清涼感のある水の音や、魚たちが泳ぐ姿…。
アクアリウムは多くの人々に愛される趣味のひとつで、楽しみ方は無限大に存在します。
しかし初心者の方にとっては、最初にどんな設備をそろえておけば良いのかわからず戸惑ってしまいがち。
そこで今回はアクアリウムの基本的な始め方や、レイアウト事例についてわかりやすくご紹介していきます!
皆さんもこの機会にアクアリウムを始めて、ストレス社会で荒んだ心を存分に癒やされてみるのはいかがですか?
アクアリウムの始め方について動画で見る!
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アクアリウムの始め方!
アクアリウムを始めるには、魚に愛情を注ぐことがもっとも大切です。
熱帯魚には何十年も生きる長寿のものから短命のお魚までさまざまな種類が存在しますが、どんな魚であっても飼育をしたのなら最期まで大切に扱いましょう。
魚に合った設備さえあれば、アクアリウムは開始できます。
水草や流木・石組みなどは慣れてきてからでも追加できますので、まずは最低限の設備を整えておくのがおすすめです。
また、アクアリウムショップには水道水に含まれる重金属を除去したり、バクテリアを活性化させる効果のあるコンディショナー(水質調整剤)がたくさん販売されています。
ついつい魚のためにと思って買ってしまいがちですが、水槽を立ち上げたばかりの頃にコンディショナーを多用すると水質が安定しません。かえって水槽管理が難しくなってしまうので注意しましょう。
アクアリウム制作で決めたいポイント
ここからはアクアリウムを始める前に決めておきたいポイントをご紹介していきます。
- 水槽サイズと設備の総重量を計算する
- 水槽の予算を決める
- 水槽の設置場所を決める
- 飼育したい魚や生体を決める
- 目指す水槽のイメージを整理する
- ボトルアクアリウムについて
これら6つの項目に分けて解説しますので、よく確認しておきましょう。
ポイント1:水槽サイズと設備の総重量
水槽は意外と重く、30cm水槽でも水や底砂を入れると15kg程度の重さになります。
設置する水槽のサイズから重さを計算して、その重量に耐えられる水槽台を用意しておきましょう。
安価なラックや棚の上に置くと、重さに耐えきれず破損の原因になります。
また、耐荷重をクリアしても、水槽台と床との接地面が平面でないと床がへこむ恐れがあります。
このような場合は水槽台と床の間に板を挟むなどの対策が必要です。
ポイント2:水槽の予算
アクアリウムにかけられる金額によって使用する機材や飼育できる生体の数・種類が変わりますので、水槽のレイアウトをイメージする前に予算を決めておきましょう。
無理のない範囲内で設備やレイアウトを工夫すると楽しいですし、生き物や水槽そのものに愛着もわいてきます。
ポイント3:水槽の設置場所
水槽の設置場所は水平で、飼育用具や機材を置ける広さであることが理想です。
アクアリウムを楽しむスペースをどの程度確保できるかによって、飼育できる生体が変わることがあります。
日本の夏場は水温がかなり上昇しますので、エアコンや水槽用クーラーの導入は必須です。
もし高水温に弱い生き物やサンゴを飼育予定の場合は、水槽用クーラーを置くスペースを確保しておきましょう。
ポイント4:飼育したい魚・生体
飼育したい生き物が決まっているときは、生き物に合わせて設備を整えるという方法もあります。
海水魚の場合は人工海水の素を用意するなど、生体に適した水質や水温を把握して必要なアイテムをそろえましょう。
ポイント5:目指す水槽のイメージ
最終的にどんな水槽にしたいか、目指す水槽のイメージを整理しておきましょう。
たとえば水草と生体を多く取り入れた自然味あふれるイメージの水槽であれば、始めから60cm以上の大型水槽を用意しておく方がメンテナンスをスムーズに進めることができます。
アクアリウムは少しずつ理想の形に近付けていく過程がとても楽しく、それ自体が魅力とも言えます。
ボトルアクアリウムの場合
アクアリウムを楽しむスペースがあまり確保できない場合は、小さなスペースで繊細な美しさを再現できるボトルアクアリウムにチャレンジしてみましょう!
設置場所を考える
ボトルアクアリウムは普通の水槽と比べると水量がかなり少ないため、その分水質が悪化しやすいという特徴があります。
窓際に置くと水温が外気温によって大きく変動してしまったり、日光の影響でコケが生えやすくなってしまうのです。
日光が差し込まないよう、窓から2m以上離れた場所か北側の部屋に設置しましょう。
人通りが激しい場所は振動が伝わりやすいため、避けた方が無難です。
容器は大きめを選ぼう
容器はできる限り大きいものを選んだ方が、飼育難易度が下がります。
小型熱帯魚1匹につき2Lの水が入るよう、飼育したい生体の数や大きさに合わせて容器のサイズを決めましょう。
ボトルの口は広いものの方が、掃除やメンテナンスがしやすいのでおすすめです。
アクアリウムの制作(レイアウト)事例
最後に、東京アクアガーデンのスタッフによって手がけられた水槽レイアウト事例をいくつかご紹介していきます。
今後目指すアクアリウムの参考にしてみてくださいね。
淡水魚水槽
流木のダイナミックさが際立つレイアウトですね。
120cmの大型水槽を使用しているので、さまざまな種類の水草を配置しつつ、魚の遊泳スペースがきちんと確保されています。
ネイチャーアクアリウム
先ほどと同様に流木や水草を使用したレイアウトですが、こちらは光の差し込むスペースが広く取られているのが特徴です。
水槽中央部分がさっぱりとしているため軽やかな印象で、草むらのような世界観が再現されています。
海水魚水槽
こちらはライブロックの岩組みだけですが、重ね具合によって奥行きや空間を演出できます。
派手な色の海水魚を泳がせれば、色鮮やかなサンゴを入れなくても華やかな雰囲気を演出できますね。
サンゴ水槽
海は川と違って、強弱の異なるランダムな水流が流れています。
魚やサンゴの健康を維持するためにも、このランダムな水流を生み出す水流ポンプは欠かせない存在です。
こちらのレイアウトでは水流を考慮した位置に岩を組むことで海中のような水流が生まれ、サンゴが大きく育っています。
ボトルアクアリウム
開口幅が大きなボトルの特性を活かし、長めの流木や岩を使用しています。
小さいながらも開放感のあるレイアウトですね。
まとめ:アクアリウムの始め方!初心者が水槽購入前に決めておきたいポイント5つ!
アクアリウムの楽しさは?と聞かれたら、わたしは「家の中で癒しの空間を演出できる点」「魚や水草、サンゴにとって居心地の良い水槽になるよう、試行錯誤できる点」だと答えます。
もちろん10人いれば10通りの魅力があると思いますし、何よりアクアリウムには「こうしなければならない」という正解はありません。
想像力や工夫によって、楽しみ方は無限に広がるのです。
部屋の空いた空間を存分に使うもよし、ショップで一目惚れした魚の飼育を目標にするのもよし。
皆さんもこの機会に、アクアリウムのとりこになってみませんか?
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!