アクアリウムを始めるにはまず水槽が必要となります。
しかし、「水槽」とひとことで言ってもサイズや素材にかなりの種類があるため、初心者の方はどのような水槽を選ぶべきか悩んでしまいますよね。
水槽のサイズは大まかに分類すると「小型」「中型」「大型」の3種類、素材は「ガラス」と「アクリル」の2種類から選ぶことができますが、初めて水槽を選ぶ際は、
- どのような魚を飼育したいか
- 設置場所の耐荷重
- メンテナンス(掃除)にかけられる時間
などを明確にしておくと、適した水槽を選びやすく失敗も少ないです。
今回は水槽の種類や素材によるメリット・デメリット、長期維持をするためのポイントについて解説していきます。
水槽の選び方1:サイズで選ぶ
水槽はサイズ・素材・デザインから、設置場所の条件やご自身の好みに合うものを選びましょう。
ここからはまず、水槽をサイズで選ぶポイントや、サイズごとの楽しみ方についてご紹介していきます。
水槽サイズごとのポイント
水槽のサイズは大まかに分類すると、
- 小型水槽
- 中型水槽
- 大型水槽
の3種類に分けることができます。
それぞれのサイズの特徴や注意点などをご紹介しますので、しっかりと確認しておきましょう。
小型水槽
まずは小型水槽のポイントについて。
小型水槽とは一般的に、横幅45cm以下の規格のものを指します。
小型水槽の良い所は、小さく軽いので専用の台を用意しなくても設置できるところ。デスクやリビングテーブルの上でも気軽に楽しむことができます。
また、一つ一つの管理に時間があまりかからないので、複数個一度に設置したいときにも小型水槽がおすすめです。
小型水槽で飼育できる生体は、小型魚や小型のエビをメインにすることが多いですが、数を抑えればエンゼルフィッシュなどの中型魚も飼育することができます。
横幅30cm以上の水槽であれば、海水魚やサンゴの飼育も可能ですので、小さくても工夫次第で色々なアクアリウムが楽しめるのが小型水槽の魅力です。
ただし、小型水槽は水量が少ないため、水質が悪化しやすいという難点があります。
水換えや掃除はこまめに行ない、水温や水質の変化に注意しましょう。
中型水槽
続いては中型水槽のポイントについて。
中型水槽とは横幅およそ60~120cmの規格のものを指します。
中型水槽のメリットと言えば、管理しやすい水量で失敗が少ないという点ですね。
多すぎず少なすぎない水量のため水質や水温が変化しづらく、メンテナンスの頻度も小型水槽よりは少なくて済みます。
小型魚であれば100匹程度は群泳させることができますし、体長15cm前後の中型魚の飼育も可能です。120cmクラスの水槽ならば、アロワナや淡水エイなどの大型魚も飼育ができるようになります。
小型水槽では難しい迫力のあるアクアリウムが、中型水槽ならば再現できるのが大きな特徴です。中型水槽までは市販されているので、水槽自体が手に入れやすいのも良い所ですね。
ただし、中型水槽は小型水槽とは比較にならないほど総重量が重たくなるので、水槽台や設置場所の耐荷重には十分に注意しましょう。
大型水槽
最後は大型水槽のポイントについて。
大型水槽とは一般的に、横幅150cm以上のものを指します。
大型水槽のメリットと言えば、なんと言っても迫力満点のレイアウトが楽しめるという点ですね。
もちろんアロワナなどの肉食大型魚を飼育することも可能です。
ただし、やはり大型水槽となると設置スペースや床の耐荷重は念入りに調べて検討しておく必要があります。
集合住宅の場合はもちろん、戸建てにお住まいの場合も、住宅の設計を担当した建築士に確認を取ってから水槽の設置をしましょう。
また、大型水槽をガラスで制作するとなると、水圧に耐えるためガラスの厚みを増していかなければなりません。
ガラスが厚くなるということは、その分価格が上昇し、重量も増すということです。
費用面や耐荷重、安全性などを考慮すると、大型水槽にはアクリルを使用するのがおすすめと言えます。
120cm以上は特注がおすすめ
幅120cm以上の場合、ガラス水槽では既製品が流通していません。
どうしてもガラス製の大型水槽が欲しい場合は、必然的にオーダーメイドすることとなります。
ただしガラス水槽の場合は、安全性のため特注でも2m程度までしか制作しないメーカーが多いです。
2mを超えるサイズの水槽を特注する場合はアクリル製になるということを覚えておきましょう。
東京アクアガーデンでは水槽のオーダーメイドを随時受付中ですので、水槽の機能性やサイズ感などにこだわりのある方はぜひお問い合わせくださいね。
水槽の選び方2:素材で選ぶ
続いては水槽を素材によって選ぶポイントや、素材別のメリット・デメリット、長期維持の方法についてご紹介していきます。
水槽に使用される素材
アクアリウム用の水槽に使用される素材としては、
- ガラス(フロートガラスやクリアガラス)
- アクリル
- 塩ビ
- FRP(繊維強化プラスチック)
- プラスチック
などが挙げられます。
しかし、塩ビやFRP、プラスチックは透明度があまり高くなく傷つきやすいという難点があるため、水槽制作にはガラスかアクリルが使用されることが多いです。
以下ではガラス製水槽とアクリル製水槽のメリット・デメリット、設置するうえでの注意点、水槽の維持方法について詳しく解説していきます。
ガラス製水槽
まずはガラス製水槽について解説していきます。
ガラス水槽のメリット・デメリット
ガラス水槽は傷が付きにくく、スポンジやスクレーパーでこするくらいでは透明度が下がりません。
10年以上は余裕で使用できる優れた耐久性が、ガラス水槽のメリットと言えます。
しかし、ガラス水槽は重量が大きいため、設置場所や水槽台の耐荷重、運搬時に問題が出る場合があります。
アクリル製であれば120cm水槽でもひとりで運ぶことができますが、ガラス水槽ではまず不可能です。
ガラス水槽を設置するうえの注意点
ガラス水槽を設置する際は、なるべく専用の水槽台を用意しましょう。
30cm水槽でも水を入れると総重量が15kg程度になるため、本来は水槽台への設置が望ましいです。
ガラス水槽の維持方法
ガラス水槽を長期的に維持するには、ガラス同士をつなぎ合わせているシリコンの劣化を遅らせることが重要となります。
直射日光を水槽に当てるとシリコンが硬くなり剥がれやすくなりますので、設置場所の日当たりをよく確認しておきましょう。
アクリル製水槽
続いてはアクリル製水槽ついて解説していきます。
アクリル水槽のメリット・デメリット
アクリル水槽は超大型水槽でも制作できるほどカスタマイズ性が高く、ガラスと比べるとかなり軽量な点がメリットと言えます。
しかし一方で紫外線には弱く傷もつきやすいので、メンテナンスの際は十分に注意しましょう。
何度もスポンジで擦ってしまうと、次第に透明度が下がってきてしまいます。
アクリル水槽を設置するうえの注意点
アクリルは紫外線に当たると割れてしまうことが多いため、アクリル水槽は絶対に日光の当たらない場所に設置しましょう。
また、アクリルは性質上、水槽に水を入れると膨らむ(外側に反る)という特徴があります。
ガラスと異なり衝撃には強いのですが、何年も使用しているとクラック(表面に生じる細かいひび割れ)が発生することがあるということを覚えておきましょう。
クラックが生じても、メンテナンスを丁寧に行なえば長く使用できます。
アクリル水槽の維持方法
アクリル水槽を長期的に維持するには、なるべくアクリルを傷付けないメンテナンス方法を身につけることが重要となります。
壁面に付いたコケや汚れを落とす場合は、飼育水中でメラミンスポンジを動かし、できるだけ少ない回数で磨きましょう。
ただし、同じ箇所を何度も擦りすぎると、メラミンスポンジを使用した場合でもアクリルが傷つく恐れがあります。
水槽の選び方3:デザインで選ぶ
サイズや素材にこだわらず、デザインで水槽を選ぶのも良いですね。
昨今ではデザイン性に優れたユニークな見た目の水槽が、数多く販売されています。
水槽は長い間観賞し楽しむものなので、イメージに合った形状・仕様のものを探してみましょう。
また、ガラス水槽であればシリコンの色味を変えてみたり、フランジを取り払ったりするだけでも、かなり印象が変わってきます。
まとめ:水槽の選び方!大きさ・素材ごとのメリット・デメリットから維持方法
今回はアクアリウムにおいて最も大切な、水槽の選び方について解説をしてきました。
水槽のサイズは大まかに「小型」「中型」「大型」の3種類があり、基本的には「ガラス」と「アクリル」の2種類の素材から選ぶことができます。
それぞれの水槽に特徴やメリット・デメリットがありますので、ご自身の目指す水槽の雰囲気にもっとも適したものを選びましょう。
もし水槽のデザインや細部の仕様までこだわりたい場合は、水槽を特注で制作してみるのもおすすめです。
東京アクアガーデンでは水槽のオーダーメイドを随時受付中ですので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
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