手軽で簡単にできるボトルアクアリウム。
ただ、それは時としてデメリットにも変わることを忘れてはなりません。
ろ過フィルターや保温器具も使用せずに、水槽内のバランスを日々注視しながら水槽管理をしていくことが、ボトルアクアリウムなどの超小型水槽には必要となります。
夏の猛暑は何とか切り抜けることができたが冬の寒い時期はどうするのが良いのか、じつは多くの方が悩んでいるのもSNSなどを見ると分かるものです。
水槽用ヒーターを使用しなければ乗り越えることが難しい熱帯魚。
水槽用ヒーターを使用することは極めて難しいボトルアクアリウムの場合、冬をどう乗り越えるのかが1つのキーポイントになるはずです。
ここでは、ボトルアクアリウムの冬の越し方から、超小型水槽の冬の管理方法について解説します。
ボトルアクアリウムで冬を超す
冒頭でも解説しましたが、ボトルアクアリウムに保温器具を使用することはまず無いでしょう。
その理由は、ボトルアクアリウムの特徴にあります。
ろ過フィルターなどの水槽機材を設置しない場合、水が基本的に動かないため水槽用ヒーターを設置できません。
水槽用ヒーターから発せられる熱が偏り故障の原因となるからです。
しかし、これは少し考えれば分かることです。
そもそも、小さいボトルで水量確保も難しいボトルアクアリウムにとっては、無理をしないで管理するというコンセプトも大切です。
水槽内の生体数を最低限にするということも大切ですし、水温変化に強い生体を選ぶことも大切です。
熱帯魚で言えばアカヒレ、熱帯魚以外ならメダカなど、水温が低下しても耐えきれるお魚を選定するのも1つの技術力だとおもいます。
ボトルアクアリウムなどの超小型水槽を上手に管理するということは、手軽で簡単というメリットばかりに注目するのではなく、水量が少ないデメリットを理解しつつ仕様を決めて楽しむことが大切です。
では、実際に冬をどのように超えたら良いのか、おすすめの方法を解説いたします。
冬の間だけ別水槽を用意する
筆者が最もおすすめする方法は、冬の間だけ最低でも25センチキューブ水槽以上の水量を確保し、そこへ移して冬を乗り越えることです。
ろ過フィルターやヒーターも設置して管理することができるので、安心して冬を超すことができます。
無理して試行錯誤するよりも、冬の間だけは一般アクアリウムを楽しむ設備を利用することで、圧倒的に安心して良い結果を残せるはずです。
また、鑑賞面を気にしなければ、そこまで綺麗でお洒落な水槽で無くても構いません。
生体の命を重視した冬の水槽管理をすることを心がけるようにしましょう。
空調で対応する
冬のボトルアクアリウムの避難用として、新しく水槽を用意する方法がどうしても難しい。
当然ながらそのような方もいらっしゃるとおもいます。
そんな時は2つ目の手段として、エアコンを使用した空調管理をすることをおすすめします。
冬だけでなく夏もそうですが、エアコンを適正に使用することでボトルアクアリウムの水温管理を上手に行うことが出来ます。
ただし、エアコンを適正に使用するというところがキーポイントで、24時間エアコンで空調管理することを強く推奨いたします。
室内に誰も人がいない、例えば旅行などで長期外出する場合も空調をつけて外出しなければなりません。
当然、不在時までエアコンを付けなければならないことに、もったいない思う方もいるでしょう。
そのお気持ちは分かりますし筆者もそう思います。
しかし、生き物の命があるからにはそんなこと言ってられません。
だから水槽を用意して対応することが1番良いと筆者は考えていますので、空調管理のデメリットも深く把握してから採用に踏み切っていただきたいなとおもいます。
くれぐれも、不在時はエアコンを消して対応しようというのはやめてください。
エアコンのオンオフにより水温が上下するのは危険ですから。
床を保温させる
床暖房を使用して、床の上に直接置いて管理するのも1つの手です。
水温の確保が完璧にできるかと言われれば、何もしないよりはマシだという感じです。
マンションなどで、お部屋がそこまで寒くならない室内にボトルアクアリウムがあるなら、より効果的なはずです。
また、爬虫類用のパネルヒーターなどを使い保温するのも良いのですが、多くの商品は水槽を上に置くことを禁止してます。
もし、どうしても使用したいという方は、メーカー注意事項を確認しアクアリウムとして使用できるかチェックしてみてください。
まとめ: ボトルアクアリウムは冬どうする?寒い時期における超小型水槽の管理とは
いかがでしたか。
ここでは、ボトルアクアリウムの冬の越し方について解説しました。
いろいろな方法があるなかで、やはり水槽を購入しそこへ冬の間だけろ過フィルターとヒーターを使い管理することをおすすめします。
もし、室内がそこまで寒くならず、ボトルアクアリウム内の生体がメダカや国産水草であれば特別対応しなくても乗り越えられる可能性もあります。
ボトルアクアリウムもしかり、アクアリウム水槽を管理する場合は水温含め、その他水槽メンテナンスを年間通したイメージも含めて検討することをおすすめします。
予め予測しておけばじつは対した問題では無いからです。
水温変化がある季節はとくに、ボトルアクアリウムや超小型水槽などの水量が少ない水槽管理は、気をつけていきましょう!!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
よろしくお願いいたします!