今年も夏休みがやってきましたね!
小中学生のお子さんがいるご家庭は「今年の自由研究、テーマは何にしよう」とお悩みのことと思います。
そこでトロピカから、アクアに関する自由研究のテーマをご提案します。上手な活用法、自由研究のまとめ方、その後のことについて解説していきます。
お子さんとご検討なさって、興味を持てそうなテーマ、楽しく行えそうなものを選んでください。お子さんの知的好奇心をこの夏に刺激しませんか?
自由研究のまとめ方
一番多い質問がコレです!
「なんとなくわかるけど、具体的にまとめ方がわからない」という人はいっぱいいますので、まずこちらからアドバイスします。
まず、基本となる骨子は以下のようなものです。
- どうしてそのテーマを選んだか:興味を持った理由を書きましょう
- そのテーマを行うにあたって用意したアイテム
- そのテーマを行うのに使った方法:飼育方法を具体的に書きましょう
- 結果:飼育が失敗してもそれが結果なので、本当のことを書けばOKです
- 自由研究を通してわかったこと、反省点:うまくいけば「〇〇なことがわかった」で良いですし、失敗したなら「△△が反省点だろうか」と書けば良いでしょう
この骨子の通りに書けば自然とまとまります。お子さんが一人で書けない場合はご家庭で「インタビュー形式」にすると書きやすいですよ。
「どうしてこのテーマを選んだの?どこが面白そうだった?」という具合ですね。
夏休みの自由研究には飼育キットがおすすめ!
小中学生の自由研究にピッタリなアクア関連のアイテムといえば「飼育キット」です。
こちらを用意してしまえばそれで必要なアイテムがそろいますので非常に取り掛かりやすいですよ!
具体的な飼育方法はキットに添付されていますので、トロピカからはオススメの理由やワンポイントアドバイスを述べていきます。
ニチドウ トリオプス飼育観察セット
こちらは「カブトエビ」の飼育セットです。
カブトエビは淡水に住む小型の原始的な甲殻類です。地域によっては「カブトガニ」と呼ばれることもあるようです。サイズは2~10cmほどです。
今から3億年前に地球に誕生し、それからずっと姿を変えずに生きているので「生きた化石」と言われるところが興味深いですね。
ニチドウ アルテミア飼育観察セット
こちらはアルテミアというちいさなエビの仲間の飼育セットです。ブラインシュリンプと呼ばれることもあります。アルテミアは塩水で生きているので、淡水とは違った面白さがありますね。
透明感のあるほっそりした姿をしています。体長は1cmほどにしかなりません。
科学と学習PRESENTS おばけえび飼育観察キット
こちらも上のキットと同じ、アルテミアの飼育セットです。アルテミアが白くて透明感があるため「おばけえび」と名付けられています。
こちらは水槽の形状が工夫されており、厚さ35mmとかなり薄い水槽です。薄い水槽のほうが、小さなアルテミアを観察しやすいでしょう。
またガイドブックが付録としてついています。飼育の詳しい方法や自由研究のまとめ方も記載されているので、自由研究にまだ慣れていないお子さんに最適です。
ニチドウ ホウネンエビ飼育観察セット
ホウネンエビの飼育ができるキットです。ホウネンエビも「生きた化石」と呼ばれる生物で、別名フェアリーシュリンプともいいます。
アメリカの塩分濃度の高い湖原産の小さなエビで、ぴんぴんと飛び跳ねるように動くのが特徴です。体長は1~2cmほどにしかなりません。
アーテック マジカルシュリンプパウダー
こちらはガラス製の金魚鉢のようなかわいい容器つきの、マジカルシュリンプの飼育セットです。マジカルシュリンプと呼んでいますが、上で紹介したホウネンエビと同じ卵の飼育セットです。
容器の形状や手に入りやすさでどちらにするか選ぶのも楽しいですね。
飼育キットの注意点
孵化しない?!日数にばらつきがある
キットは基本的に、予定通りに孵化しないことも多々あるのが現状です。
説明書に書いてある孵化の期間は目安程度に考えておき、少しくらい期間が伸びても気長に待ってあげてください。
ただし、あまりに孵化しない場合は上手くいかなかった可能性が高いです。
説明書の2倍の期間待っても孵化しないようなら、一度リセットしてやり直すのも一つの手です。
もしかしたら水温などがうまく合わなかったのかもしれないので、やり直すときは置き場所を変えるなど、条件を変えると研究テーマとして扱いやすいでしょう。
卵の入れすぎに注意!
キットの卵の孵化率は、実はそれほど高くありません。
ですから卵が多めに入っている場合がありますが、それをすべて投入してしまうと想定以上の数が生まれる場合があります。アルテミアは孵化しやすいので特に注意が必要です。
トリオプスやホウネンエビなどはキットでの孵化率が低いので、すべての卵を入れても大丈夫です。
ただし水温や塩分濃度などを変えて実験してみるという案もあります。それを考慮にいれて卵の量を決めると面白いかもしれませんね。
生まれた後はどうするの?
キットによりますが餌は調節して与えないとすぐになくなってしまいます。
ベストの環境で飼育した場合ですが、カブトエビは約1ヶ月、ホウネンエビは1ヶ月半、フェアリーシュリンプとアルテミアは最大で約3ヶ月の寿命です。
案外長生きするものもいますので、餌は調節した量を与えるようにしましょう。
ちなみに筆者の実体験ですが、カブトエビが大人に成長した後、餌が無くなってしまったので
ゆでたホウレン草を細かくすり潰したものを与えたら、三週間ほど長生きしてくれました。
このように、どんな餌を好むのかを調べて、いろいろ試すのも研究の一つですね。
また、キットの生物たちは外国などから連れてこられたものも多いですから、観察し終わったからと言って、用水路や川、湖に流すのは厳禁です!その場所にもともと生育していたわけではない生物を混入させると生態バランスが崩れる可能性がありますので、絶対にやめてください。下水に流すのももちろんいけません。
これをきっかけに、外来生物について家庭で調べたり話し合うのも面白いテーマになりそうです。
まとめ:夏休みの自由研究はコレ!生きた化石を含むおすすめ飼育観察セット5つ!
夏休みの自由研究にうまく利用できそうな飼育観察セットをご紹介しました。
最初は見た目や面白みで選んでもらって全く問題ありません。好きこそものの上手なれですから、興味を持てることが大切です。
こちらのページが、自由研究が楽しく行える一助となれば幸いです。

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