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【徹底解説】上部フィルターのメリット&デメリットとおすすめ使用例!

アクアリウムで使用されるろ過装置(フィルター)には、様々な種類があります。

ろ過装置はそれぞれに特徴があります。

水槽サイズや飼育する生体など、飼育環境に合わせろ過装置を選定することが一般的ですね。

今回は、その中でも上部フィルターについて、徹底解説いたします!

ろ過装置選びの参考に、下記記事と合わせ是非御覧ください!

上部フィルターとは

ジェックス グランデ900 上部式フィルター 90cm水槽用

上部フィルターとは、いくつかあるろ過装置の種類の一つです。

名前の通り、水槽の上部に取り付けるということが最大の特徴です。

水槽の幅=上部フィルターの幅となるので、設置した時にとても目立ちます

そんな上部フィルターのメリット&デメリットをご紹介いたします。

上部フィルターのメリット

物理濾過に優れている

上部フィルターは、他のタイプのろ過装置に比べると非常に大きなウールマットがあります。

ろ過装置におけるウールマットの役割は、吸い込んだゴミや糞を濾し取ることです。

上部フィルターは、ゴミや糞を非常に大きな面積で濾し取るため、物理濾過の能力は他のろ過装置と比べ最も優れているといえます。

大量のフンをする生体の飼育にはおすすめです!

初心者でもメンテンナスが簡単

上部フィルターは非常に単純な構造をしているため、とてもメンテナンスが簡単です。

蓋、シャワートレイを外せば、すぐそこにウールマットがあります。

ウールマットもろ材の上に乗っているだけなので簡単に取り外すことができます。

あとは洗ったり、新しいものに換えて、手入れ完了です!

上部フィルターのメンテナンスについてはこちら↓

エアレーションの効果もある

上部フィルターはその構造上、吸水→排水の過程で、空気をたくさん巻き込みます。

水槽の水はポンプに吸水され、シャワートレイを通りウールマットに落ちます。
ここで多くの酸素を取り込みます。

さらに、排水口が水面に近いところにあり、水流の勢いで水面を揺らします。


ここでも酸素を取り込むことができます。

濾過もしてくれる、エアレーションの効果もある、まさに一石二鳥のろ過装置なのです。

エアレーションについてはこちら↓

安価に入手ができる

多くのアクアリウムメーカーが様々な上部フィルターを販売しておりますが、いずれも安いんです。

外部フィルターと比べると非常に安く手に入れることができます。

↑60cm水槽用なら2,000円台で購入できます!

上部フィルターのデメリット

生物ろ過がやや劣る

ゴミや糞を取り除く「物理濾過」の能力は抜群ですが、水中の有害物質を除去する「生物濾過」の能力はやや劣ります。

生物ろ過を行う濾材の量が、外部フィルターに比べ少なくなるため、生物ろ過能力は外部フィルターに軍配が上がるでしょう。

しかし、それでも普通に生体飼育する分にはほぼ問題はありません。

水質の悪化に敏感な生体を飼育する場合は、上部フィルターは適しません。

音がする

外部フィルターからは、シャワートレイからウールマットに水が落ちる時の音と排水が水面を揺らす時の音がします。

いわゆる、パシャパシャ、チョロチョロといった水の音です。

気にならない方は問題ないですが、気になる方は寝室にある水槽には使わないほうがいいかもしれませんね。

水槽上部の大部分を覆ってしまう

↑この写真のように、上部フィルターは文字通り水槽の上部に取り付ける為、水槽上部の大部分を上部フィルターで占めることになります。

そうなると問題が2つ出てきます。

景観の問題と、照明の問題です。

上部フィルターは、かなり目立ちます。これが嫌で敬遠するアクアリストもいます。
シンプルでスッキリしたデザインの上部フィルターが多いことは間違いありませんが、それでも存在感はありますので導入の前に十分に検討しましょう。

また、上部フィルター一個でLED照明一個分くらいのスペースを取るため、複数照明を設置したい場合は上部フィルターは向かないでしょう。

上部フィルター、こんな水槽におすすめ

多くの特徴がある上部フィルターですが、どんな水槽で使うのが良いでしょうか?

考えてみましょう!

大型魚水槽

アロワナや古代魚、その他大型の生体や糞の多い生体を飼育する場合、上部フィルターをお勧めいたします!

これらの生体は体だけでなく糞も大きく、多いです。
上部フィルターは物理濾過に特化しているため、このような生体を飼育するときにはもってこいのろ過装置なのです。

金魚など、糞の多い生体の飼育にも使えます。

生体メインの水槽

生体メインの水槽で、十分な威力を発揮してくれます。

逆を言えば、水草がメインの水槽に上部フィルターは不向きです。理由は後述します。

アクアリウムメーカ各社から、水槽の初心者セットが売り出されていますが、それに同梱するフィルターのほとんどが上部フィルターです。

初心者向けのセットは生体飼育専用に組まれている事が多いためです↓

水草にこだわらず、鑑賞する熱帯魚を楽しむための水槽であれば、メンテナンスの簡単な上部フィルターを使うことをお勧めいたします。

上部フィルター、こんな水槽には不向き

便利な上部フィルターですが、こんな水槽には使わないほうがよいでしょう。

水草水槽

水草水槽、特に二酸化炭素を添加するような本格的な水草水槽には不向きです。

水が揺れると、せっかく添加した二酸化炭素がどんどん空気中に逃げていってしまうためです。
エアレーションのような役割も果たす上部フィルターを使用すると、二酸化炭素添加の効果をあまり得ることができません。

また、高光量を必要とする水草飼育に、上部フィルターを置いてしまうと照明を複数設置できないというのもネックになってきます。

水草水槽には外部フィルターがおすすめです。

もし水草水槽に挑戦してみたい方は、下記記事も参考にしてみてください。

ビーシュリンプ水槽や海水魚水槽

(エビ) 無選別 レッドビーシュリンプ 赤白バンド(10匹) 本州・四国限定[生体]

これらの生体を飼育する場合、上部フィルターでは濾過能力が低い可能性があります。

ビーシュリンプを始めとするエビの仲間は水質の悪化・変化に非常に弱く、生物ろ過能力の高い外部フィルターのほうが飼育に適しています。

同様の理由で、海水魚水槽も外部フィルターやオーバーフロー方式の方が良いでしょう。

ビーシュリンプの飼育については、こちらで詳しくまとめています↓

さいごに

上部フィルターの特徴をまとめてみました。

いかがでしたでしょうか。

外部フィルターと比べると生物ろ過の能力はやや劣ると書きましたが、通常の生体飼育には全く問題ないと言っても良いでしょう。

私は、上部フィルターを使った水槽をもう4ヶ月も足し水だけ、水換え無しで維持しています。
濾過バクテリアさえしっかり定着すれば、非常に使い勝手の良い、優秀なろ過装置です!

初心者にも上級者にも愛されて止まない上部フィルターを使って、素敵なアクアリウムライフをお過ごしください!