今とても流行している金魚の飼育、始めてみよう!と思っても、ショップにたくさんの商品が並んでいるので選ぶのは案外難しいですね。中でも水槽の底に敷く砂利は、金魚を飼育するのに必須のアイテムというわけではないため、入れるかどうかを悩んでいる方も多いかもしれません。
底床は、水槽の底に敷くことで水槽の雰囲気を演出することができる便利なアイテムで、中には水質を調整してくれる成分が含まれているものもあります。水草を植えたいならば底床も必要ですので、敷いておくと良いでしょう。
そこで今回は、金魚飼育におすすめの底床について解説します。
それぞれメリットとデメリットがありますので、飼育環境、予算、見た目の好みなどでコレだ!という1品をお選びください。
金魚飼育におすすめの底床10選!
ではまずは、こちらの項で具体的に商品名をあげてメリットやデメリットを解説していきます。それぞれ特徴がありますので、ご自分の水槽に合ったものを選ぶ参考にしてみてください。
底床の必要性についてはコチラの記事を参考にしてください。
大磯砂
とてもポピュラーな底床で、アクアショップ、ホームセンターなどで必ずと言っていいほど見かけますね。とても手に入れやすい点もおすすめの理由です。
名前の通り、小さな砂(石)でできているため、耐久性に優れています。思い切り洗っても砕けてしまうことがないので、安心してメンテナンスできます。
適度な重さもあるため、底に沈んでしまう小さなゴミとより分けやすいのも良いですね。
大磯砂についてはコチラの記事も参考にしてください。
水の性質をややアルカリ性に傾けやすいですが、金魚はもともと中性から弱アルカリ性を得意としています。それでも、急激な水質変化は金魚を消耗させてしまいますから、不安な方は時々水質検査を行うと安心ですね。
水質検査についてはコチラの記事も参考にしてください。
田砂
細かい砂でよく知られる底床です。
粒が細かいので、金魚だけでなくドジョウ、コリドラスなど細かな底床を好む他の生体との混泳飼育に適しています。
また、粒が細かいわりに重いので、金魚が吸い上げて噴き出しても砂が舞い上がらない=水が濁らないというメリットがあります。
また、水草がとても植えやすいので、金魚と一緒に水草を植えたいという方にもおすすめです。ただし、金魚はたいていの水草を食べてしまうため、せっかく植えた水草が台無しになってしまうことも…。水草を植えるならばオヤツと割り切りましょう。どうしても水草を食べられたくない!という時には人工水草を使用するという方法もあります。
人工水草についてはコチラの記事を参考にしてください。
田砂を使う場合の注意点として、田砂は細かい砂なので酸素を含みづらく、週に1回ほどクリーナーで巻き上げて砂の中に酸素を送ってやる必要があります。この手入れをおこたると、砂の中に嫌気性細菌(酸素をきらうバクテリア)が増殖して水質を悪化させてしまうことがあるからです。
金魚はフンが多いのでメンテナンスはしっかりめに行うと良いですよ。
GEX 金魚水景 金魚の砂利 ナチュラルミックス
白を基調とし、緑、えんじなど5色の砂利がミックスされています。水槽全体がパッと明るく華やかな雰囲気になりますね。金魚というとこちらのような砂利をイメージされる方も多いかと思います。
ナチュラルで明るい雰囲気の水槽を演出したい方におすすめの砂利です。
どの砂利にもいえることではありますが、汚れなどが付着している場合がありますので、使う前にバケツなどの中で良く洗って汚れを流してから水槽に入れましょう。
スドー 金魚の紅白珠砂利
こちらの砂利も白を基本としているのですが、「紅白」と名付けられている通り、薄赤やピンクの砂利が混ぜられていて全体的にほわっとパステル調の雰囲気になります。800g入りと小分けで販売しているので、小さい水槽で金魚を飼育している方は便利ですね。
可愛い水槽がお好みの方にぴったりですね。なお、飾り石という少し大きめの石が付属しているので、水槽内のワンポイントに使うこともできます。
こちらも水槽に入れる前によく洗浄しましょう。
シンセー 観賞魚用底砂 ブラックホール
黒っぽい砂利の底砂です。
シックな水槽にしたい、金魚の色を鮮やかに色揚げしたいという方に特におすすめです。というのも、金魚は黒っぽい環境にいると、体色を濃く変化させていく傾向があるからです。
金魚の色揚げについてはコチラの記事を参考にしてください。
また、黒い砂利にはコケなどが付着しても目立ちにくいというメリットもあります。
コトブキ工芸 和彩 漆黒
こちらも黒い底砂です。1kgから購入できるのでお持ちの水槽にピッタリの量を購入できます。
落ち着きのある、大人っぽい雰囲気を演出するのにぴったりですね。販売されているときは乾いているので灰色っぽく見えますが、水に濡れると黒く見えます。こちらはマットというよりはツヤのあるタイプです。
こちらの商品には、月白(ホワイト)、菖蒲(レッド)など、風情のあるネーミングの他カラーもありますのでお好みで選んでみても良いのではないでしょうか。
水作 水槽の底砂 新五色
五色の砂利です。五色砂利は各メーカーから販売されているためサイズや価格で選ぶのも良いですね。
白を基調として、緑、えんじなどのカラーが入っているタイプです。また、生産時に洗浄処理を行ってありますので、汚れが少なめです。
使用前にはやはり洗ったほうが良いですが、洗浄回数を減らせるのが嬉しいですね。
スドー 金魚の砂 五色サンド
1kg~と比較的大容量のパックです。
カラーは白を基調にした五色です。お値段が控えめなので、たくさんの砂利が必要な場合にはお財布に優しい底砂利です。
スドー 桜大磯砂
周囲がパッと明るくなるような桜色の粒が多めの大磯砂です。
「大磯砂がいいけど、色が黒っぽくて…」という方におすすめのアイテムです。粒が細かめなので、大きな粒より小さな粒をお探しの方に向いています。
ニッソー 金魚メダカの汚れを抑える黒玉サンド
こちらは金魚用としては珍しい、ソイルタイプの底砂です。
水槽の底に敷くと、汚れを分解してくれるバクテリアが繁殖し、水をきれいにしてくれる効果が期待できます。糞の多く水を汚しやすい金魚にはぴったりですね。
ソイルとは細かな土の粒子を人工的に焼き固めて粒にしたもので、水草栽培にも向いています。ただし、焼き固められたものなので経年劣化で割れてしまいます。ソイルを使うのであれば、「いつかは交換が必要になる」ことを知っておきましょう。
他の底砂は重さで量を表示しているアイテムがほとんどですが、こちらはリットルで表示されているので注意して購入してください。1.5Lで1.5kgから2kgほどになります。
ソイルについてはコチラの記事も参考にしてください。
金魚の底床材はサイズと色で選ぼう!
「いろいろな底砂が販売されていることは分かったけど、何を頼りに選べばいいの?」
底床を選ぶときには、底床に何を求めるかを決めて選ぶと選びやすいです。
例えば、明るい水槽を演出したいなら白~ピンクの底砂、手間がかかっても構わないけれど水質を調整したいのであればソイル、金魚の色鮮やかに育てたかったら黒い砂利、といった具合ですね。
似た色のものであれば商品の量で選びましょう。小型水槽と大型水槽では必要となる量が異なります!
一般的な金魚飼育では、大磯砂が推奨されます。金魚が得意な水質(弱アルカリ性)にしてくれる傾向があり、表面がザラザラしているためバクテリアも定着しやすいです。
それでも、すべての砂利はバクテリアが棲みつかないということはありません。こまめなお掃除や水換えなどのメンテナンスを行うのであれば、自由に選んでも問題なく飼育できます。
底床の色についてはコチラの記事も参考にしてください。
まとめ:【金魚飼育におすすめの底床10選!】飼育目的に合わせた底床をご紹介
金魚飼育におすすめの底床を10種解説しました。
底床を選ぶときには、まず底床に何を求めるのか、金魚水槽をどういう雰囲気にしたいのか、の2点を決めてから選び始めると理想の底床を見つけやすいです。
特に水槽の雰囲気は底床でガラリと変わってしまいますので、好みに合った色を選ぶことをオススメします。
どの砂利にもそれぞれにメリット、デメリットがありますので、ご自分の思い描く方向により合ったものを探してみてください。
可愛い金魚を、より美しく演出された水槽で泳がせてあげましょう。
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