト技術
水槽のレイアウト技術は、一朝一夕で身につくものではありません。
努力、実践、そしてセンスが問われる、完全に実力の世界です。
レイアウト技術を持つ業者と持たない業者を見極めるのは、そう簡単ではありません。
HPなどでは、みんな自分を大きく見せがちだからです。笑
一つ目安になるのが、設置の事例写真です。
各社、自社で設置した水槽を大なり小なり必ず載せています。
その中でも、一番新しい写真を確認しましょう。
それが現在の業者のレイアウトの実力です。
また、設置事例写真の更新頻度の高い業者は、それだけ数をこなしている・成約率が高いと判断できるので、そのような業者を選ぶと良いでしょう。
メンテナンス技術
そしてもう一つ大事なのが、メンテナンス技術です。
これは正直に申し上げますと、見極めるのは相当難しいです。
どの業者も、HPには綺麗な水槽しか掲載しませんからね。
いくら綺麗に水槽を設置しても、それを綺麗なまま維持できなければ意味がありません。
メンテナンスの方法が確立しているか、適切な頻度でメンテナンスに伺えているか。
メンテナンス技術は、業者ごとに一子相伝の技術のように受け継がれています。
そのため、誤解を恐れずに言うと、メンテナンスが上手い業者はスタッフ全員上手いし、下手な業者はスタッフ全員下手です。
他の業者に水槽レンタルをお願いして、最初は綺麗な水槽だったのに、3ヵ月もしないうちに生体は死に続け水草は枯れコケまみれ、なんとかしてくれ!というようなSOSの連絡をいただくこともあります。
お客様に話を伺うと、やっぱりあそこの業者か、となることもよくあります。
金額に惑わされず、しっかりヒアリングをして、理想の水槽を作れるのかどうか、納得いくまで担当者と議論してください!
営業日・営業時間
これも多くの場合、各社ホームページに記載があります。
土日しか家にいないのに、この業者は平日しか対応してくれない!
家に帰れるのが20時くらいなのに、その時間は対応してくれない!
とならないように、営業時間や対応可能な時間をしっかり確認してから問い合わせをするようにしましょう!
ちょっと厳しい時間でも、相談次第でOKしてくれる業者もたくさんありますよ。
対応エリア
水槽を設置したい住所が対応エリア内である業者を選びましょう!
理由は単純、スピード感の違いです。
打ち合わせのスピード、トラブル対応時のスピード、注文から設置までのスピード、近いとメリットしかありません。
ほぼすべての業者が、サービス対応可能エリアをホームページ上に記載しています。
確認してみましょう!
営業担当者
さて最後に、私個人としてはトップ3くらいに重要なポイント、営業担当者の選び方について、ほぼ所感ですが解説します!笑
水槽レンタルは、契約さえしてしまえばハイおしまい、というサービスではありません。
年単位でお客様と契約が続き、生き物を扱う以上、予想だにしないトラブルの可能性もあります。
担当営業との付き合いも当然ですが長くなります。
そのため、水槽は必ず、お客様の不安を取り除き、親身で誠実で、こいつから水槽レンタルしたい、と思う営業担当からレンタルしてください。
水槽レンタルを選ぶとき、通常はサービスよし、金額よし、と思えば契約してくださると思います。
そのために営業マンはみな、自社のサービス内容や金額を徹底的に勉強し、どんな質問にも答えられます。
当たり前です。
そこに+α、「こいつは他社の営業マンと違うぞ」と思う人を見つけてください。
「この人から水槽レンタルをしてよかった」と思える日が必ず来ます。
それが営業テクニックなのか人柄なのかはわかりませんが、私もそういう営業マンになれるよう、日々勉強中です!笑
水槽レンタル業者の選び方 まとめ
いかがでしたか?
「自分を棚に上げて何言ってんだコイツ」というツッコミに戦々恐々としながら書きました。
たくさんの比較ポイントをまとめましたが、私たち東京アクアガーデンはすべての点でトップであるという自信があります。
なので、こうやって大々的に記事にまとめることができます。
時々、びっくりするぐらい安い価格を提示している業者を見かけます。
しかし、安い=技術的な自信のなさの表れだと私は考えます。
適正な価格で、価格以上のクオリティを約束するのがプロの仕事です。
レンタルアクアリウムは、はっきり申し上げると贅沢品です。
必需品ではありません。
だからこそ綺麗で、美しく、華やかでないといけないのです。
アクアガーデンには、それができます。
しっかりと他社と比較し、私たちを選んでいただけたら幸いです!
トロピカプレゼンテーターのぶっちーです(。-`ω-)
この記事が、皆様の素敵なアクアリウムライフの手助けになれば幸いです。
YouTubeトロピカチャンネルもご贔屓に!