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水槽レイアウトにメリハリを付けよう! レイアウトのレベルを上げるためのポイントを解説

アクアリウムを楽しむ上で、レイアウトはとても重要なポイントです。
お店やコンクールで見るような、水草水槽は誰しもが憧れてしまいますよね。

水槽のレイアウトは、水草、岩、流木、熱帯魚など水槽の中の全ての要素の調和がとれていなければならず、豊富な経験と知識が求められます。
そしてもう一つ、レイアウトに欠かせないポイントがメリハリです。

どんなに素敵な水草を植えてレイアウトしても、水槽の中に強弱がないとのっぺりとした面白みのない水槽になってしまいますので、しっかり意識していきましょう。

ここでは、メリハリのある水槽レイアウトの制作ポイントについて解説します。
レイアウトにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

メリハリのある水槽レイアウトとは

メリハリのある水槽レイアウトを簡単に説明すると、「水槽内の高低差をしっかり付けたレイアウト」のことです。
これは、レイアウトをする上でとても重要なポイントになります。

高低差がないと水槽の中が平坦になってしまい、面白みのないのっぺりとしたレイアウトになってしまいます。自然の風景を思い浮かべてみても、山があったり水辺があったりと高さは一定ではありません。

水槽のレイアウトでも同じように、山や平地を表現していきましょう。

そして、高低差を作ることは、水槽の見どころやポイントを作ることにもつながります。

特に力を入れた「見てほしい所」を強調できるよう、他は抑えめにする、高さを変えて一押しのポイントを目立たせるなどの工夫をすることで、水槽に見どころができ、メリハリの効いた見応えのある水槽になります。

水槽の見どころについては、コチラの記事でも解説しています。

水槽レイアウトにメリハリを付けるテクニック

水槽レイアウトにメリハリをつける上での大切なポイントが、「高低差や強弱をつけるときには、やり過ぎかなと思うぐらいはっきりと大胆に違いを表現する」ということです。

レイアウトしているときには、水槽を近くで見ているので、あまりにはっきりした高低差は不自然な気がしてしまい、つい小さくまとめてしまいがち。
しかし、水槽は離れて鑑賞することも多いので、しっかり高低差を付けていないと、せっかくのメリハリがまったく見えなくなってしまいます。

試しに大げさなぐらいに高低差を付けたレイアウトを、少し離れたところから鑑賞してみてください。
そうすると、水槽のメリハリという意味が何となく分かるようになり、水槽レイアウトのイメージがしやすくなりますよ。

レイアウトしているときにも、時々水槽から離れてみて、バランスやメリハリをチェックしながら進めていく良いでしょう。

ここからは、水槽レイアウトにメリハリをつけるテクニックをご紹介していきます。
すぐに実践できるテクニックばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

水槽レイアウトの基本については、コチラの記事を参考にしてみてください。

底床を盛る

ジェックス ピュアソイル ブラック 2kg

水槽に高低差を付ける方法に、底床に傾斜をつけるという技法があります。水槽の手前を低く、水槽後方を高くすることによってメリハリをつける技法です。

底床から高低差を付けることで、水草の植え方だけでは表現できないメリハリが生まれ、水槽内のデザインがより洗練されたものとなります。

特に、水草の背丈が短い前景草のみを植栽するレイアウト技法、いわゆる草原風レイアウトや緑の絨毯レイアウト水槽の場合は、傾斜をつけないとのっぺりした印象になってしまいがちです。
底床に傾斜をつけるとより素敵なレイアウトなるので、意識して傾斜をつけてみると良いでしょう。

底床に高低差を付けたレイアウトについては、コチラの記事も参考にしてみてください。

レイアウト素材のサイズに気をつける

カミハタ 気孔石 レイアウトセット (実際の形状や色味と異なります)

次にご紹介するのが、レイアウトに使う素材のサイズをあえてバラバラにすることで、メリハリをつけるというテクニックです。

レイアウトし慣れないうちは、なんとなくサイズや質感を揃えてしまう事があるのですが、流木や石のサイズが一定だと、規則的に素材が並んでいるようなポイントに欠けるレイアウトになってしまいます。
また、ついつい自分の気に入った水槽レイアウト素材を無計画に集めてしまい、適当に並べただけのようなまとまりのないレイアウトになってしまう事も。

水槽レイアウトに使う素材を選ぶときには、どこに何を使うのか、具体的なビジョンを描きながら選んでいきましょう。

また、素材を選ぶときのコツとしては、例えば石を選ぶなら、大・中・小ばらばらな大きさのものをそれぞれ用意すると、水槽の中に強弱が生まれます。
流木ならば、目立つ大きいものと小さいものも一緒にレイアウトすることを意識してみましょう。小さいものを入れることで、大きい流木がより引き立ち水槽のポイントになります。

あきらかに異なるサイズの素材を選定することで、メリハリの効いたレイアウトを作りやすくなりますよ。

流木や岩を使ったレイアウトについては、コチラの記事を参考にしてみてください。

水草を生長サイズ別に選定する

(水草)組織培養 キューバパールグラス(無農薬)(1カップ) 北海道航空便要保温

水槽にメリハリを出すには、水草の選び方にも気を付けるポイントがあります。
それが、生長した後のサイズを考えながら選び植栽するということです。

水草を植えたときには小さくても生長してみたら、背が高くなってしまい水槽の後方が見えないのでは、せっかくのレイアウトが台無しですよね。
これではメリハリも出ません。水草を選定するときには、生長後のサイズを意識しながら選んでみてください。

また、基本ですが、水草は一番手前に小さな前景草、次に中景草、そして水槽の一番後方に背の高くなる後景草を植栽することも意識してくださいね。

レイアウトに慣れてくれば、水槽の後方にあえて前景草を植栽して遠近感を出し、奥行きのある美しい水槽レイアウトを制作することもできます。
しかし、これはベテランの為せる技ですので、これから水草水槽にチャレンジする方は、まずは前景草から後景草の基礎的な使い方をマスターしていきましょう。

水草については、コチラの記事を参考にしてみてください。

まとめ:水槽レイアウトにメリハリを付けよう! レイアウトのレベルを上げるためのポイントを解説

水槽レイアウトの上達に欠かせない、メリハリをつけるレイアウト方法を解説しましたがいかがだったでしょうか。

底床に傾斜を付ける、水槽レイアウト素材のサイズをバラバラにする、水草の種類に応じた使い方を意識することが、メリハリのある水槽を表現するコツです。

水槽レイアウトは経験や知識が必要な非常に繊細なものですが、メリハリを意識するだけでも、格段に見映えが変わることもあります。

水槽レイアウトにお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。

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