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水草水槽に映える水草の適正数!おすすめ本数と種類を水槽サイズ別に解説

美しい水草水槽を作るには、ただがむしゃらに水草を植栽して良いというわけではありません。

限られた水槽空間で美しい水草水槽を作るには、水草の種類と量を決めることが大切です。

水草の種類が増えれば増えるほどまとめるのが難しくなるため、とくにアクアリウム初心者は種類を控えめに制限して水槽レイアウトを作り上げると良いでしょう。

では、水草の種類が少ないことは理解できたが、一体どのくらいの種類と本数が適正か疑問が出るとおもいます。

そこで、ここでは水槽サイズ別に水草の種類と目安量について、解説をいたします。

水草のおすすめ種類数と適正数

冒頭でもお伝えしましたが、水草の種類は少ないほどまとめやすく、美しく見せやすいです。

少ないからといって、貧相な水草水槽レイアウトになるかと言えば、そうではありません。

極端な話、水草を1種類のみ使用した水槽レイアウトも存在しており、そしてそのようなレイアウトは多くの方を虜にするほど人気があるからです。

ただし、1種類でレイアウトをする場合は、それなりの技術を要することとなるため、今回は最低ラインを3種類以上として解説をしていきます。

3種類で構成する水草レイアウトは、アヌビアスナナやミクロソリウム、ボルビティスのみを使用した陰性水草だけのレイアウトがおすすめです。

以上の背景も踏まえて、これから水草の適正本数と種類について掘り下げていきたいとおもいます。

水槽サイズ別!! 水草のおすすめ種類

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水草を使う種類は、水槽のサイズにより変わってきます。

水槽サイズが大きくなればなるほど、多くの種類を使ってもまとめやすくなるからです。

それでは、水槽サイズ毎におすすめの水草の種類をお伝えします。

30センチ水槽(30×30×40)

トロピカで一押しの30センチ水槽は、横幅と奥行きが30センチで、高さが40センチあるハイタイプ水槽です。

小型水槽でも高さがあることで、迫力ある水草水槽を作り上げることができます。

30センチ水槽で水草レイアウトにチャレンジする場合、3種類以上7種類未満で構成するとバランスを取りやすいでしょう。

参考植栽種としては下記の通りです。

  • 前景草: クリプトコリネ、サジタリア
  • 中景草: ミクロソリウム、アヌビアスナナ、アマゾンチドメグサ、レインキー
  • 後景草: バリスネリア スピラリス

これで最大7種類ですが、まとめやすいとおもいます。

60センチ水槽(60×30×45)

60センチ水槽も、高さのあるハイタイプ水槽がおすすめです。

60センチですと、まだまだ水槽サイズ的に迫力を出しにくいですが、ハイタイプ水槽を選ぶだけで標準の60センチ水槽より遙かに迫力のある水景を作ることが可能です。

60センチ水槽で水草レイアウトにチャレンジする場合、3種類以上9種類未満で構成するとバランスを取りやすいでしょう。

参考植栽種としては下記の通りです。

  • 前景草: グロッソスティグマ、ショートヘアーグラス
  • 中景草: ミクロソリウム、アヌビアスナナ、オーストラリアンクローバー、クリプトコリネ
  • 後景草: ハイグロフィラ ポリスペルマ、ロタラインディカ、グリーンロタラ

もう少し種類増やしてもまとめることができますが、できるだけ簡単にまとめることを考えた場合は、この辺りで最大数としておくことが無難でしょう。

90センチ水槽(90×45×45)

90センチ水槽は迫力が出ること、そしてハイタイプ水槽にしてしまうと光が底まで届きにくくなるため、標準サイズをおすすめします。

90センチ水槽で水草レイアウトにチャレンジする場合、3種類以上12種類未満で構成するとバランスを取りやすいでしょう。

参考植栽種としては下記の通りです。

  • 前景草: グロッソスティグマ、ショートヘアーグラス
  • 中景草: ミクロソリウム、アヌビアスナナ、ボルビティス、オーストラリアンクローバー、クリプトコリネ、レインキー
  • 後景草: ハイグロフィラ ポリスペルマ、ロタラインディカ、グリーンロタラ、バリスネリア スピラリス

このような種類で構成するとまとめやすく、おすすめです。

120センチ水槽(120×45×45)

120センチ水槽の場合ハイタイプ水槽を選ぶか悩むところですが、わたしはハイタイプ水槽がおすすめです。

120センチ水槽の場合、横幅に対し高さが標準の45センチだと少し物足りないからです。

120センチ水槽で水草レイアウトにチャレンジする場合、3種類以上15種類未満で構成するとバランスを取りやすいでしょう。

参考植栽種としては下記の通りです。

  • 前景草: グロッソスティグマ、ショートヘアーグラス
  • 中景草: ミクロソリウム、アヌビアスナナ、ボルビティス、オーストラリアンクローバー、クリプトコリネ、レインキー、パールグラス
  • 後景草: ハイグロフィラ ポリスペルマ、ロタラインディカ、グリーンロタラ、ロタラナンセアン、バリスネリア スピラリス、グリーンミリオフィラム

120センチ水槽の場合、前景草の種類数は大きく変わらずできますが、後景草の種類を数多く使うことでより華やかな水草水槽レイアウトを作ることができます。

続いて、水草の適正数について解説いたします。

水草の適正数

アヌビアスナナやミクロソリウム、またはロゼット型のアマゾンソードを含むエキノドルス系を使う場合は、1つだけでも使っても問題ありません。

しかし、有茎草の場合は1本だけ植栽しても美しく見えにくく、また存在感も出ないため、複数本数植栽することをおすすめします。

ロタラ類やハイグロフィラなどの有茎草を植栽する場合、最低でも10本以上は植栽することをおすすめいたしますし、わたしは心掛けています。

ただし、30センチ水槽などの小さい水槽の場合は、最低本数を5本程度としてもバランスを取ることができますので、水槽サイズと植栽する本数を意識しながら選定すると良いでしょう。

まとめ: 水草水槽に映える水草の適正数!おすすめ本数と種類を水槽サイズ別に解説

いかがでしたか。

ここでは、水槽サイズ別の水草の種類と適正本数について解説しました。

なかなか、水槽サイズに対して適正数が分からないという方も多いかとおもい、わたしのおすすめをここではお伝えしました。

水草は色々な種類を植栽することも、1種類だけで作り上げることもできます。

しかし、極端に絞ったり増やしてしまうと、水槽レイアウトはどんどん難しくなるものです。

まずは、適正種類と本数を把握し実践する、そしてそのなかから皆さんの好みの種類数と本数を知っていただき、より自分自身が満足する水草水槽レイアウトを作っていただければとおもいます。

それでは、素敵な水草水槽ライフをお過ごしください!!