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水槽用ヒーターの正しい使い方!プロが経験で伝授!壊れる使い方とは!

水槽用ヒーターを正しく使用できていますか。

水槽用クーラーと比較し手軽に設置できるため、たまに誤った設置方法または、危険な設置方法をしている水槽を目にすることがあります。

水槽用ヒーターは、設置方法にコツがあり適正な設置方法をすることで、安全に使用できるほか、長持ちさせることもできます。

メーカーの推奨W数を守りヒーターを選定することは最低限で、そこから設置環境によってアレンジすることが大切です。

しかし、一般にそれをアレンジすることは非常に難しいと言えるでしょう。

ここでは、今までの経験を基にヒーターの誤った使用方法から、長持ちさせるための秘訣をご紹介していきます。

水槽用ヒーターの正しい使い方を動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。

水槽用ヒーターの効果的な正しい設置方法を音声付きで解説します。

【夏も必須】水槽用ヒーターの“正しい”使い方!おすすめヒーターも紹介

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ヒーターの壊れやすい誤った使い方とは

水槽用ヒーターは誤った使い方をするとすぐに壊れてしまいます。

そもそも、ほとんどのヒーターはメーカー保証期間も6か月程度アクアリウム用機材としては短く設定されているため、ワンシーズン交換を推奨していることを覚えておく必要があります。

その上で、壊れやすい使い方までしてしまえばワンシーズン持たないという可能性もあります。

壊れやすい使い方、いわゆる悪い例をいくつか紹介していきます。

ヒーター周辺に障害物がある

よくある悪い例です。

例えば、水槽の背面底部分に水槽用ヒーターを設置し、ヒーターすぐ上に流木などのレイアウト用品が覆いかぶさっている状況です。

サーモセンサーがヒーターと遠い場所に設置してある場合は、サーモセンサーが低水温を感知しヒーターへ伝えて作動し温めたとしても、障害物によりヒーター周りに熱がこもってしまい適正に作動しなくなります。

水槽全体に暖められた水が回らず水槽内の生き物にも悪影響のほか、ヒーターの作動時間が長くなるため、劣化が早まります。

必ず水槽ヒーター周辺には障害物が無く、ヒーターによって温められた水がすぐに水槽全体に回るような場所に設置しましょう。

ヒーターセンサーとヒーターが近い

ヒーターとサーモセンサーが近い場合、とくにヒーターの熱源のすぐ近くにサーモセンサーを設置している場合は危険です。

サーモセンサーが低水温を感知しヒーターが発動すると、ヒーターは手で持つと火傷をしてしまうほど熱くなります。

サーモセンサーが近くにあるとすぐに水温上昇を感知して作動を停止し、またすぐに水温低下を感知し作動するといった、オンオフが頻繁に切り替わる状況となり壊れやすくなってしまいます。

また、サーモセンサーも熱源近いことで故障しやすくなりますし水槽内が適正水温になににくくなるため、白点病などの病気を発症しやすくなってしまいます。

必ず、サーモセンサーと水槽ヒーターの距離は離して設置するようにしましょう。

容量が足りていない

メーカー推奨の規定W数、容量に足りていない場合は非常に危険です。

容量が足りていないことで、作動時間が長くなり劣化が早まってしまいます。

さらに、水槽全体が温まるまで時間がかかること、最悪な場合は水槽全体の水温が温まらず24時間水槽ヒーターが作動している状況になることとなります。

最低でも、メーカーの推奨水量に合わせて水槽用ヒーターを選定し設置しましょう。

ここまで、水槽用ヒーターの誤った使用方法の例とそれぞれの対策をご紹介しました。

続いて、水槽用ヒーターのワンポイントアレンジをして長持ちさせやすい方法をご紹介していきます。

水槽用ヒーターのアレンジ方法とは

水槽用ヒーターをアレンジして、より安全に安心に管理する方法があります。

初期導入コストがかかる場合もありますが、長い目でみるとじつはお得なこと、何といっても水槽内の生き物を大切に育てるためには、必要経費だとおもいます。

わたしがおすすめの方法をいくつかお伝えしていきます。

選定するW数を大きいものにする

ニッソー プロテクトヒーター R-500W

メーカー推奨水量より、ワンランク大きいものを選定することをおすすめします。

W数が大きいと作動時間が減るため、理屈的には長持ちします。

150Wが適正なら200Wもヒーターを選定、200Wが適正なら300Wを選定するようにしてみてはいかがでしょうか。

また、北海道などの気温が低く暖房設備が24時間かからない場所では、選定方法にアレンジを加えて極端に言えばメーカー推奨W数のヒーターを2つ設置するなどの対策をすると長持ちしますし、水槽管理も安心です。

ヒーターとサーモセンサーが分かれているものを使う

寿工芸 セーフティヒートセットSP160W


経験上、オートヒーターと呼ばれるサーモセンサーとヒーターが一体型となっているヒーターより、分かれている分離型のヒーターが壊れにくくおすすめです。

使い方や設置環境により異なる場合がありますが、数千本水槽を設置した経験上、分かれているヒーターは長持ちしているのは事実です。

オートヒーターの多くは26度と固定となっていますが、サーモセンサーが付いているものだと自由に設定できるため、例えば24度に設定すれば26度固定式のオートヒーターより作動時間が短くなるため長持ちするでしょう。

まとめ: 水槽用ヒーターの正しい使い方! プロが経験で伝授! 壊れる使い方とは!

水槽用ヒーターの使い方について解説しました。

気軽に設置できるため利用しているアクアリストの方が多いかとおもいますが、簡単に設置できる故に誤った使い方をしている方が多いのも現状です。

水が蒸発して空気中に出てしまえば、発火し火事の危険もありますので必ず正しい使い方をすることはとても重要です。

そして、正しい使い方を踏まえたうえでアレンジした使い方ができれば、水槽を安全に安心管理することができます。

今、水槽用ヒーターの選定に迷っている人、または水槽用ヒーターを設置している方は参考にしていただければとおもいます。

水槽ヒーターの設置方法間違っていませんか!? プロが経験して分かった水槽用ヒーターのベストな使い方を解説!!

水槽用ヒーターの正しい設置方法をYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』でも解説しています。こちらも参考にして、ヒーターの置き方をマスターしましょう!