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流木や石が蘇る!汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説!

水槽を引き立てるためのレイアウト素材にはさまざまなものがあります。
熱帯魚水槽であれば流木や石、金魚水槽では和テイストのオーナメントなども定番ですよね。

しかしそういったアクアリウム用素材は、水槽に入れている期間が長ければ長いほど汚れてきてしまいます。
気がついたときに洗おうとしてもうまく汚れを落とすことができず、結局捨ててしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はアクアリウム用素材にこびりついた汚れやコケを綺麗に落とし、再利用するための方法についてご紹介をしていきます!

汚れた流木や石も再利用できる!

汚れが凹凸に入り込み黒ずんでしまったアクアリウム用素材ですが、実は意外と簡単に汚れを落とすことができます
もし汚れやコケのこびりつきがひどくて買い替えを検討しているアイテムがあれば、これからご紹介する洗浄方法を参考にして再利用してみてください!

アクアリウム用素材の汚れを落とす方法

ここで言う「アクアリウム素材」とは、レイアウトで使用するアイテムのことを指します。
水槽レイアウトで定番な石や流木にこびりついた汚れの落とし方を解説しますので、しっかりと確認しておきましょう。

石の汚れを落とす

石を使ったレイアウトは力強い雰囲気や秘境地のような水景をつくり上げるのに向いています。
しかしレイアウトの要となる石にコケや汚れがこびりついていると、せっかくの雰囲気も台無しですよね。

水槽に配置した石の汚れが気になり始めたら、漂白剤を使って洗浄をしましょう!
一つひとつブラシでこするよりも、圧倒的に早く手軽に汚れを落とすことができます。

詳しいやり方を解説しますので、石の汚れにお困りのときは参考にしてくださいね。

漂白後、カルキ抜きをする

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石にこびりついた汚れを落とすときは、ブリーチで漂白するのがおすすめです

石の量や大きさにもよりますが、まずは大きめのバケツに洗浄したい石を入れて10L程度のぬるま湯(約40℃)を注ぎます。
その中に漂白剤を50mlほど入れて、一日つけ置きしましょう。

このとき使う漂白剤は、界面活性剤の入っていない衣料用ブリーチなどがおすすめです。
また、お湯の温度が60℃を超えると漂白剤の成分が分解されてしまいますので注意してくださいね。

つけ置きした後はバケツの中の水を捨てて軽くすすぎ、新たに10Lの水を注いでからカルキ抜きをします。
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ハイポ(固形タイプのカルキ抜き)であれば10Lの水に対して1粒液体タイプのカルキ抜き剤であれば規定の量よりも少し多めに使用して、一晩しっかりと塩素抜きをしてから水槽に戻しましょう。

漂白剤を使った水槽用品の掃除方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧になってみてください。

流木の汚れを落とす

続いては流木の汚れを落とす方法についての解説です。

流木は漂白剤を使うと木の内部まで成分が浸透してしまい塩素を抜くのが困難になりますし、長時間つけ込むと色が白っぽく変色して劣化する恐れもあります。
漂白剤は使用せず、汚れをブラシでこすり取りましょう。

硬くこびりついたコケの場合は、流木を熱湯につけてからコケ取り生体に食べてもらう方法もおすすめです。

順番に解説しますので、コケや汚れのこびりついた流木をお持ちの場合は是非お試しください。

ブラシでこする

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流木についたコケは、ワイヤーブラシ(金属製のブラシ)でこするとある程度綺麗にすることができます。
ただしワイヤーブラシで流木をこする際は、力を入れすぎないように注意しましょう
流木の表面に傷が付いたり、表皮が剥がれてしまうことがあります。

柔らかいコケであれば歯ブラシデンタルフロスで落とすこともできますので、流木の傷付きが心配な場合は試してみてくださいね。
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熱湯に漬けた後、ヤマトヌマエビに食べてもらう

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ブラシでこすってもなかなか取れないような硬いコケには、熱湯につけて柔らかくなったところをお掃除生体に食べてもらう方法が効果的です。

適度な容器に流木を入れて、沸騰したお湯をかけます。
このとき、残留塩素が心配な場合は20分以上お湯を沸騰させてから使用すると安心です。

流木が全体的につかるまで熱湯を注いだらお湯が冷めるまで数時間放置し、お掃除生体のいる水槽に流木を入れましょう。お掃除生体はヤマトヌマエビオトシンクルスがおすすめです。

この方法では耐熱容器が必要ですので、耐熱のガラスボウルや煮沸鍋を用意しましょう。

少し値が張りますが、以下のような耐熱素材の折りたたみバケツであれば大きな流木をつけておくことができますし、収納場所にも困りません。

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アクアリウム用素材が汚れる原因

ここまでは汚れた石や流木を綺麗にする方法について解説してきました。
アクアリウム用素材の汚れを落とすには、素材の性質や汚れの程度によって洗浄方法を変えることが大きなポイントです。

ところで、そもそもアクアリウム用素材はなぜ汚れてきてしまうのでしょうか?
主な原因としては以下の3つが挙げられます。

  1. コケが生える
  2. 白カビが生える
  3. 劣化する

ひとつずつ解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

コケが生える

アクアリウムの宿命とも言えるのが、コケの発生です。
コケの胞子は魚の体表や水草などあらゆる場所に付着しているため水槽内に持ち込まれやすく、コケにとっての栄養や光のある環境であれば次々に繁茂してしまいます。

レイアウト素材に着生したばかりのコケはブラシでこすれば簡単に落とせますが、長期間放置すると素材の溝などに入り込んでしまうため、綺麗に落とすのが困難に…。
コケの発生を完全に抑えることは難しいため、アクアリウム用素材にコケが付いたらすぐに対処することが重要です。

白カビが生える

しばらく水換えを怠っていた水槽に、白いモヤモヤとしたものがわいてしまったことはありませんか?
その正体は水槽の中で発生する白カビ、いわゆる水カビです

水カビは水流のよどみや水の富栄養化によって発生することが多いため、水槽環境を見直してこまめに水換えをすれば抑制することができます。
アクアリウム用素材に付着してしまった水カビは、ブラシで軽くこすった後に熱湯をかけて取り除きましょう。

水カビの詳しい対策方法については、以下の記事でも解説しています。

アクセサリーが劣化する

水質環境の改善やこまめな洗浄を行なったとしても、素材の劣化を防ぐことはできません。
塗料の塗られた水槽用アクセサリーは、劣化したら新しいものと交換をしましょう。

まとめ:流木や石が蘇る!汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説!

水槽のレイアウトで使うアクアリウム用素材は、水槽に入れている期間が長ければ長いほど汚れてきてしまいます。
今回はそういった、アクアリウム用素材にこびりついた汚れやコケを綺麗に落とし、再利用するための方法についてご紹介をしてきました。

石など水分が内部に浸透しない素材のものであれば漂白剤を使った洗浄、流木や塗装物であれば熱湯を使った洗浄方法がおすすめです。

水質を改善して汚れが付きづらい環境を整えつつ、こまめにアイテムを洗浄して美しい水景を保ちましょう。