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小型水槽でパルダリウムを作るには!水草の水上レイアウトを楽しもう!

ここ数年で人気が高まってきている、パルダリウムをご存知でしょうか?パルダリウムとは熱帯雨林や湿地を水槽内で再現したもので、小型水槽でも作ることが可能なんです。

パルダリウムを小型水槽で作ることで、温度管理やメンテナンスが楽になったり、LEDライトを使えば日が当たらない室内でも植物が育てられるといったメリットがあげられます。

今回はパルダリウムがどのようなものかの解説や、小型水槽で作る際の特徴、生体は入れられるかといった基本的なポイントや、実際にパルダリウムを作る方法も見ていきます。

パルダリウムとは

ここ数年、アクアリウムを楽しむ人はもちろんですが、園芸に興味がある人などにもその魅力が広がり、人気が高まっているパルダリウム。とはいえまだまだ知名度は低く、「パルダリウムってなに?」と聞かれることも少なくありません。

そこでここからはパルダリウムがどんなものかや、小型水槽でも作れるパルダリウムの特徴などをお話ししていきます。

パルダリウム水槽とは何か?を動画で見る!

YouTubeでパルダリウム水槽の事をわかりやすく知ることができます!

本格ブーム到来のパルダリウム水槽とは!?熱帯植物水槽の魅力に迫る!!

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熱帯雨林や湿地を再現した水槽

パルダリウムの定義自体は諸説あるとされていますが、一般的にはベゴニアやヒューケラ、ウィローモスなど熱帯性の植物を使い、熱帯雨林や湿地といった自然の景観を水槽で再現するものです。

テラリウムに近いものではありますが、モデルとなる情景や使用する植物の条件といった方向性が決まっているのがポイントです。

パルダリウムについては、コチラの記事でもご紹介しています。

小型パルダリウムの特徴

エキゾテラ GEX EXOTERRA グラステラリウム 3030 PT2600 両開きフロントドア 爬虫類飼育ケージ W31.5×D31.5×H33cm

パルダリウムは水槽のサイズを選ばないのも大きなメリットで、30cmや15cmキューブといった小型水槽でも熱帯雨林などスケールが大きい自然の様子を再現できます。

小型水槽でパルダリウムを作る場合、以下のような特徴が挙げられます。

  • 水槽のサイズが小さいので大型のパルダリウムに比べて温度管理やメンテナンスが楽になる
  • 水場も作れるものの、どうしても規模が小さくなるので熱帯魚を泳がせるのは難しい
  • 小型でも十分なインテリアになり、持ち運びも苦労しない

もちろん小型なので中型以上のパルダリウムを作るより材料も少なくて済みますし、それだけ費用も抑えられるといったメリットもあります。

小型水槽については、コチラの記事も参考になります。

パルダリウムに入れる生体は?


パルダリウムを作るにあたって水場の有無は定義の中で言及されてなく、作るか作らないかはパルダリウムの作り手によって分かれます。また専用水槽などを使う場合、ものによっては下部に通気口が開いているものもあるので、こういったタイプのものを使って水場も作る場合は水位に注意が必要です。

上記でも触れましたが水場を作ってもスペースが小さいので、生体も飼育したい場合はカニ(陸生または半陸生のもの)・イモリ・カエルといったサイズが小さく、湿度にも強い生体が向いていますよ。

カニやカエルの飼育方法については、コチラの記事でご紹介しています。

小型水槽でパルダリウムを作る方法

小型水槽で作るパルダリウムは、サイズが小さいことから始めやすいという特徴があります。しかし、必要な素材や作り方を知っておかないと失敗してしまう可能性も低くはありません

そこでここからは、小型水槽でパルダリウムを作るときに注意するポイントを5つご紹介します。

パルダリウムに使える水槽は?

GEX EXOTERRA グラステラリウム ナノキューブ PT2599 フロントドア 爬虫類飼育ケージ W21.5×D21.5×H22.7cm


ごく一般的なアクアリウム水槽や、テラリウム水槽などを使ってパルダリウムを作ることもできますが、できるならパルダリウム・エキゾテラ専用水槽を用意したいところ。

専用の水槽は、ガラス+アルミ製パーツで作られたものが多く、アルミメッシュの通気口が結露を防いだり、水槽内の湿度や温度も適度に保つなど、パルダリウムに特化した工夫が施されています。

またパルダリウム・エキゾテラ専用の水槽はフタ・扉があるものが多いのですが、意図的にフタを開けた作りにしたい場合を除き、基本的にフタや扉を閉めておくことが望ましいです。

パルダリウムでは熱帯性の植物を使うため適度な湿気がとても重要になります。フタや扉がないと、どんなに水槽内を湿らせた状態にしてもどんどん湿気が外に逃げてしまうので、やはり管理のしやすい専用の水槽を用意するのがおすすめです。

パルダリウム用の水槽については、コチラの記事を参考にしてください。

保水性のある床材を敷く

プロトリーフ 鉢底石 2リットル 055020 軽石

パルダリウムを作る前に敷いておく床材は土やソイル、軽石が適しているとされています。

土やソイルは植物を育てるのですから当然ともいえますが、先に軽石を敷いてからこれらの床材を敷くことで通気性が良くなりますし、温度管理もしやすくなるというメリットがあります。

流木や石、植物やコケを配置

【 翔美苑 】 苔 テラリウム 用 お好みで選べる 苔 4種セット 少量欲しい方に (4種セットB : シノブゴケ ハイゴケ ヒノキゴケ スナゴケ)

床材を配置したら今度は流木や石、植物などを配置していきます。植物やコケなどより先に流木や石などを置いて、全体的なバランスがイメージと大きくかけ離れないようにするのがポイントです。

奥行きを持たせたい場合は高低差にもしっかり気を付けて、バランスが取れてから植物などを配置していきましょう。植物の配置はあらかじめ成長する余地をふまえて、間も開けてあげるとうまくいきやすいです。

パルダリウムに使う素材については、コチラの記事も参考にしてください。

パルダリウム向けの植物・コケ

(山野草)トキワシノブ 3号(1鉢) 北海道冬季発送不可

パルダリウムに使う植物やコケは、基本的に耐陰性があり湿度に強いものを選ぶのが重要です。その中でも以下のものは見た目もよく、使われることも多くなっています。

  • 植物:トキワシノブ、フィットニア、ネオレゲリア、ベゴニアなど(シダなども使われることが多いです)
  • コケ:ヒノキゴケ、シノブゴケ、ウィローモスなど

熱帯植物やコケについては、コチラの記事でご紹介しています。

霧吹きで全体に水をかける

ベストコ(Bestco) スプレーボトル クリア 300ml ネトヨン・レ ND-4351

霧吹きを使って水をかけてあげるのは、熱帯雨林や湿地を再現するパルダリウムにおいて重要なお手入れのひとつ。特に作り始めて間もない頃は植物などを活着させる必要性があるので、1日2回以上以上霧吹きをしてあげることが重要です。

基本的には1日1回程度の霧吹きで問題ありませんが、旅行に行くなど長期外出をする場合は水槽全体をラップでくるむなどして、保湿をするようにしてください。また手軽に設置ができ、自動で噴霧を行ってくれるミスティングシステムがありますので、トラブルを防ぐためには設置しておくと安心です。

ミスティングシステムについては、コチラの記事を参考にしてください。

まとめ:小型水槽でパルダリウムを作るには!水草の水上レイアウトを楽しもう!

水槽で熱帯雨林や湿地が再現できるパルダリウムは、作るのに若干手間はかかりますが、小型水槽でもスケールの大きな自然の情景を作ることができます。小さい分、温度管理やメンテナンスが楽だったり、必要な材料が少なくて済んだりとメリットも多いです。

植物や床材などバリエーションも多いので、お気に入りのものを見つける楽しみもありますよ。アクアリウムやテラリウムとは一味違った魅力があるパルダリウム。ぜひこの記事を参考に始めてみてはいかがでしょうか?

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